雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201708<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201710
クリの渋皮を取る方法
本日は2014年9月30日であります。

天然マイタケの幼菌 (キノコのつぼみ) 兵庫県淡路島南部にて
天然マイタケの幼菌
↑ 天然マイタケは、北日本ではミズナラやクリなどの大木に出ます。マイタケは北日本のキノコと思われがちですが、実は、日本列島全域に分布しています。西日本低地にもけっこう発生しますが、西日本の暖温帯ではシイの木や、カシの木や、サクラなどに出てきます。北日本とは発生する樹木の種類が異なります。また、発生時期も北日本よりも1~2ヶ月遅れます。写真のものは本日夕方に見に行ったのですが、採り頃は1週間後か? キノコの子実体の生長ぐあいは湿り気と気温に依存しています。ケースバイケースで、速かったり遅かったり…。で、次に見に行ったときにはすでに遅く腐り始めていたということは多いです。 


       ***********************************

●四国の山にキノコ狩りに行くつもりであったが、急に飛び入りの仕事が入ってしまい行けなくなりました。予定では本日のエントリーでは西日本のブナ帯のキノコの写真を並べて、西日本でも登山さえすれば、東北地方や北海道と同じようなキノコが入手できることを明らかにするつもりでした。ですがキノコ狩りは1週間延期です。遅く行けばキノコの種類が晩生種に変わっていくので、ひょっとしたら天然ナメコが採れるかも? 吾輩がよくいく四国の山 (海抜1600m余り) ではお盆の頃にトンビマイタケ (土用マイタケとも言い、秋田県ではきりたんぽ鍋のダシ取りに使います) に始まって、四国の山に初雪が来る頃 (10月下旬~11月上旬) に天然ナメコでキノコ狩りシーズンが終わるという感じです。ただし天然エノキタケは雪が積もっていても採れますが…。ま、そのころになると林道は閉鎖です。林道というのは剣山スーパー林道のことですが、多分、日本三大自然破壊林道かも? むかし環境団体が林野庁行政を目のカタキにしていました。しかしながら、自然を破壊して森林をなぎ倒したところにキノコは出るものでして、木材不朽菌といわれる種類のキノコ (平地のシイタケや山のムキタケ・ブナシメジ・ブナハリタケなど) はみなそうです。これらの木材不朽菌は森林が伐採されたり、台風による風倒木がなければ生えてきません。

●環境保護団体の人たちは左翼活動からの転向者が多いようです。ソビエト連邦が崩壊して、20世紀の壮大な社会実験の共産主義が失敗しました。 すると、左翼活動をしていた人々は具合が悪いことになったのですが、環境問題に転向して活動の活路を見出しました。つまり、環境問題というのは、悪しき資本主義の矛盾点が噴き出したものであるという考え方です。カネ儲けにまい進する資本主義というのは、カネもうけを追求すればするほど資源を食いつぶし、水を汚し、廃物を山のように生みだし、自然を略奪し破壊します。したがって資本主義というのは悪なのだと考えるわけです。自然を護ろうという自然保護団体の主張のベースに左翼思想があることを見落としてはいけません。ですから、自然保護団体の主張は教条的というか、ある一つのことに固執して偏頗的で単眼的な主張が多いです。たとえばシロクマを護れと一点張りなんかはそう。それは左翼運動からの転向者が多いからです。

●確かに、剣山スーパー林道は大変な自然破壊をやりました。もう30年以上前になりますが、林道開設工事をやっているころの現場を何回も見に行きました。山の斜面を削り、土止めもせずに谷に土を捨て落としていました。荒っぽい工事で千古斧銊を知らぬブナの原生林や、ウラジロモミの大木が枯らされました。大変な森林破壊です。ところが、森林が破壊された後に陽樹が侵入しました。森林が破壊されることは、一面では陽樹の生き延びる生存地を提供することになります。いまは工事で崩壊した跡もそれなりに落ち着いています。陽樹が生き延びていくためには、台風や人の手でおりおりに森林が破壊されなければいけないというパラドックスみたいなものがあって、森林破壊は悪ではあるけれども、必要でもあるという一面が確かに存在します。これが自然保護の一筋縄でいかないところで、難しいところです。で、多くの自然保護団体の単眼的主張にはついていけないところです。ま、地球温暖化のハナシでもそうです。異論や懐疑論、反論・反証が山のようにあるのに、コンピューターシミュレーションが描く怪しげな未来地獄絵を金科玉条にして、政治的な駆け引きの具にしているのは、自然科学からかけ離れた単なる権力闘争でしかありません。かれこれ20年近く世界の首脳たちが寄り集まって、何も決められない、決めるつもりはない、これといって何の進展もない、ということがただの国際間権力闘争であることを雄弁に物語っています。



       ***********************************

さて、このあいだ採ってきたクリの渋皮除去の方法を試行錯誤します。 

クリの渋皮の除去のやり方
木のメモ帳様の 樹の散歩道  「栗物語5 かち栗とは? 生活の中の保存食」 の中に述べられている 「クリの渋皮取り冷凍法」 を参考にして実際に試行錯誤してみました。これはなかなか良い方法なので推奨します。

おたけさんの拾ったクリの実】 
この間の台風崩れの低気圧で結構風が吹きましたが、それで落ちたクリらしいです。写真を再掲載します。下に述べる方法は、あまり未熟なクリの実では上手くいかないようです。したがって自然落下したような完熟クリを拾らわなければなりません。樹上のイガが開いてない未熟クリを棒などで叩き落とすのはダメということです。

おたけさんの写真

鬼皮を取って、クリを冷凍にします
拾ってきたクリを一晩水に漬けます。鬼皮が多少は柔らかくなるので、ナイフとか出刃包丁などを使って外側の硬い殻 (鬼皮) を取ります。このとき怪我をしないように気を付けます。渋皮と鬼皮の間の綿みたいなものを取りますが、取らなくても大丈夫です。そして、半日か一晩冷凍にします。

冷凍したクリ

解凍初期のときに、渋皮を除去する
冷凍したクリを取り出して、解凍初期に渋皮を取ります。手で取れます。解凍が進んだら上手くいかないようです。要するに、渋皮が解凍されたが、中のクリの実がまだ凍っている状態がベストです。渋皮が浮き上がって、剥離しやすくなります。タイミングを外さずに渋皮剥きをすると面白いように取れます。冷凍したら生クリよりも味が落ちてしまわないか? という疑問が生じますが、実際に食べ比べてみたら味は落ちません。

渋皮を除いたクリ
↑ 見事に渋皮が取れました! クリご飯にしてもよし、茶碗蒸しに入れてもよし、クリに衣をつけてクリの天ぶらもいいのではないか? サツマイモの天ぷらというのがあるから、澱粉質のクリも行けるのでは? クリは高級品なのでいっぺんに全部食べるのは勿体ないです。一回に一人分2個か3個です。1万円ぐらいの会席膳でも、前菜にクリの甘露煮が1個、茶碗蒸しに1個、1万円出しても2個ぐらいしか食べさせてくれません…。冷凍にしておくと保存ができるので、ときどき食べるときに出してきて渋皮取りです。

そういえば、以前、剣山の近くの中腹海抜1400mぐらいの所で、徳島県の地元の登山者がクリを拾っているところに出くわしたことがあります。南京袋いっぱい拾っていました。30キロはあったと思います。しかも栽培種に遜色がないほどの大粒。話をしていると、

「あんた淡路島から来たんかい、クリは沢山あるけん、土産に拾っていかんか」

と勧めてくれたので吾輩もたくさん拾いました。剣山登山リフトのある見の越 (みのこし) から2キロぐらいの所です。クリは分布が広く、暖温帯低地からブナ帯まで分布し、野生ではシバグリが多いものの時々大粒の優良系統に当たります。


スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.