雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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まだ山菜シーズンは終わらない。山菜のしんがり、マダケ。
5月下旬~6月中旬は、日本全国でタケノコ祭じゃ。

関東以西、北陸以南では、マダケの筍
●本日は2014年6月2日であります。(日が替わって6月3日になった) 本日の夕方にタケノコを採ってきました。本年春の山菜のラスト選手であり、しんがりであります。日本の食用大型タケノコはモウソウチク・ハチク・マダケの3種が代表的なものであり、この3種で消費の大部分をしめます。これら3種のタケは寒さにあまり強くなく、北海道・東北地方内陸部・本州中央高地にはほとんど育たないとされています。この3重のタケノコは収穫時期がちょうど1か月づつずれて、我が淡路島では、モウソウは4月、ハチクは5月、マダケは6月が収穫期 (5月下旬~6月中旬 ぐらい)であります。いま、ちょうどマダケが出てきたところであります。関東以西、北陸以南、東北地方の沿岸部はマダケの分布域で、これらの地方の山菜ファンはタケノコ採りに忙しくて遊んでいる暇はありません。

北日本の積雪地帯ではネマガリダケの筍。ただし兵庫県にも分布する。
●一方、これらの大型タケの分布しない北日本や雪国山間部地方では小型タケノコのネマガリタケの筍を、山菜ファンは眼の色を変えて採取しているようですが、ネマガリダケのタケノコは、北海道ではササノコと言い、東北地方ではホソダケとかササダケなどと言って珍重し、わが兵庫県でもほぼ分布南限 (西限) に近いのですがあります。氷ノ山 (1509.8m) とか後山 (1344.4m) など多積雪地の海抜1000m前後より上には自生があって、スズコと言って採って食べていますよね。

なお、Wikipedia 「チシマザサ」 に、チシマザサ(ネマガリダケ)が四国愛媛県に分布するような記述が見られます。そこで、愛媛県ホームページでネット閲覧できる 愛媛県産野生動植物目録 の 「高等植物(維管束植物)」 を見ましたところ、チシマザサは収録されていません。したがいまして、愛媛県にはネマガリダケの自生はないものと思われます。 そうしますと、やはりネマガリダケの南限地は岡山県~兵庫県の中国山地東部のどこかでありましょう。ひょっとすると、ほぼ同緯度の滋賀県比良山地あたりかもしれません。



↑ 後山は、兵庫県 宍粟市 (しそうし) と、岡山県 美作市 (みまさかし) の境界にあります。 この国土地理院の埋め込み地形図は、左ダブルクリックで拡大(大縮尺化)、右ダブルクリックで縮小(小縮尺化)、右クリックでその地点の経緯度・標高など詳細情報を表示します。スクロールで地図表示エリアを移動できます。大変な優れ物であります。地形図は大地の表面状態を平面に投影しただけのものすぎないのに、表示に工夫が積み重ねられて、地形図は見れば見るほどに芸術的な美しさがあります。このようなものを無料で閲覧できるからには、国税の納め甲斐があるというものです。

●吾輩の母方のご先祖様や親戚は岡山県美作市を中心として中国山地各地におるのですが、中国山地の分水嶺 (岡山県・鳥取県県境の山々) にはスズコが自生していますわ。ただし、中国山地も西部 (島根県・広島県県境の山々) にはないようです。いまちょうど中国山地東部の1000m以上の山々でネマガリダケのタケノコ (スズコ) が出ている筈ですが、採りに行きたいところですが、明石海峡大橋や高速道路の料金が高すぎますわ。後山であれば土地勘があり、早朝に出かければ日帰りでスズコを採ってこられる距離ですが、高速代が高すぎです。ひと袋採ってくるのに1万円も2万円もというのはアホらしという感じです。で、青森県の山菜業者にクール便で送ってもらうことにしました。そのほうが安いです。東北地方では青森県より南の県では、山菜が、放射性セシウム100ベクレル/kgの基準値で引っ掛かかる事例が続出しています。山菜ファンは山菜を購入するばあいには、産地を十分に吟味する必要があります。100ならばアウトで出荷規制、99ならばセーフで大手を振って出荷するが、100と99ではどう違うのか? 国民はよく考えることです。申すまでもなく、低濃度汚染であっても食物から体内に入り、放射性物質が骨などに沈着し、生体濃縮で蓄積し、そういうことで起こる内部被曝は外部被曝と影響度が全くことなることを、まともな研究者は指摘していますよね。政府や御用学者がいうことを真に受けて泣かされるのは、我々しがない庶民です。眉にしっかりと唾をつけて疑う必要があります。で、99ならば良しではなく、汚染濃度は低ければ低いほど良いのは論じるまでもありません。

●かつて、民主党が高速道路無料化とか、子供手当など、税金を広く国民に還元する政策を提示したら、バラマキだあぁ! とマスゴミどもが批判しました。じゃあ、特定の政官業癒着利権業者 (原子力ムラが最たるものだ!) に税金を流し込むのはバラマキじゃないと言うのだろうか? それだって、バラマキじゃねえか!! 御用学者に潤沢な研究費を流し込み (資金提供)、政府の諮問会議の委員等に抜擢 (地位提供) も一種のバラマキではないのか。なぜ、マスゴミどもは、原子力ムラにばらまくな! と言わないのか? 矛盾しています。2重基準で報道していますわね。


↓ マダケの筍です。ハチクではありません。
淡路島ではマダケのことをハチクと言っていますが、完全にこの呼び名が定着しています。最初に、誰かが間違えてハチクと言ったものが広まったのであろうかと思います。しかし、標準和名はマダケです。
ただし、完全に定着しているから淡路島の地方名となっています。淡路島の地方名として、これをハチクだというのであれば、それはそれで決して間違いではありません。しかし、レポートとか論文を書く場合には標準和名のマダケと書かないとマズいと思います。
本日の収穫
↑ 本日の収穫です。これは吾輩の自給自足用のサツマイモ畑の畦に生じたものです。隣接して竹やぶがあり、地下茎がこちら側にまで伸びてきて吾輩の畑を侵略しています。竹やぶそのものは他人 (Tさん) の所有ですが、侵略されて迷惑と言えば迷惑。でも、タケノコを頂戴できるので、その迷惑は帳消しです。マダケの筍はほとんど市場に出回りませんが、しばしば八百屋の店頭で売られています。で、山菜ファンが山裾の林道際などでこのタケノコを勝手に採っていいものか?私にはよく分かりません。 数本程度だったら大目にみてくれると思いますが、もしかすると叱られるかもわかりません。 (モウソウを勝手に採るのはマズイ。モウソウは栽培品です。)

林野庁 タケの分布状況 (第1期・第2期) から借用。「わが国に代表的なタケ類について、その種が優占している調査プロットの分布状況を示しています」 ということで、標本の産地を地図上にプロットした分布図とは少し異なりそうです。これを見ると、マダケが優占する植生は佐渡とか宮城県まであるようですが、分布の中心は関東以西のようですわね。
マダケの分布図

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