雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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補足参考グラフ3枚、 グラフを2枚追加。
●前エントリー アサリの激減の主たる要因は、たぶん、乱獲じゃなさそう…。 の補足参考資料として3枚のグラフをこしらえたので、ここに掲示します。農林水産省 のホームページから 統計情報 > 分野別分類 / 水産業 > 海面漁業生産統計調査長期累年 長期累年統計表一覧〔Excel:e-Stat〕 と閲覧を進めていって、『海面漁業魚種別漁獲量累年統計(全国) (昭和31年~平成24年)』 に日本全国の魚種別の漁獲高が載っています。過去60年弱の統計表であります。 100種近い沢山の魚種ごとに毎年何トン漁獲されたかの膨大な統計で、統計資料の好きな吾輩でも眩暈がしてきます。おそらく、各省庁のお役人たちは膨大な資料を作成して、国民が何か知ろうとしても膨大な資料 (情報) の山の中に、知りたい情報を紛れ込ませて、ちょっとやそっとでは探せないようにしているに違いありません。国民が求める情報は意外にも隠さずに発表しているのだけれども、膨大な情報の山の中に埋まっていて、簡単には探せないようにしているのは、結局、隠しているのと同じではないのか

●さて、農水省の統計資料に基づいて作った3枚のグラフが次であります。膨大な情報の数字の羅列は、ちょっと見ただけでは何もわかりません。デジタルな数字の羅列を一瞬にして読みとるようにはヒトの脳はできていないようです。ところが図表に変換すると一目瞭然で、何がおこっているのか、どういう状況なのか一瞬で読みとれます。本来ならば、農水省が分かりやすい資料やグラフにして掲示すべきなのではないか? 何か調べようとする国民がいちいちグラフ化するのは手間がかかりすぎます。で、もっと他の魚種も見るべきではありますが、3枚こしらえるので精いっぱいですわ…。



①、アサリ類の57年間の漁獲高の推移
1980年代前半まで高い水準の漁獲でありましたが、80年代後半からつるべ落としに減少しています。2000年以降は底練り水準のままで、回復の兆しが見えません。一体なにがあったのか? これでは最早アサリは高級品で、われわれ庶民の口には入りませんわね。
漁獲高の経年変化 (全国) アサリ類


②、マイワシの57年間の漁獲高の推移
唖然とさせられます。一体これは何なのでしょうか? 1970年代後半に突如漁場が大活況に湧き立ちます。これでは漁船が大漁のマイワシの重みで沈没しそうです。ところが、1990年代前半に大活況だったものがあれよあれよという間に、元の黙阿弥です。あの大活況は夢か幻だったのか? 不思議な現象です。マイワシが獲れなくなったころ、地球温暖化の影響だなどとまことしやかに喧伝されましたが、これはそんなことでは説明がつきませんわな。 「氷河期が来るぞ!」 と根本順吉をはじめ気象学者どもが叫んでいた1970年頃もマイワシが全然獲れていないではないか! 温暖化のピークは1998年です。それ以降はおおむね横ばいか、若干気温が低下しています。温暖化の気温変動とマイワシの漁獲高推移がぜんぜん相関していないじゃないか!!
漁獲高の経年変化 (全国) マイワシ


③、カタクチイワシの57年間の漁獲高の推移
同じイワシ類であっても、カタクチイワシの漁獲高推移はマイワシと全く異なります。漁獲高の変動はあっても、マイワシほど極端ではありません。マイワシ漁が大活況のころにはカタクチイワシは不漁気味で、マイワシが獲れなくなったころカタクチイワシが豊漁という傾向がみられます。両種は逆相関か? とも解釈できそうですし、あるいはカタクチイワシは数十年の周期で増えたり減ったりを繰り返すのかも分かりません。魚種ごとに漁獲高が変動する固有の要因があるのか? とも思えますが、よく分かりません。
漁獲高の経年変化 (全国) カタクチイワシ

漁獲高が大きく変動するのは、当たり前かも? 
●この3種以外もいくつか見ましたところ、やはり漁獲高は増えたり減ったり大きく変動しています。それぞれの魚種ごとに固有の要因があり、また単一の要因ではなく複合的な要因があると思われますが、漁獲高が大変動するというのは、これはごく当たり前の現象なのかもわかりません。そもそも、陸上の動物でも植物でも観察したら、どんな種でも増えたり減ったりを激しく繰り返しています。生物の種というのはそういうものかもわかりません。減り過ぎたら絶滅ということでしょうが、ニホンカワウソ、ニホンオオカミ、エゾオオカミ、ニホンアシカ、コウノトリやトキなど、絶滅種は沢山あります。なお、コウノトリもトキも これら両種の日本にいた個体群は完全に絶滅しています。にもかかわらず中国のものを移入して、あたかもまだ両種が居るかのようにインチキ偽装をやっています。(利権にするためにやっていますね) その反面ホンドジカやイノシシや外来種のアライグマやヌートリアなどどんどん増えています。ある観点からは、動物が殖えたり減ったりするのは当たり前の現象です。植物を見ても同じです。今、瀬戸内海沿岸地方ではクロマツが急激に減少しています。反面、シイの木など常緑の照葉樹木がどんどん殖えていますわ。

人口減少を恐れるな。日本の適正人口は3千万人だ!
●さて、余談を申しますと、とりわけ変動が激しいのがヒトです。日本列島に棲息するヒトは江戸時代には3000万人程度で横ばい、明治になってから爆発的に増殖、産めよ殖やせよで、1億2800万人まで繁殖しました。今減少が始まっていますけど、動植物の増減は元の黙阿弥が多いので、少なくとも3000万人にまで減るのではないか? これはべつに困ることではなく、環境への負荷が低減されるので結構なことです。狭いニッポン、3000万人が適正人口だと吾輩は思います。北海道の人口密度70人/平方キロメートルが適正人口で、本州は過密すぎます。本州は22万8000平方キロの島で約1億人ちょっとが住んでいます。人口密度は440人程度です。やはり多すぎます。理想的には100人までです。人口が過密すぎるから、他国に食糧を依存せざるをえなくなり属国植民地になったり、領土拡張を狙って侵略戦争を始めるわけです。ま、こんなことを申すと、じゃあお前が舌噛んで死ねと言われますけど、別に舌噛まなくてもじきに3000万人まで減りますよ。人口減少は憂うるべきことではなく、逆で、好ましいことなのです。なお、適正人口というのは吾輩の考えでは、日本列島で食糧を自給して無理なく養うことができる人口であります。


       ***********************************


グラフを2枚追加

④、日本の海面漁業の総漁獲高の57年間の推移
海面漁業の漁獲高推移 (全国・全魚種総計)


⑤、日本の総漁獲高の推移から、マイワシを引いてみると
●グラフ③ で見たように、マイワシの漁獲高推移はとても奇妙です。70年代の後半に突如として漁場が湧き立ち、10年ほど大活況であったものの、90年代にはあっという間に凋落しました。そうそう、思い起こせば、吾輩も1980年代後半には近くの波止場で小イワシをタマで沢山掬っていましたわ。釣り餌用の沖アミを撒くと、イワシの大群が集まってきます。海面が盛りあがり真っ黒になったほどでした。そこをトンボやチョウチョの捕虫網(!)で掬うのです。捕虫網でさえ掬えたものです。で、バケツ一杯も二杯も掬って持ち帰り、鍋で熱湯をわかしイワシをサッと煮て、屋上で天日で干しましたわ。これは吾輩が現在地に移住してくる前のハナシですが、母村の実家では自家製の煮干しを一年中食べていましたわ。おやつに煮干しをボリボリと食べていました。今、思い起こせば夢か幻みたいなものですね。今、波止場に行って撒き餌をしてもイワシの姿はほとんどありません。あれは一体なんだったのでしょうか? しかも、これは瀬戸内海だけでなく、湾でも外洋に面したところでも、全国で起こった現象だったようです。

イワシの大活況時、1988年には、全国 全魚種 漁獲高が1125万9202トンのうち、マイワシが448万8411トンでした。海面漁業の対象の魚種は何十種もあるのに、マイワシが39.9%を占めました。経年的にずうーっと続くのであればともかく、突然に現れ、突然に消えるものは撹乱要素とみなす見方もできます。そこで、マイワシの漁獲高のデータを除外したグラフを作成してみました。すると、この国の漁獲高のピークは1973年であり、以降40年間じりじりと、ほぼ線形的に(直線的に)衰退していることがよく分かります。 “1990年から2000年にかけての10年間で劇的な急変があったのではなさそう” であります。


海面漁業の漁獲高推移 (全国・全魚種総計) からマイワシ漁獲高を引いたもの




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