雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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諭鶴羽山系から眺めて、垣間見えるもの… 付録写真付き。
柏原ー諭鶴羽山系からの眺望 (写真は2014年5月16日に撮った)
赤丸の所 (502mの標高点) から眺めた。国土地理院 電子国土Web から。



↑ この国土地理院の 「埋め込み地形図」 の使い方は、左ダブルクリックで拡大(大縮尺化する)、右ダブルクリックで縮小(小縮尺化する)、スクロールすれば地形図表示エリアを移動できるようです。 

サラのカメラを買い、あれこれと写真を撮りまくった。快晴であったのでコントラスト (明暗比) の大きい写真になってしまいました。吾輩は写真家ではないので写真のことは良く分からないですが、自然の風景や花の写真は快晴ではなく薄曇りの方が良いように思います。以前、知人の写真家に写真の撮り方の秘訣をきいたら、「いまはカメラの性能がいいので、絞りだの露出だの小難しいことなど考えなくてもカメラまかせでも結構写真は撮れるんだ。とにかく数打たなくちゃ。下手な鉄砲でも数撃てば標的にあたるんだよ。沢山撮った写真の中から、良いのを選べばいいのだな。むかしの銀塩フィルム時代だったら、フィルムが高いから、露出や構図を考えて一発勝負で撮らにゃあかんかったが、デジタル時代になってからはいくらでも数が打てるわ」 との返事です。なるほど、そういう面はあるかもしれないです。でも、まあ、「ズブの素人に写真の撮り方の奥義など理解させるのは無理だ」 と、ていよくあしらわれた気もしています。

紀伊水道の眺め
↑ 紀伊水道は青くかすんでいます。空気が清澄であるならば四国の山並みや岬が遠望できますが、青いかすみで何も見えません。1961年に大気圏外から人類で初めて地球を眺めたソビエト連邦の宇宙飛行士 ユーリイ・ガガーリン大佐 は 「地球は青かった」 と言ったらしい? のですが、地上からでも日本のように水蒸気が多い国では景色は常に青くかすんで、地球が青いことが分かりますわ。

地形図上では、しばしば 勾玉 (まがたま、曲玉とも表記) のような形状をしているといわれる (吾輩の目には胎児の形状に見えるけど) 沼島が写っています。以前、NHKのアナウンサーが、「ぬましまの近海で海難事故があり…」 と放送していてビックリしましたが、「ぬしま」 と読みます。「ぬましま」 ではありません。沼島は離島振興法対象地域です。対岸の灘 (南あわじ市灘・洲本市上灘) は目出度く離島振興法から卒業です。沼島は兵庫県教育委員会から僻地第5級のお墨付きを頂いています。灘地区は僻地第1級。おまえはネガティブなことばかり言う、と沼島の人に叱られそうですが、いいじゃないの。国がいろいろと支援してくれる (カネをくれる) んだから。ある観光関連業者と話をしていたら、「市長の中田勝久氏が沼島ばかりに観光の力をいれよる」 と怒っていましたよ。ま、国の後押しがあるのでしかたがありませんわ。ま、離島振興法利権です。とくに大手のゼネコンや マリコン が離島の港湾工事などで利権にしていますわ。


諭鶴羽山の南斜面
↑諭鶴羽山の南側斜面です。 山が低いので本格的な垂直分布は見られませんけど、それでも、海抜400mを境にして植物の種類が変化しています。カシ類でも、低い所はアラカシ(粗樫) が生育し、400m以上ではアカガシ (赤樫) に変わります。低い所に生じるウラシマソウも、高いところにはナンゴクウラシマソウに変わります。ハッキリと棲み分けています。

諭鶴羽山の山頂
↑ 諭鶴羽山の山頂 (607.9m) 方向です。ときおり、風に乗って、ぷうぉぉ~ぷっうぉぉ~、と聞こえてきます。奈良県吉野山の 金峯山寺 (きんぷせんじ) を破門されたあのお方の信徒たちが、山頂で法螺吹きの練習をしているのでしょうか? 大峰 (最高所は八経ヶ岳の1914m) と比べたら山の高さがないので、法螺の音色が似合わないような気もします。山頂にブナとかウラジロモミとかの植林をして、高い山の雰囲気を出したら良いのではないか?

むかしは写真で見える範囲はほとんどネザサ (ケネザサ) の笹山でした。秋に風で一面のササの群落が揺れると、ちょうど田んぼのイナ穂が揺れるように風紋 (静止したものではなく、動的な風紋) が見られて綺麗でした。それが昭和42年だったか、43年だったか? そのころにササが一斉に開花し結実して枯れたんです。樹木が育ってきたのはその後です。気候変動などとは別の要因で、いくらでも植生の変動というのはあります。むしろ、変動しないほうがおかしいです。いま、樹木が大きく育って林内の草本類とくに耐陰性の弱い草が一斉に消えつつあります。草が消えるのは問題だと騒ぐ専門家どもが大勢いますが、大きな疑問です。樹木が大きく育って、極相林に向けて変遷 (遷移) しているだけです。日蔭になった草が消えるのは当たり前です。これは自然の摂理であり法則であります。植物生態学の専門家まで、草が消えるのは問題だと騒いでいます。アホウな。おそらく、研究利権であろうかと思います。里山整備利権にかこつけて環境省などから研究費の獲得をネラっているのでしょう。原発利権などとくらべると小さなものですが、世の中税金のちょろまかしの小盗人 (こぬすっと) ばかりだよね。

先史時代には、日本列島は大森林におおわれていた…
●そもそも、大むかし、縄文時代とか石器時代を考えてみたら、まだ人口もごく少なく、ほとんど森林破壊も進んでいなかったハズです。日本列島は雨量が多い列島であるから、たとえば火山が噴火して植生が破壊されてもやがて森林が回復します。富士山西麓の青木ヶ原樹海を見れば分かります。溶岩流のあとが針葉樹の原生林になっています。つまり、日本列島は本来は森林列島なのであって草原列島じゃありません。そのころは日本列島は隙間なく森林で覆われていたハズで、草というのは森林が成立しにくい急斜面だとか岩尾根だとか、台風で老木がたおされたギャップであるとか、ごく特殊な場所で細々と生きていたハズです。そのような視点から見ると、草が沢山あるということは、自然が破壊された証拠です。人口が膨張し、薪炭用や建築用に大量に森林が伐採され、製鉄などの金属精錬の燃料にも大量の森林が伐採されました。奈良朝以降の歴史時代に日本列島の森林破壊が進んだわけであり、都が奈良から京都に遷都したのは、奈良周辺の木を伐り尽くして、薪も建築木材もなくなった為だという説もあるほどです。で、森林を破壊した跡に、種々の草が分布を広げたのであります。アジア大陸の内陸乾燥地 (つまり草原地帯) から風や鳥などによって森林破壊跡の日本列島に分布を広げた種もあるだろうと思われます。

いま、諭鶴羽山系で樹木が茂りに茂って、耐陰性の低い草本植物が消えつつあるのは事実ですが、本来の自然に回帰しているだけのハナシです。何の問題があろうか? 全くなんの問題もありません。お役人と生態学の専門家が一緒になってガタガタと騒ぐのは、みっともないですわ。なにか問題をこしらえて、税金をくすねることを考えているのでしょう…。なにも問題はないのに、さも問題であるかのように主張するのが、税金をくすねる常套手段です。

この国には、さまざまな利権がわんさかと…
●たとえば、そもそも発電は発電所の発電能力の施設容量では火力および水力で80%の比率でした。これで十分に電力需要をまかなえるのに、日本経済が回らないと問題化してカネ盗りをするのが原発利権です。幅広い波長域で赤外線を吸収する水蒸気の方が温室効果があり、存在比もオーダーで数十から数百倍もある水蒸気に比べると、二酸化炭素など微々たるもので、たとえ古生代石炭紀のように十倍になってもなんの問題もないのに、二酸化炭素で地球は破滅すると問題化してカネ盗りをするのが地球温暖化利権です。日本人間ドック学会が血圧の正常な範囲を最高血圧を147としましたが、製薬メーカーや厚労省と癒着している高血圧学会など他の利権学会が潰してしまいました。べつに問題でもない低い血圧まで問題だとして、正常とみなす基準をどんどん引き下げるのが基準引き下げ利権です。それから、身長190センチの大柄の人も身長160センチの小柄の人も、いっしょくたに同じ基準のウエスト男性85センチでふるいにかけるのがメタボ利権です。ちょっと考えたら異常な基準です。同じ体型であっても、身長が高くなればウエストも大きくなりますよね。したがって身長 (体格の大きさ) に応じた段階的基準にすべきです。たとえば、身長170センチではウエスト85センチ、身長180センチではウエスト90センチ、身長190センチではウエスト95センチとか。体格に関係なく一律85センチというのは、大柄な人をみんな病人に仕立てる陰謀です。メタボ陰謀利権です。いちいち例示していたらキリがないのですが、トキとかコウノトリなんかも完全に利権です。トキもコウノトリも日本列島から完全に絶滅しています。野生絶滅ではなく完全絶滅なんです。日本列島にいた個体群はとっくに居ません。いまおるのは中国から導入した個体の子孫です。にもかかわらずいまだに日本にコウノトリやトキがおるような嘘をついて、これらは良好な環境の指標動物であり、これらを守らなければ我々ヒトも住めなくなるという意味の脅迫をしています。疑いようもなく環境省の利権です。世の中に存在するいろいろな利権の手口にはハッキリとした共通性があって、とにかく、問題でもないことを問題に仕立て上げることで利権にしています

「理研」 も、 「利権」 のにぎわいじゃあぁ!
●ところで、利権といえば 「理研」 です。春先から巷間の話題をさらっている理化学研究所ですが、略称は理研。ニュースで 「リケン」 とアナウンサーがいっているのを聞くと、「利権」 と聞こえてしまいますわね。理研は日本一の政府系研究機関ではありますが、国家の科学技術予算を食いつぶして税金の穀潰しをしている面は大いにありそうです。一人のうら若い研究者を魔女狩りにして組織の温存を図り一件落着で誤魔化そうとしていますが、騙されてはいけません。理研はかつては地球温暖化にも深くかかわっています。理研が運用するスパコン(神戸の「京」ではなく横浜の旧のものであるが)で、地球温暖化で100年後には台風が巨大化し干ばつや豪雨が頻発し灼熱の地獄になるというアホウな絵を描きました。原資がわれわれ国民が納めた税金で建造し運営したスパコンを、われわれ国民を脅迫するのに使い、環境税や炭素税などさらなる国民からのカツアゲに悪用しました。春先からのマスコミ報道は完全にピントが外れています。一研究者に帰する問題などでは全くなく、理研という組織の在り方や、組織の運営に問題がありそうです。理研に流し込まれる国家予算にむらがる政治家や官僚たちの暗部を、次の記事で知ることができます。とくに、日経Web版の記事が秀逸です。これらを読めば、うら若い女性博士は、国家の科学技術新興政策の資金の流れと、それに群がる利権者たちの思惑とに、水の流れに浮かぶ木の葉のごとく翻弄された被害者なのではないか?

巨大科学が「肥大科学」になってしまった日本 「理研・STAP・小保方」問題
反骨の地球物理学者の島村英紀先生の記事です。島村英紀先生は、3.11の東北地方太平洋沖地震で気象庁が政府の圧力に屈して気象庁マグニチュードから説明もなしにモーメントマグニチュードに切り替えて9.0と発表したのは、地震を大きく見せかける政治的なもので、そんなのはおかしい! とただひとり敢然と気象庁 (政府) を批判した地震学者です。

日本経済新聞 「悪意」の源流 小保方博士と理研の迷宮(上)
ネットで登録会員にならないと読めませんが、(無料会員でも有料記事が10本まで読めます) 理研の組織の問題点や、日本の科学技術予算に群がる政治家・官僚・研究者たちの暗部にするどく斬り込んだ記事です。権力のチェック機関を体現するような記事です。政府の手下であり産業界の傀儡である日経新聞にもこんな記事が書ける人が残っていたのか驚きです。この記事はネット版のみで紙の新聞には載っていません。どこの新聞社もそうですが、紙の新聞は大本営を垂れ流す御用新聞、政府や権力者を批判する反体制的な記事はネット版で、と使い分けているのではないか? という気がします。

フクイチ原発近くに住んでいて今は栃木県に引っ越し、風力発電にも反対し原発にも反対の作品を書いていた作家の たくき よしみつ(鐸木能光)Web Site  の鐸木さんも 「唯一の救いは、日経がここまで突っ込んで、ズバッと書いてきたこと。昨今のメディア機能不全危機という流れの中で、突然のように出てきたこの記事には正直びっくりした。」 と驚いています。日経会員になるとうるさいメールが一杯くるので、うっとしいです。たくきさんの文章を読めば、日経ネット版に何を書いてあるのかだいたい掴めますので、わざわざ日経会員にならなくてもいいかもわかりません。

わたくしはかつて30年間紙版の日経新聞を購読しました。ですが、日経新聞はあまりにも政府・大企業の大本営発表を垂れ流すので2年前に購読をやめましたわ。ただし、図書館で記事の拾い読みはしています。政府の手下になった新聞 (とくに全国紙) を兵糧攻めで叩かないとこの国の改革は不可能です。新聞が政府の大本営発表を何倍にも増幅して煽っているんですよ。


北西方向を眺める
↑北西方向を眺めました。 空気が澄んでいたら、56キロ先に小豆島の星ケ城山 (816.7m) が遠望出来るハズですが今日は見えません。面積は南あわじ市の面積よりも小さいのに、それにしても小豆島の山は高いです。諭鶴羽山 (607.9m) は瀬戸内海の島の山では3位の高さです。低いです。あまりにも低すぎ。2位は山口県の周防大島の嘉納山 (691m) です。なぜ諭鶴羽山が低いのか? それは火山じゃないからというのが大きな理由です。利尻島 (利尻岳、1711m) を見たら分かりますが、小さな島で高い山がそびえているのはたいていは火山なんです。屋久島 (宮之浦岳、1936m) だって火山そのものではないですが、マグマが地下の浅い所に嵌入して出来た花崗岩が隆起した山です。マグマが関係しています。小豆島の星ヶ城山も古い時代 (中期中新世~後期中新世、1500万年前~700万年前) に噴火した安山岩や玄武岩から成る火山です。周防大島の嘉納山も、同じころに噴火したデイサイトや流紋岩から成る火山であります。このように、島の中の高い山は火山が関係していることが非常に多く、諭鶴羽山が低いのは火山じゃなかったことが理由の1つにありそうですわ。などと、変なことを申すのは諭鶴羽山が海抜1000mあったらなあ、といつも思います。1000mあればブナ帯の植物が出てきて植物観察も面白くなるし、見晴らしも一段と良くなります。山が低いので面白くないのです。

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付録写真 付近で見られるツツジ
↓ これはミヤコツツジです。真っ赤なヤマツツジと薄いピンク色のモチツツジとの自然交雑種です。両種のほぼ中間の性質ですが、木によってはヤマツツジに近いものもあるし、モチツツジに近いものもあります。柏原ー諭鶴羽山系全体に広く見られます。モチツツジと比べると花色は濃い桃色で、がく等の粘りは弱く、葉は小さめ、短い枝が緊密にしげります。
ミヤコツツジ

↓ こちらはヤマツツジです。真っ赤なツツジです。付近にはオンツツジの自生地がありますがオンツツジも真っ赤な花です。見分け方は、オンツツジは枝の先に葉が3枚輪生しています。この山系にある真っ赤なツツジはこれら2種しかないので、葉で見分けられます。
ヤマツツジ

↓ オンツツジの花、葉は枝先に3枚つきます。花の色で見分けようとすると絶対に間違えますから、必ず葉も観察しましょう。それと、ヤマツツジは樹高1~2mで小柄ですが、オンツツジは良く育つと4~5mとかなり大柄になります。
オンツツジ

オンツツジの葉

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