雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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標本数を増やせば増やすほど、極端な数字が出現する! これは危機を煽るための基本的なカラクリの一つ。
●日本人の男性の平均身長は、厚生労働省の統計表(第2-6表) によれば若い世代では概ね170センチちょっとであります。たとえば高校3年生に当たる18歳男子の平均身長は2011年の調査で171.1センチです。1クラス男子が25人いると仮定すると、背の高い人も低い人もいろいろですが、25人の中に200センチを超えるノッポさんがいる可能性は少ないでしょう。同学年10クラス250人いるとするとその中に200センチ超えの人がいる可能性は少しはあるかもしれません。しかしまあ日本人の平均身長から200センチ超えは可能性は少ないでしょう。では、1つの県全体ではどうか? 兵庫県の18歳人口は5万人か6万人いると思われますが、男子を半分の3万人とすると、万人単位の人数がいれば200センチ超の高身長の人は必ずいると思います。別に証明する資料を探すまでもなく、経験的に常識的に首肯できましょう。 要するに、標本の数 (母数) を大きくすればするほど、平均値からかけ離れた極端な数字が出現するのであります。それは統計学の難解な理論を引っ張り出さなくても当たり前のハナシです。

●ちなみに吾輩のいとこは母方父方双方で30人ほどおります。男は半分ほどですが、その僅かな人数の中に、父方のいとこに210センチの者がおります。そいつとは同年齢で、むかし高校生のとき一時陸上競技クラブで一緒になって、吾輩がそいつの横に並んだら、吾輩の背はそいつの肩までしかありません。しかも、母方のいとこにも200センチの者がおります。たった15人ほどの男性いとこの中に200センチ超えが2人もいるのは、狭い範囲でも極端にバラツキがあり得るということでありましょうが、日本人の平均身長からは普通はこんな現象はほとんど起こりません。


降雨強度分布は一様ではなく、極端にバラつく
●本日は2014年8月3日であります。 昨日は、台風第12号 (T1412、ナクリー) の中心に向かって螺旋状に取り巻く雲がぶつかって四国山地南東斜面で大雨であります。発達した積乱雲が集合した クラウドクラスター が室戸岬近辺で湧き雲の列となって北北東に流れる様子が衛星画像等でよく分かります。クラウドクラスターの後尾が淡路島南部に達し、淡路島を通過して消滅しているという感じですが、1日中ほとんど同じところでクラウドクラスターが湧いていました。

2014年8月2日15時のレーダーナウキャスト
気象庁 レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻):四国地方 から借用。2014年8月2日15時のもの。よく見ると、降雨強度が50ミリ/時以上の赤い部分は意外に面積的には僅かです。大雨が降っているのは古代の行政区画で 南海道 と呼ばれた地方です。この地方は日本屈指の大雨地帯でありますが、面積は約2万5000平方キロあります。本当に赤く染まっている面積は、せいぜい大阪府程度の面積 (約1800平方キロ) です。この地方の10分の1ないとおもわれます。黄色程度はまあ大したことはありません。赤い部分は点在しているという感じです。青色と赤色がモザイク状にあるという感じであります。もし、観測所の設置数が少なければ、うまく赤い所に当たらないかもしれません。しかしながら、観測所をどんどん増やして観測所の設置密度を上げれば、うまく赤い所に当たる可能性が増えますわね。(当たり前のハナシです)

2014年8月2日15時の衛星可視光画像
気象庁 気象衛星画像 可視光 から借用。2014年8月2日15時のものです。日本付近を抜粋して、やや拡大してあります。


観測所の数を増やせば、1位の記録を大きくできる!
下の表は 国土交通省 リアルタイム川の防災情報 から観測雨量データを採取しました。気象庁の観測所が3か所、国土交通省の観測所 (管轄する部署がどこかよく分かりませんが) は20か所です。昨日8月2日は淡路島南部では大雨でしたが、気象庁の観測では日降水量は186ミリ (アメダス南淡) だったということになります。ところが、国土交通省の観測所が沢山あるので、それを持ちだせば259ミリ (沼島) と大幅にアップです。186 → 259というのは39%のアップです。気象庁の雨量観測所は全国に1400箇所ほどですが、国土交通省の観測所は全国に6000箇所ぐらいでしたか? 大雨の雨量の数字を大きくして “大変だあぁぁ!” と煽りたければ国土交通省の観測データを引っ張り出せばいいのです。 ま、じっさいマスゴミどもはよくやっています。

淡路島各地の2014年8月2日の日降水量
↑ 気象庁の観測所は、(気象)と付記してあるアメダス郡家、洲本特別地域気象観測所、アメダス南淡の3箇所のみです。


気象庁の技術官僚たちもやるインチキ
最高気温のランキングなんかはそうです。アメダスと気象官署の観測データを一緒くたにしてランキングするなど、どうみても変です。アメダスは運用が始まってまだ30年余りしか経っていません。それより以前のデータは気象官署(気象台と測候所)のみの150箇所ほど。 (なお、むかし区内観測所がありましたが、その観測データは無視です) 近年は気温観測しているアメダスの850箇所ほどを加えて900箇所ほどです。昔と今では観測所の数が全く異なります。雨量でも、気温でも、一様に分布するのではなく、ムラがかなりあります。観測網の密度を増せば、極端に大雨スポットや高温スポットをうまく拾える可能性が高まるというわけです。で、近年高温記録が頻出しているように印象づけることが出来ます。地球温暖化のヨタ話が信用できないのは、温暖化利権者どもが、そういった基本的な気象観測統計でけっこう誤魔化しを弄し、世論を誘導・洗脳しているからなのです。

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●やはり、マスゴミどもは物事を煽って数字を大きく報道しようとする姿勢が出ています。

台風12号の影響、四国中心に激しい雨 (JNN/TBS)

引用】  台風12号の影響で四国地方を中心に激しい雨が降っています。気象庁は高知県と徳島県に「記録的短時間大雨情報」を発表し、土砂災害などへの警戒を呼びかけています。  高知県東洋町と徳島県海陽町では、午後3時までの1時間で120ミリの記録的短時間大雨となりました。徳島県内では冠水や土砂の崩落で国道や県道50か所が通行止めになっていて、阿南市を流れる福井川が氾濫危険水位に達し、流域の230世帯600人に避難指示が出ています。  「警察も来て早く避難しろと。あわてて財布と車のキーだけ持ってきた」(避難した人)  ほかにも、徳島では海陽町全域のおよそ4600世帯1万人などに避難勧告が出ています。 (02日17:35) JNN/TBS  【引用終了】 


●問題のくだりを太字で強調しました。 「高知県東洋町と徳島県海陽町では、午後3時までの1時間で120ミリの記録的短時間大雨」 と言っています。 どこから120ミリという数字が出てくるのだろうか?

気象庁の観測データでは、アメダス海陽では15時までの1時間雨量は20.5ミリです。16時までの1時間には81ミリを観測していますが、120ミリなどという観測事実は存在しません。また、海陽町に隣接する東洋町には気象庁のアメダス自体が存在しません。したがって120ミリというのは気象庁の観測ではありません。8月2日の気象庁の観測値ランキングでは、 「1時間降水量の日最大値」 の全国ランキング1位はアメダス海陽ではありますすが、16時25分までの1時間降水量が87ミリです。どこから120ミリという数字が出てくるのか?

で、 国土交通省の川の防災情報 徳島県海部 を調べてみると、112ミリというのが2箇所で観測されています。海陽町宍喰 (ししくい) で16時までの1時間に112ミリ、海陽町神野 (こうの) で15時までの1時間に112ミリです。120ミリに近いとはいえ、120ミリそのものではありません。

考えられるのは、120ミリというのは気象庁および国土交通省以外の観測 (たとえば市町村役場とか農業試験場など) の可能性があります。それからもう一つ、気象庁のコンピューターではじき出した 解析雨量 の可能性が考えられます。アメダスは概ね17キロごとに設置されていますが、アメダスのない所の真の雨量は全く不明です。で、解析ということになるのでしょうけれども、解析雨量は観測値とは違い、あくまでも推定です。観測事実そのものではありません。したがって解析雨量の数字は気象観測統計には入りません。もし120ミリというのが解析雨量であるのならば、ニュースでそれと分かるように、コンピューターによる解析で、午後3時までの1時間で120ミリの降水量があったものと推定されるときちんと言うべきであります。報道はできるだけ事実に基づくべきものであります。 「恐らく~だろう」 という推定・予想・憶測は可能な限り排除すべきであり、事実が一番重いのです。 マスゴミが政府や御用研究者以上に地球温暖化を煽りまくりましたが、マスゴミにはそもそも物事を実際以上に煽って報道する悪しき体質があります。マスゴミ (とくに新聞) は昔からブン屋と呼ばれタチが悪いものです。


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