雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201707<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201709
目立った被害はなくとも、風雨はかなり強かった。 おたけさんの淡路島水没写真2葉あり。
本日は2014年8月10日であります。

コメの作況指数がかなり低下するかも?
昨日深夜から今朝まで淡路島では暴風雨でありましたが、顕著な被害は吾輩の周囲ではありませんでしたが、南あわじ市市内をぐるりと巡回してまいりましたところ、結構あちこちで道路が冠水したり、風倒木があったりしました。田んぼのイネがかなり暴風にもまれて葉が傷んでいます。花期にあたるイネは被害が避けられないでしょうが、まだ出穂していなくても葉が傷んだら傷口から病原菌が入り減収要因になろうかと思われます。日照不足も顕著で、西日本では作況指数の悪化が起こるのではないかと懸念されます。非農家の人は 1993年米騒動 の様な事態に備えて、コメの備蓄をしたほうがいいかも? なお、コメの備蓄は玄米ですべきです。食べるときに精米します。道具として小型の精米機を購入するか、コイン精米所を利用します。白米では時間の経過で品質低下が激しく、あまり保存が利きませんから。


池が氾濫、道路が冠水し、派手に水しぶきを上げる車。
↓ 写真の手前は池です。川ではなく池の水位が上がり氾濫しました。道路が15センチほどですが冠水し、鳴門タクシーが派手な水しぶきを上げています。兵庫県南あわじ市阿万にて。本日8月10日13時ごろ。他にもあちこちで冠水していました。
池が氾濫、冠水した道路

2014年8月10日 8月の淡路島各地の雨量
国土交通省 リアルタイム川の防災情報より雨量観測データを取得しました。 8月になって淡路島各地の雨量は平年値よりも遥かに多くなっています。2回の台風の影響で、淡路島各地の降水量はグングン伸びています。500ミリを超えた地点を黄色の蛍光ペンで印をつけました。分水堰では739ミリにも達しています。


暴風でヤマザクラの樹が根こそぎ倒れた
植物生態学的に申すと、台風の暴風で森林のなかの樹が倒れるのはいいことなんです。常識外れを言うみたいに思われるかもしれませんが、森林の中で樹が倒れると、鬱陶しく閉鎖していた林冠にポッカリと穴が空きます。よく茂った森林では林床には太陽が差し込まず昼なお暗い状態ですが、台風の暴風で樹が倒れると太陽が差し込んでくるのです。これをギャップと呼ぶのですが、このギャップに陽生植物の種がとんできたり、埋蔵種子が発芽したりで、太陽がよく差さないと生きられない陽生植物が育つのです。生物の多様性を維持するためには、ギャップ地の供給が絶対に不可欠なのであります。そのような意味から、山崩れや風倒木を起こす強い台風は、時々起こる必要があります。
暴風で根こそぎこけたヤマサクラの樹
↑ 兵庫県南あわじ市賀集にて。本日8月10日13時ごろ。写真のヤマザクラはかなりの大木ですが、むかし (50年以上前か?) 伐採されているハズです。根元から数本の株立ちになっています。これはむかし伐採した切り株から “ひこばえ” が沢山出て、それが育ったことを意味します。

2014年8月10日 日最大瞬間風速の分布図
気象庁 最新の気象データ > 風の状況 から引用借用しました。台風ハーロンによる瞬間風速の全国分布図です。瞬間風速30m以上は黄色、40m以上は橙色、50m以上は赤ですが、これら警戒色の地点は四国東部・紀伊水道・瀬戸内海東部に集中しています。30m以上の瞬間風速を観測した観測所は23箇所あります。台風は高知市のちょっと東に上陸、香川県から播磨灘に抜け、姫路市あたりに再上陸し兵庫県を北東進しました。この台風の通過コースの東側に警戒色の地点がほとんどあります。台風通過コースの西側にあるのは、高知県清水と高知県高知空港の僅か2地点のみです。残りの21地点は台風通過コースの東側にあります。まさに、台風の東側は風が強い危険半円と記述する教科書の定石通りであります。注目すべきは、台風通過コースから遥かに外れている東京都アメダス八王子で32.8mを観測したことです。台風の東側の危険半円に入ったならば台風から距離があっても意外な風が吹くことがある、つまり警戒する必要がありそうです。

台風ハーロンによる強風 (暴風) の観測順位
2014年8月10日 日最大瞬間風速30m/sを観測した地点
気象庁 今日の全国観測値ランキング から借用したが、原リストは10位までしかないので、30m/s超のものを全て拾ったところ23位までのリストになった。

●やはり室戸岬 (旧室戸測候所) が断然他を圧して頂点に君臨しています。偏西風帯域近くまで、対流圏中層にまで聳える独立峰の富士山測候所は特別なところなので別として、日本本土平地の最高記録 (84.5m以上) を保有する室戸岬の王座は全く揺るぎません。84.5m以上というのは風速計が暴風で壊れてしまったので計測出来なくなったのですが、もし壊れなければ富士山の記録91mを超えていたかも? なお、室戸測候所の84.5mの瞬間風速は第二室戸台風 (1961年) のときの記録です。吾輩の出身地では果樹園のビワの大木がほとんど横倒しに倒されました。しかし意外にビワは枯れずに、主幹が横倒しになった状態から新芽をだし、測枝が主幹のように立ち上がって生長しました。50年以上経過しましたが、ビワの古木を観察すると根元の太い幹がみな横に寝ています。いわば “台風の被害の化石” であります。 
この木に未曾有の自然災害の記憶があります。

このリストで特徴的なことは空港の観測所が異常に多いことです。4位の神戸空港、7位の関空島、10位の南国日章(高知空港)、10位の南紀白浜(白浜空港)、17位のセントレア(中部国際空港) の5つがランクインしています。空港というのは元々埋め立てた海上にあったり、陸上であっても周囲が建築高さ制限をかけられるなど、だだっ広く風通しが良い立地です。逆に考えたら、台風の暴風対策は建物を密集させ、背の高い樹を植え、風の通りを悪くするために障害物を沢山こしらえたらいいのではないか? ということで吾輩は屋敷のまわりに沢山樹を植えています。要するに防風林です。

また大きな特徴として、16方位で分類される風の向きですが、ほとんどが南東、南南東、南が圧倒的に多いことです。これは申すまでもなくその観測所が台風の東側にあった位置関係での風向ですね。風向をみただけで台風の東側が風が強いことがハッキリ分かります。北とか、北西の風向は皆無です。



海上保安庁の観測では
海上保安庁も灯台などで気象観測をしているようで、海上保安庁 第五管区 沿岸域情報提供システム で閲覧できます。船舶向けの情報であろうかと思われますが、淡路島民ならば明石海峡大橋を渡って本土側に車で行くときや、大鳴門橋を渡って四国に行くときなど、この海上保安庁が提供している海峡部の風速が参考になりそうです。12時間の風速の推移グラフが閲覧できるので、次第に風速が増している場合にはたとえ橋が通行止めになっていなくても、島へ帰る頃に通行止めになることが予想できます。不用意に島外に出て帰島できなくなる事態を未然に防ぐという意味で、別に船乗りでなくても、大いに利用価値がありそうですわね。
海上保安庁の風速の観測
↑ 10日の最大値でありますが、ただ気象庁の観測方法とどう違うのかハッキリしません。毎時25分と55分の2回の観測データのようですし、恐らく10分間平均値の風速か? 友ヶ島灯台とアメダス友ヶ島は至近距離にあるようで、両者のデータから推測すると10分間平均のような感じがします。だとしたら、瞬間風速は表の数字の30%増しと考えたらいいのではないだろうか?


       ***********************************

おたけさんのコメント

こんばんわ
今回の台風あまりにもゆっくりな速度だったので沢山の雨が降りましたね? 空梅雨で水不足ぎみの淡路島が水没被害も出るぐらい降りました。 近所の写真を張っておきます。
おたけさんの写真 その1 ここと、
おたけさんの写真 その1

おたけさんの写真 その2 
おたけさんの写真 その2
いつものポイント、川の水位が上がると排水できませんね。 近くのスーパーまで目の前だけど行けません、行ったら行ったで商品の搬入が台風の影響で未入荷なので陳列にはお詫びの紙が張ってありました。 まぁ家には米も漬物も有るのにはあるのですが...


スポンサーサイト
コメント
コメント
台風は去っても水引かず。
こんばんわ
今回の台風あまりにもゆっくりな速度だったので沢山の雨が降りましたね?
空梅雨で水不足ぎみの淡路島が水没被害も出るぐらい降りました。
近所の写真を張っておきます。
http://www.awaji-is.or.jp/otake/test2/_1_754.JPG
ここと
http://www.awaji-is.or.jp/otake/test2/_1_755.JPG
いつものポイント、川の水位が上がると排水できませんね。

近くのスーパーまで目の前だけど行けません、行ったら行ったで商品の搬入が台風の影響で未入荷なので陳列にはお詫びの紙が張ってありました。
まぁ家には米も漬物も有るのにはあるのですが...
2014/08/10(日) 22:45:03 | URL | おたけ #oKUqqsRc [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.