雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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高城山でのキノコ狩り 第二話 (番外編)
本日は2014年10月23日です。

●先日の10月19日 (日曜日) に徳島県・高城山にキノコ狩りに行ったのですが、案の定というか、予想した通りというか、時季外れで何の収穫もありませんでした。そこで、その代わりに吾輩の茅屋の近くの山に行ってマイタケを採ってきました。先日行った高城山のようなブナ帯では、マイタケはブナの樹に出るのではなく、主にミズナラの大木の根際に出ます。(なお、ブナによく出るのはトンビマイタケ) 時期は8月終わりから9月ごろの早い段階です。ミズナラの大木を求めて山中を徘徊して探します。あまり標高が高いところはブナばかりなので、やや標高が低いところを捜します。その樹が生育旺盛であまり健康すぎるものはダメで、樹のどこか傷んでいるというものの根際を見て回ります。

●このマイタケは実は分布が非常に広くて、ブナ帯はもちろん、西日本平地の照葉樹林帯にも発生します。よく出る樹はシイの大木です。他にも、シラカシとかアカガシなどの樫類にも発生しますし、クリの木やサクラ (桜) の老木にもしばしば発生します。照葉樹林帯ではマイタケが出るのは10月になってからですが、九州の宮崎県などでは11月にも出るそうです。マイタケは奥山のキノコと一般には考えられていますが、実は、西日本太平洋側の人家の近くでも発生するのです。 発生しても、多くの人は関心がないから気付かないだけです。つまり、目の前にあっても意識しないと見えないということであります。


↓ カシの樹に発生したマイタケ、これは淡路島産。

これは高城山産ではありません。10月22日夕方に、淡路島南部 (南あわじ市) の山で採ってきました。ちょっと小さめです。最近シカがキノコを食べるようになり、探してもシカの食害跡ばかりが見つかります。シカが食べ残した残りものを戴きます。淡路島南部の柏原-諭鶴羽山地でのキノコ狩りが難しくなってきましたワ。
天然マイタケ

発泡スチロールのトレイに乗せて、マイタケの表面を観察。
発泡スチのトレイに盛った

ひっくり返して裏面を観察します。裏側は白っぽいです。
裏側を観察する

裏側を20倍のルーペで観察すると針先で突いたような小さな穴が無数に空いています。いわゆる管穴 (くだあな) ですが、吾輩の写真では分かりづらいです。顕微鏡写真を撮らないとダメでしょうが、顕微鏡は持っていますがカメラの機材をもっていません。マイタケの裏面を観察すると、このキノコは、コフキサルノコシカケ (オオミノコフキタケ) の仲間であることがよく分かります。
微小な穴が無数にある

小振りですが形がいいので、乾燥標本にしようと思いましたが、バチ当たりなことに、結局マイタケ飯にして食べてしまった。キノコでも植物でも、それが何という種なのか? 自分で同定しようとしても、自分の貧しい知識では及ばないものが必ず出てきます。もし専門家に話を聞ける機会があっても、標本・写真・スケッチ・観察記録をきっちりとしていないことには、聞きようがありません。(教えてもらえない)

マイタケご飯

↑ これは吾輩の作品。 あまり美味しそうには見えないかもしれませんが、マイタケたっぷりで美味いです。材料は、天然マイタケ・竹の子(マダケの自家採取品)・クリ(山で採ってきたもの)・ニンジン(自家菜園で栽培) の4品は自給自足品です。竹の子はマダケよりもネマガリダケが良いのは決まっていますが、淡路島はネマガリダケ(チシマダケ)分布域じゃないから入手できません。 それから、エビ・油揚げは店で買ってきた。煮干しと利尻昆布でとった濃厚なダシで、コメとこれら具材を炊き上げた。具材は荒っぽくカットするほうが面白いです。鳥の餌みたいに、ちまちまと細かく切るのは良くないのです。調味料は、塩・醤油・酒のみ。へんな化学調味料など絶対に入れてはいけません。化学調味料がヒトの味覚を狂わせています。


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