雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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2014年 淡路島のシャクナゲ観察会 (お花見会)
お知らせ
ホンシャクナゲのお花見を致します。どなたでも参加できます。

ホンシャクナゲのつぼみ膨らむ!
↑ 本日5月4日の花の状態です。つぼみが膨らんでいます。柏原ー諭鶴羽山系の谷にて。海抜250m地点。

●本日は2014年5月4日であります。 今日の午前中に、シャクナゲ自生地の下見に行ってまいりました。つぼみが大きく膨らみまして、開花直前という感じです。1週間後の5月11日に、お花見の見頃となりそうです。つきましては、恒例のシャクナゲ観察会 (お花見) をとりおこないたいと思います。淡路島の自生のシャクナゲをご覧になりたい方は、ぜひともご参加ください。どなたでも参加できます。島外の方も、他府県の方も宜しかったらどうぞ。

ま、島外からわざわざ淡路島まで見に来るほどの花ではないし、本土にも四国にも標高の高いところには割合にある花で、珍しいものではありませんが、日本広しといえども島嶼にあるシャクナゲは限られています。 礼文島・利尻島のキバナシャクナゲ、佐渡島のハクサンシャクナゲ、隠岐島のオキシャクナゲ、屋久島のヤクシマシャクナゲ、淡路島のホンシャクナゲ、の6島にしかシャクナゲの自然分布はありません。(なお、南西諸島のセイシカとアマミセイシカは、シャクナゲではありません) このような島嶼にあるシャクナゲという観点からみると、植物地理学上おもしろいのではないでしょうか? 島では、本土とは環境が異なり、標高の低い山でも “山頂現象” のようなことが強く起こり、海抜の高いブナ帯の植物が低海抜の照葉樹林帯に降りてくるなど、興味深い現象がみられます。 たとえば東京都の 神津島 (こうづしま) は典型的な例です。最高標高572mにもかかわらず2000m級の山にある高山植物が見られる島として有名ですよね。離島はどこの島でも風が強く、低い山でも雲霧帯にかかってしまうなど本土とは異なる環境が作用するようです。石灰岩とか蛇紋岩など特殊岩石が母岩の土壌があれば、植生の変化にさらに拍車がかかるようですわね。そういうことを念頭におきながらお花見をすれば、他府県の方がわざわざ淡路島のシャクナゲをご覧に見えるのも、意義があるのではないでしょうか? 淡路島に自生しているホンシャクナゲの特徴は、標高が非常に低いところにあると言えます。島内のシャクナゲの詳細な分布はまだ調査中ですが、海抜200m台からあります。


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2014年 ホンシャクナゲの観察会(お花見)について

日   時   2014年 5月11日 (日曜日) 午前9時に集合場所に集合
        お花見場所に昼までに到着。午後3時ごろに登山口で解散。

集合場所  兵庫県南あわじ市役所 三原庁舎の駐車場
       (〒656-0492 兵庫県南あわじ市市福永358番地1)
        南あわじ市役所 三原庁舎の位置

花見場所  柏原ー諭鶴羽山系の最奥部の尾根、海抜400m強の山を登ります。
       淡路島のホンシャクナゲは、兵庫県レッドデータでCランクの貴重植物と
       されています。自生地保護の観点から、自生地情報は非公開です。

交通手段  集合場所から登山口までは、各自の車で移動します。25分程度で
       着きます。

参加費用  お花見の参加は無料です。一切の料金の徴収はありません。

昼   食  各自、お弁当を持参してください。

注意事項  やや健脚向きのお花見です。軽登山になります。高齢者はご遠慮くだ
       さい。安全には配慮しますが、怪我、事故等のリスクは自己責任にて
       ご参加ください。

花の状況  今年は裏年で花の数は少なめです。しかも、遷移の進行により、シャク
       ナゲ群落の老化が目立ってきました
。一面の花園を期待すると失望しま
       す。開花する木が1本でも見られたら良し、とお考えください。


●なお、お花見は、取ってもいいのは写真だけ、残してもいいのは思い出だけです。シャクナゲが綺麗だからといっても枝を折ることはできません。また、ゴミもお持ち帰りです。足跡を少しならば残してもかまいませんが、あまりシャクナゲの根元を踏みつけるのはよろしくありません。 参加ご希望の方は、メールフォームにてお知らせください。

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シャクナゲ自生地付近で見られる植物たち
キンラン (ラン科) で、兵庫県レッドデータでCランクです。キンランは菌根菌と共生していると言われ、盗掘しても、“特定の樹木 ー 菌根菌 ー キンランの共生関係” が植木鉢やお庭で再現することは不可能です。よって、うまく育たずに、結局は枯らしてしまいます。なので盗ってはいけません。写真のものはつぼみですが、見頃は数日先だと思います。 
キンラン (ラン科)

ナベワリ (ビャクブ科) です。兵庫県レッドデータでBランクです。これもまだ蕾で、見頃は1週間先か? 湿った森の林床に生えるので十分な機材がないと写真が撮れません。
ナベワリ (ビャクブ科)

ナンゴクウラシマソウ (サトイモ科) です。兵庫県レッドデータでBランクです。本種が属するテンナンショウ属の植物たちは性転換することが知られています。株が小さいうちは雄株ですが、大きくなると雌株になるようです。写真の個体はまだ小さく、花が着いていましたが、調べるとオス株でした。
ナンゴクウラシマソウ (サトイモ科)

↓ ミヤコツツジです。紅色のヤマツツジと淡い桃色のモチツツジが自然交雑したツツジです。両者の中間の性質を持ちます。非常に美しいツツジです。
ミヤコツツジ (ツツジ科)

↓ シロバナウンゼンツツジです。遅い花が残っていました。葉も花も小さなつつじです。純白の可憐なツツジで非常に綺麗な花ですが、10mほどの崖の上に咲いていました。洲本の人らはコメツツジなどと言っていますが、コメツツジは花が更に小さいし、ブナ帯上部~亜高山帯あたりの植物であり、暖温帯の植物じゃありません。淡路島はコメツツジの分布域から外れます。花期も4月に咲くシロバナウンゼンツツジに対して、コメツツジは6月~7月に咲きます。花期が全く異なります。
シロバナウンゼンツツジ (ツツジ科)


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