雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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森林を破壊し、山を切り崩して、ナルトサワギクが生える。 (前篇)
本日は2014年9月4日です。

●前例主義に凝り固まるお役所仕事というものには、慣性の法則が強く作用するものであります。政策がある一定の方向に向かうとき、その方向は容易には変わらない。変えようとはしないものです。その政策を取りまく状勢ががらりと変化して、その政策を正当化する大義名分が消失したとしても、何も変わらないのであります。本当のところ、何か目的があってその政策を進めているのではなく、その政策をすること自体が目的なのであります。つまるところ、大義名分があろうとなかろうと、そんなことはどうでもいいことなのです。これが、一旦ある方向性をもって推進し始めた政策は、いかに状況や環境が変わろうとも絶対に止めない理由でありましょうか?

●土建屋国家の復活であります。タヌキやシカしか通らない山中に道路ばかり作ってどうするのだ! という批判を真摯に受け止めて (いちおう格好だけでも) すこしは自粛していた土建屋行政も、亡国の悪徳自民党の復活とともに、国土強靭化計画などというヘンな名前に衣替え、また税金をゼネコンに流し込もうとしています。淡路島南部の山岳地帯の北側の山麓の不必要な道路工事がまた始まりました。そもそも、これは三原郡で生産した野菜を紀淡海峡大橋を通って大阪市場に素早く出荷するために必要だ、として計画された道路です。紀淡海峡大橋など出来る可能性などないから、すでに、あるいは当初から、大義名分などありません。はじめから工事がしたいだけの道路であることは明明白白です。

●だいたい膨大な借金を積み上げて、なぜ巨大な橋が5ルートも要るというのだろうか? すでに、神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道・今治ルートの3つが存在しています。四国は4県合わせて人口390万人ほどでしたか? すこし大きめの県1つ分の人口しかないのです。それもひなびた、みすぼらしい田舎なので高齢化が顕著です。なんで巨大な橋が3ルートも要るのか? 費用対効果はあるのか? もし、日本がニュージーランドみたいに日本北島と日本南島の2個の島から成り、それぞれに6000万人づつ住んでいるのであれば、巨大な橋を3ルート架ける意義はあるかもしれません。しかし、四国の人に叱られるかもしれませんが、四国の面積は日本国の約5%、人口はたった3%しかありません。巨大架橋は1ルートあれば十分です。3つもあるのは過剰で、これらはやがて負の遺産化して住民に大きな負担となってくるのは必定です。にもかかわらず、西日本の知事連合たちは紀淡海峡大橋と豊後水道大橋を作るべきだと主張しています。3つでも過剰なのに、さらに、紀伊半島と淡路島の間、それから四国と九州の間にも巨大架橋を作ろうというのです。ま、逼迫した国家財政や住民の重い負担を考えると出来る可能性はゼロですが、知事連合たちの主張は狂気じみています。国を滅ぼす原子力ムラと全く同じで、気違い沙汰と言うほかありません。おそらく目先の利権にできればいいのであって、後のことなど、野となれ山となれ何も考えていないのでしょう。

●残念ながら40年後四国の人口は200万人に半減です。淡路島の人口も終戦直後23万だったものが現在14万人弱、40年後7万人に半減です。この人口動態予測はほぼ当たるでしょう。人口減少と高齢化の進展とともに、地域経済活動も物流も末細りに縮小し、道路や橋の通行量は激減していくのは必定、そういう状況の中での膨張主義はもはや通用しません。現行3ルートの架橋の膨大な借金の償還もままならない中、さらなる紀淡海峡大橋・豊後水道大橋、さらには南海道新幹線 (紀淡海峡大橋-淡路島-大鳴門橋ルート) まで企てるのは気違いです。人口減少で人がおらんようになるのに誰が利用するのか?? 復活狙われるムダの架け橋 「紀淡連絡道路」 構想 四国への3本橋 大赤字なのに これは共産党・赤旗和歌山県支部の記者の記事ですが、まともです。共産党のこの考え方には賛同します。


余談】 ただし、共産党は、亡国の悪徳自民党に正反対の主張をしているようであっても、選挙となると間接的に悪徳自民党を支援しています。国政選挙区で当選の可能性が全くなくても、必ず候補者を立てるのが共産党のやりかたです。野党協力には共産党は絶対に乗りません。結果、野党票を分断するのが共産党の役目で、水面下では自民党を支援しているのではないか? という疑念がぬぐえません。で、共産党には非常に胡散臭い部分があり信用ならんです。共産党には闘いを演じるための悪徳自民党が必要なのであって、共産党が望んでいるのは赤旗を1部でも沢山売りたいだけなのではないか?

以下に示す写真は、その狂気の紀淡海峡大橋 (実現不可能) の関連道路と言えましょう。万が一、億が一、紀淡海峡大橋ができたら少しは通行する人 (車) はあるかもしれませんが、現状ではタヌキやシカしか通らない無駄な道路であります。本当に必要性があるのではなく、ただ工事がしたいだけの道路です。


山の中にこんな立派な道路は要らない!
普通の庶民感覚で眺めたら、だれでも、莫大な税金を流し込んで何で山の中にこんな道路が要るのだろうか? と10人中9人が言うでしょう。残りの1人は工事で何らかの利益を得る人でしょ。人の住んでいない山の中に国道のような立派な道路を造っても、何の経済効果もありません。経済効果がないのであるから、税金をドブに捨てるのも同然であります。
無駄な道路

工事で出た残土を埋めたら、運動場みたいに広い
意外に小さな谷と小さな尾根が連続する地形なので、尾根部分を削った土を谷部分に埋めたのであろうかと思われます。大変な森林破壊です。3年後、このシカの運動場は一面のナルトサワギクのお花畑に100%間違いなく成るでしょう。賭けをしてもいいです。
運動場みたいに広い

幅50mぐらいの帯状森林破壊だ!
お役所仕事は、片一方で自然を護ろうとスズメやヒバリのように合唱するけれども、片一方で巨大な自然破壊を平気でやります。いわばマッチポンプです。省庁や部署ごとの横断的な連携がないとはよく言われますが、むしろ意図的にマッチポンプをやっているようにも見えます。自然を破壊する部署が、自然を護る部署のお仕事を創ってあげているのでは? とさえ思えてきます。
森林破壊だ!

尾根を10m以上掘りさげています。
掘り下げて排出された残土は持っていく場所がないのか、谷を埋めたり付近の湿地に捨てたりしています。この山系の北側山麓には兵庫県ではこのあたりにしかないという貴重植物が結構自生しています。とくに谷や湿地は貴重植物の宝庫です。相当な自然破壊になっています。
山も削った


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自然を破壊した跡に、ナルトサワギクが生える!
●すでに、あるいは元々、存在意義のない山中のシカやタヌキしか通らない道路を作って、森林がメタメタに破壊されました。谷も埋められ、湿地も埋められ、貴重植物や野鳥の餌場が破壊されてしまいました。淡路島の貴重な自然がメタメタに破壊されたのであります。なお、吾輩は、一種の宗教みたいになっている自然保護団体の教条的な石頭の考え方とちょっと違って、柔軟な現実的考えをしています。ヒトが生きていくために、田畑を開発し工場を建てて殖産興業を図るのは必要で、それなりに自然が破壊されるのは必然的に起こります。それは容認しています。止むをえません。吾輩はヒトが生きる為にやむを得ず引き起こす自然破壊は容認です。しかしながら、ヒトが生きるのに必要でもない余計な自然破壊は反対という考えです。なので、必要性のない道路を、工事がしたいがために作ることによって起きる自然破壊は大反対です。

ナルトサワギクが在来植物を駆逐するという通説は、間違っている!
●下の写真が雄弁に物語っています。同じ写真なのですが、2枚目は草の種類を見分けるために拡大しただけです。自然を破壊して不必要な道路を作り、その道路の法面 (のりめん) にいの一番に生えてくるのが環境省の目のカタキにするナルトサワギクなのです。この道路はまだ工事が完成していなくて、出来てからまだ日が浅いです。で、まだ草が生えるまでには至っていないのですが、観察し調べてみましたところ、ぼちぼちナルトサワギクの侵入が始まっています。ナルトサワギクが真っ先に侵入するのであって、他の草はまだほとんど見られません。ようするに、ナルトサワギクは在来植物を駆逐するのではなく、ヒトが在来植物の生育地を破壊した跡にはびこってくるのです。在来植物を駆逐するのはナルトサワギクなのではなく、他ならぬわれわれヒトなのです。つまり通常言われていることの逆が真なのです。なぜ、こんな簡単なことが自然保護を叫ぶ連中は理解できないのだろうか? ま、彼らはナルトサワギク駆除利権で税金にたかっているだけなのです。なんとこの国には税金にたかるシロアリや寄生虫が多いことか!


法面にナルトサワギクが生じた

拡大図

【本編は続く】


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おたけさんのコメント
真新しい道路ですね。
山の中に道路ができて側溝も完成するとその排水は今までと違った所へ流れてしまいます 。道路沿いに下へ向いて流れるのですが、元々山だった所では谷間に流れてその湿地を抜けて水系が作ったため池に流れるのが普通でした。
この工事により思いも掛けないところへ水が流れてしまいます。
水の豊富な池が水不足になったり、うまく管理できていた用水路に沢山の道路排水が押し寄せてゴミが詰まり、土手やアゼが崩れなくなってしまいますね。
山道増えると鹿やイノシシが車にぶつかって事故が増えるのとコンビニの袋をあちこちに捨てるマナーの悪い人も増えますね。




山のキノコの返信
おたけさん、今晩は。
これは山裾のオニオンロード (まだ未完成の部分) と、国道28号線との連絡道路のようです。八木養宜の旭洋ボウルのところの交差点に出てきます。最近池に橋がかかったところです。まあ、立派な道路です。国道並です。まだ完成していないので、一般通行に供されてなく、立ち入り禁止のところ強硬に取材しました。でももう既に通る人は通っていますね。道路工事の発注者は南あわじ市建設課で、工事受注者は○○開発です。あまり批判しよったら、かちまされるかもしれませんワ。田舎の恐ろしさ、田舎を牛耳るヤクザな土建業界を甘くみないほうがいいです。命までは取られんでしょうが、頭にタンコブぐらいはあるかも?

できてしまった道路はしかたないのですが、数年後にこの道路の法面に一斉にタラノキやワラビが出てくる筈です。森林を破壊したところの、森林の縁に出来る植生を “マント植生” と言うのですが、タラノキやワラビやゼンマイなどの山菜はマント植生を好んで出てきます。今、オニオンロードの開通部分は見事な “山菜ロード“ になっています。ま、せっかく立派な道路ができたので、やがて山菜採りに大いに活用したいと思います。

>この工事により思いも掛けないところへ水が流れてしまいます

ありえますね。そういえば、8月始めの大雨で、近くの太陽光発電ファームの横の水路が増水し、太陽光発電パネルを敷設してある敷地が陥没し、土がえぐり取られました。それなりの被害になったであろうと思います。徳島ラーメンから洲本の方へ150mのところです。詳細な地図で確認したところ、太陽光発電ファーム横の水路は、まさに、この新道路の排水が流れてくるところです。早速の影響・被害かもわかりませんね。

でも、まあ、太陽光発電だって補助金のタカリですし、太陽光電力の高値買い取りは平たく申せば “押し売り“ です。お天気任せの不安定電源の太陽光発電は、火力発電のバックアップなしでは自立できない “欠陥発電” です。太陽光が本当にエネルギー利益率で (産出エネルギーを投入エネルギーで割った数字) 本当に持続可能な10とか20とかあるのか? それもちゃんと原石の珪砂の採掘から運搬、工場建設からシリコン製造、パネル組み立て、懸架台の製造、発電ファーム設置や運営やメンテナンス、最後の廃棄に至るまで…、つまりライフ・サイクル・アセスメントの手法できちんと評価しているのか? 色々な資料に当たってみても胡散臭いものばかりです。太陽光発電推進の立ち場での仕事や研究でメシを喰っている人たちの手前味噌な報告ばかりです。当たり前の話ですが自分が売る商品の欠陥を言う商売人はいません。政治も世間もエコ・エコ・エコの雀の大合唱ですが、かなり詐欺っぽいです。だいたい、政治や行政や企業がいうエコは、明らかにエコロジー (ecology、生態学) のエコじゃないです。エコノミー (economy、経済学≒お金儲け) のエコです。カネの亡者や利権の乞食が言うエコは本当のエコじゃないです。エコ詐欺です。

で、大水が出て太陽光発電ファームが被害を受けたのは、バチがあたったのだろうと思います。


おたけさんのコメント その2
>山裾のオニオンロード
この道路が丁度旧の三原町と緑町の境目に工事されています、茶屋池の堤を通って奥へ行けば、昭和初期からこの奥に青年学校が建てられていてその近くに、軽飛行機が離着陸できる滑走路もあったそうです。今残っているのは、わずかに井戸だけで緩やかな斜面に牧草が植えられています。 この境目から、排水は三原川と洲本川に分かれあまり高くない分水嶺でしょうね。
この道の奥には昔マツタケ山があったのですが、航空防除でヘリコプターがここを境に方向転換するので、その隙間部分の松が松くい虫にやられてしまい大きく枯れてしまっていました。奥には皿池、など3つの池がありそこを抜けると大久保の門前池近くに出てきますね。 緑町側には、徳原池、湯谷池などがあるのですが、山の水はここで道路を境に変わってしまっています。まだまだ奥の山から水は流れてきているので小さな道など関係ないと言う話も有るのですが排水は正直に結果を見せながら災害を残しています。
僕の楽しみである池で魚釣りもできなくなって来ています、池が濁り魚が上って来れなくなってます。残念です。



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>山裾のオニオンロード
この道路が丁度旧の三原町と緑町の境目に工事されています、
茶屋池の堤を通って奥へ行けば、昭和初期からこの奥に青年学校が建てられていて
その近くに、軽飛行機が離着陸できる滑走路もあったそうです。
今残っているのは、わずかに井戸だけで緩やかな斜面に牧草が植えられています。
この境目から、排水は三原川と洲本川に分かれあまり高くない分水嶺でしょうね。
この道の奥には昔マツタケ山があったのですが、航空防除でヘリコプターがここを境に
方向転換するので、その隙間部分の松が松くい虫にやられてしまい大きく枯れてしまっていました
奥には皿池、など3つの池がありそこを抜けると大久保の門前池近くに出てきますね。
緑町側には、徳原池、湯谷池などがあるのですが、山の水はここで道路を境に変わってしまっています。
まだまだ奥の山から水は流れてきているので小さな道など関係ないと言う話も有るのですが
排水は正直に結果を見せながら災害を残しています。
僕の楽しみである池で魚釣りもきなくなって来ています、池が濁り魚が上って来れなくなってます。>残念です
2014/09/05(金) 08:50:44 | URL | おたけ #- [ 編集 ]
真新しい道路ですね。
山の中に道路ができて側溝も完成するとその排水は今までと違った所へ流れてしまいます
道路沿いに下へ向いて流れるのですが、元々山だった所では谷間に流れてその湿地を抜けて
水系が作ったため池に流れるのが普通でした。
この工事により思いも掛けないところへ水が流れてしまいます。
水の豊富な池が水不足になったり、うまく管理できていた用水路に沢山の道路排水が押し寄せてゴミが詰まり、土手やアゼが崩れなくなってしまいますね。
山道増えると鹿やイノシシが車にぶつかって事故が増えるのとコンビニの袋をあちこちに捨てるマナーの悪い人も増えますね。
2014/09/04(木) 19:16:16 | URL | おたけ #- [ 編集 ]
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