雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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高城山でのキノコ狩り その6 (マッタケ似の強烈な芳香のブナハリタケ)
ブナ帯のキノコ
● ↓ の2枚の写真は、ブナハリタケ です。ブナの倒木にびっしりと生えるキノコです。白い清楚なキノコです。高城山 (1632m) の山頂近くでは海抜が高く、亜高山帯に近いので8月のお盆頃から出てきます。ちょうどそのころにはトンビマイタケ (東北地方北部ではトビタケとか土用マイタケなどと呼んでいるみたい) もよく出てきて腰籠に入りきらないほど採れるのですが、時期が遅すぎます。しかしながら捜したところ10月4日でもブナハリタケは見つかりました。やや老成しているので甘い香りは弱くなっています。このブナハリタケは新鮮なものはマッタケに似た強烈な芳香がします。20~30m離れていても香りが漂ってくるほどです。

ちょっと香りが強烈すぎる面があります。で、料理はいったんブナハリタケを茹でこぼすか、あるいは1~2ヶ月塩漬けにするかで、直接料理するには香りがきつすぎます。お奨めは炊き込みご飯です。山採りブナハリタケ・天然マイタケ・エビ・鶏肉を入れてダシをよく効かせた炊き込みご飯は絶品中の絶品です。ほんのりとマッタケ似の独特な香りで美味いです。

ブナハリタケ
↑ 10月4日、徳島県・高城山の前衛峰の西砥石権現 (にしといしごんげん、1457m) の1350m地点にて。ブナの巨木の風倒木に出ていた。

●ブナハリタケは漢字ではブナ針茸と書きます。もう少し接写しないと写真では分かりづらいのですが、傘の下面に針状の突起がびっしりと無数にあります。針状と言っても触って痛いわけではなく柔らかいキノコです。ブナ帯では比較的に普通に見られるキノコで、当たりはずれが無く、収量も非常に多く、東北地方では普通に食べられるキノコのようですが、瀬戸内地方あるいは四国地方ではこんなものを山の奥の奥まで行って採る人はほとんどいないようです。それが証拠に、吾輩は長年、夏から秋に高城山とか剣山 (1955m) 方面によじ登ってキノコ狩りをしていますが、山中で他のキノコハンターに出会ったことが全くありません。勝手にリンクした山採りキノコ業者さんは100グラム当たり500円の値段をつけています。法外な値であります。山登りさえすれば、西日本の瀬戸内や太平洋側でもブナハリタケを腰籠一杯採ることは可能です。ただし、一部高速道路を通行するしガソリン代を考えたらタダではなく、結構高いコストかも? いっそ東北地方のキノコ業者さんに宅配便で送ってもらうほうが安いかも? 東北地方には山採りキノコ業者が多数あるようですが、一体だれが買うのだろうか? と不思議です。おそらく、西日本からの注文など皆無で、首都圏あたりの東北地方出身者が故郷の味が忘れ難く買うのではないか? それから東北地方住民でも高齢化で自分で採りに行けなくなった人などが買うのでは?

ブナハリタケ


ブナ帯の植物
↓ の2枚の写真は、ツルアジサイ です。ブナの幹に這い登っています。淡路島にツルアジサイは分布していません。淡路島にあるのはみなイワガラミです。ツルアジサイとイワガラミは酷似している蔓植物で、花がないと見分けるのが難しい植物です。で、淡路島の自然愛好家がよく間違ってイワガラミをツルアジサイと言っていますが、ツルアジサイはブナ帯の植物の傾向が色濃く、淡路島にはありません

ツルアジサイ

ツルアジサイ …… 装飾花(飾り花)が4~5枚。分布は主に冷温帯、山の高い所に
            自生する傾向がある。

イワガラミ ………… 装飾花(飾り花)が1枚だけ。分布は主に暖温帯、低地から山
            の低い所に自生する傾向がある。

両者は山の低い所と山の高い所になんとなく棲み分けていますが、境界が画然としているわけではなく、両者が混生する移行帯のようなものがありそうです。その両者混生ゾーンでは、飾り花の数を見れば間違うことはありません。たとえ花期でなくても、たいていは枯れた飾り花が残存しています。


ツルアジサイ
↑ 飾り花のガク片が4枚あります。よって、これはツルアジサイです。


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