雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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戻り梅雨なのか? 早すぎる秋雨なのか?
本日は2014年8月16日であります。

●異様な天気図となってきました。戻り梅雨というべきなのか? あるいは、早すぎる秋雨 (秋霖ともススキ梅雨とも) というべきなのかよく分かりませんが、しとしとと降るというよりも、局地的な対流性の土砂降り傾向が強いから戻り梅雨かな? 梅雨末期のような様相であります。


こりゃあ、盛夏の天気図じゃないわね。
気象庁サイト の地上天気図を見ても、高層天気図 を見ても、例年ならば西日本までしっかりと張り出している筈のサブハイ (亜熱帯高気圧) が意気消沈して勢いがありません。サブハイが後退しているので、ちょうど西日本が高気圧の辺縁にあたってしまい暖湿気が流れ込みやすい状況です。しかも偏西風が大きく蛇行して南下、上空に寒気が流れこみ、梅雨みたいな状況です。瀬戸内地方は夏が乾期であり今頃が最も太陽が輝くときであるのに、毎日うっとうしい天気であります。ま、天気が悪いと涼しくていいし、関西電力が節電だあぁ! とうるさく脅迫しないのはいいことです。7月にちょっと暑い日が数日ありましたが、それ以降は気温は平年値よりやや低いわけです。原発を再稼働したい関西電力も、再稼働しないと停電して熱中症で死ぬわよ! と脅迫できないわけです。そういう意味では戻り梅雨も早い秋雨もいいのですけれども、日照時間の少なさが農作物の生育に影響があるのではないか? と懸念されるところです。

2014年8月15日15時天気図


日照時間の不足が鮮明になってきた!
↓ 下のグラフは、洲本特別地域気象観測所 (旧洲本測候所) の観測データから作成。 7月の日照時間 は202.0時間あり、平年値200.2時間とほぼ同等で、これは全然問題ではありません。しかしながら、8月に入ったとたん気象状況は一変しました。曇りや雨の日が続いています。気象庁の 季節予報 では、この先1か月は気温も低く日照時間も少ないという予報であります。もちろん予報が外れることはありますし、比較的よく当たる短期間の予報と異なり、中長期の予報の信頼性はあまり高くないようです。気象台と唱えながら食べれば腐ったタコでも当たらないと揶揄された言い草は、中長期予報に関しては今でも当たっています。早い話が、8月に入ってからの戻り梅雨は6月や7月の時点での季節予報では予報されていませんでしたね。で、外れる可能性もあるのですけれども、よい方向に外れるだけでなく、予想以上に深刻な状態が起こり、一段と悪い方向に外れることもあり得ます。

旧洲本測候所の8月前半の日照時間
↑ 8月の前半が終わりました。この間の日照時間は31.1時間であり、平年値 (1981-2010年の30年平均) は114.7時間です。今年の8月前半の日照時間は平年比で僅か27.1パーセントしかありません。もしこのまま同じような天候が8月後半も続くと、記録的な “照らない夏” となりそうです。この先しばらく曇りや雨の日が続きそうで、その可能性はかなり高いです。民間団体の ㈱ 穀物データバンク の予想では、2014年産米の作況指数予想は7月31日時点の気象条件で、全国作況指数が102です。ところが作況指数予想は気象状況の変化に合わせて予想の度に変わるもので、農水省の確報値が出るまで正確なところはわかりません。西日本の気象の急変化が生じたのは8月になってからです。ようするに冷夏・長雨の夏になってしまいました。


日照時間の平年比の全国分布
気象庁HP > 各種データ・資料 > 最新の気象データ > 天候の状況 から借用。直近20日間の日照時間平年比では、西日本の日照不足が目立っています。最近の10日間のデータでは、日照時間の不足が東北地方まで広がってきたことが窺えます。

直近20日間の日照時間平年比

↓ 日照不足が、西日本だけでなく、本州全域に広がってきました。
直近10日間の日照時間平年比

万一の糧断に備えて、食糧の備蓄をしよう!
●生態学的に申せば、(大まかに言って) 地球上の生物は 「独立栄養生物」 と 「従属栄養生物」 の2種類しかいません。自分で自分を養うことができる緑の植物が独立栄養生物であり、自分で自分を養うことができない動物が従属栄養生物であります。われわれヒトもまた従属栄養生物であり、どんなにエラそうなことを言っても、最先端科学技術を結集しても、緑の葉っぱ1枚も作ることができません。緑の葉っぱという天然の有機物生産工場で作ったコメやムギやイモやマメなど五穀や野菜を略奪するしかないのであります。たとえ魚など動物性食品であっても緑の葉っぱ (植物プランクトンや緑藻など) を間接的に食べているだけです。われわれヒトの生存は緑の葉っぱに依存しているのであって、そういう観点からはヒトは寄生虫とたいして変わらない頼りない存在です。緑の葉っぱという有機物生産工場で必要な原料は、申すまでもなく水・二酸化炭素・太陽光でありましょうが、日照不足がコメだけでなく野菜や他の作物に深刻な影響を及ぼす危惧がでてきました。

ぼちぼち食料品の価格急騰も予想される状況です。そろそろ食糧品の備蓄をしたほうが宜しい局面かと…。戦争をしないことを国是とする永世中立国のスイスでは、有事に備えて食糧の備蓄が国策として行われ、6か月間食いつなぐ 「国家備蓄」 の上に、2か月間食いつなぐ 「家庭備蓄」 をするという2段構えらしいです。スイスでは備蓄された古い小麦から食べるので、パンの材料の小麦はつねに古米ならぬ古麦 (?) で、パンが不味いらしいです。もったいない学会 「スイスのパンがまずいのはなぜ? (ジュネーブ便り2)」 参照。 有事 に備えて古米を食べるのもいいかもしれません。有事などというと軍事的な侵略とか脅威というのが普通の意味ですが、そうではなくて、たとえば南海トラフ地震が発生し、物流が寸断破壊され、1か月孤立するなども有事であります。しかしながら、では皆が皆食糧を備蓄しようと食料品を大量に買いに行ったらどうなるか? かつてのオイルショックによる トイレットペーパー騒動 のようなパニックです。すわ、何事だ? と大騒ぎになりましょう。パニックが起こってからその対策に走るのではなく、自分の行動がパニックを起こしてしまうという倒錯であります。で、結論としては、食糧を備蓄した方がいいかもしれないが、無用の混乱を避けるために、あわてて食糧を備蓄などしない方がよろしい、という背反になりますね。ま、安全性が高いと思われる西日本産米は作況指数はかなり下がりそうな気配です。つまり安全米は品薄。で、放射能汚染の可能性が危惧されるコメを食べるのが嫌であるならば、早めに手を打ったほうが宜しいかと…。



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