雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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4月も終わりなのに、流氷が襟裳岬の東方海上まで南下!
●本日は2014年4月25日であります。今日、武田邦彦氏のブログを拝見してビックリ仰天。まもなく5月だというのに、襟裳岬の東方海域まで流氷が南下しています。氏のブログの4月24日付の記事 → 「私物化されたNHK……海水温が異常に低いが寒冷化を報道せず」 武田邦彦氏は、氏の経歴を見るとかつては明らかに原発関係者だったわけで、フクイチ原発過酷事故があっても、安全な原発ならば推進すべきだという主張を書かれ、事故後1年半ぐらいは胡散臭さを引きずっておられました。しかし、最近では原子力ムラからは完全に足を洗われたようで、反原発・原発否定の姿勢が板についてきたという印象がします。今では武田邦彦氏は原子力ムラから決別されたから、そのムラの内部事情を知る人として貴重な人材・情報源と高く評価できるのではないか? いくら既得権益にまみれた原子力ムラの連中が真実を隠そうとしても、敢然と内部告発した元東京電力社員や、原発反対の原子力研究者や、心ある放射線医療医師らが居るわけです。隠しきれないのです。誤魔化しきれないのです。もう、原発利権者どもは観念したらどうだろうか?

●そういう意味で、武田邦彦氏のブログは注目ブログです。ただ、氏の執筆姿勢でひとつ難点があります。出典を全く示さないことです。論文ならば出典を示さないと査読が通らないでしょうから、そんなことはしないでしょうけど、ブログとなると執筆姿勢の甘さが目立ちます。氏は、ブログでは、おやっと思うようなグラフや図表を掲げます。しかしながら、それをどこから採ってきたのか出典を全く明らかにしないので、読者が氏の言うことが本当なのか再確認もできないし、元資料等に遡ってさらに詳しく知ろうとしても役にもたちません。たとえば化石燃料の石油や石炭は、人類が使うのにあと何千年分もあるという意味のことを、こともなげに主張しています。けれどもその主張の根拠がまだ示されていません。どういう組織のどのような統計や調査や推定に基づいて言っているのだろうか??? まだ若干の胡散臭さを引きずっていると言わざるをえません。で、氏の4月24日の記事の出典というか情報元と思われるものを捜してみました。武田氏が気象庁サイトの資料に基づいて言っているのかどうかは全く不明ですが、次のことを指しているのであろうかと思います。


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オホーツク海の海氷が、大南下!!
気象庁ホームページ 「オホーツク海の海氷分布(実況)」 (4月25日閲覧)
【引用開始】 海氷は知床半島の一部で接岸しています。また、海氷は国後島及び択捉島で接岸しています。海氷の一部は国後水道及び択捉海峡から太平洋へ流出しており、南端は厚岸の南約60キロメートルに達しています。今後1週間、北海道周辺の海氷の動きに大きな変化はない見込みです。海氷の一部は、引き続き太平洋に流出するでしょう。船舶は海氷の動きに注意して下さい。【引用終了】

本日2014年4月25日に発表されたオホーツク海の 「海氷解析図」 と 「平年との比較図」 とを借用します。


気象庁サイトから借用

気象庁サイトから借用

●気象庁HPから借用した上図の説明や見方はリンクをご覧いただくとして、たしかに武田氏が言うように海氷が根室や釧路の南の太平洋上まで南下しています。特に、下側の図では、30年平均の海氷縁を表わす赤線と今年の実況を比較すると、平年よりも緯度にして概ね5度ぐらい南下しています。海氷が後退する時期にもかかわらず、すごく南下しているのは事実のようです。オホーツク海の海氷分布図(2013年11月~2014年7月 の頁に5日ごとの海氷の分布経過図があります。4月20日には確かに襟裳岬の東方海上まで海氷が南下しています。

しかし海氷面積では、平年値よりも随分と少ない!!
ところが、「オホーツク海の海氷域面積の経過図」 というのが掲載されていてそれを見ると、オホーツク海の海氷面積は今冬はハッキリと少ないですわね。したがって4月20日に襟裳岬の東方海上にまで海氷が南下したことを理由として、地球寒冷化の証拠だと匂わせるのはいかがなものか? オホーツク海の海氷が面積では平年値よりもかなり少ないから、 「逆なんだよ、地球温暖化の現われだ!」 という主張も出てきそうです。たとえ海氷の南下が顕著であったとしても、その反面、オホーツク海の湾の奥では海氷は平年値よりも少ないのです。例年ならば、樺太沿岸にあるハズの大きな海氷の塊が海流だとか風など何らかの要因で、一挙に低緯度にまで流れ下っただけじゃねえのか? という推論も成り立ちそうです。あるいは、北海道沿岸の海水温が低くて海氷が溶けにくい一方で、樺太沿岸の海水温が何らかの理由で上がり早々と溶けてしまったということも、可能性としては考えられます。オホーツク海全体の状況を無視して、一部の海域のみを見てグローバルな温暖化に牽強付会する手法は恣意的と言わざるをえません。地球温暖化論者もそうですが、温暖化懐疑・否定論者も、双方ともに自説に都合が良い材料を並べて都合が悪い材料は無視するという姿勢で議論しています。双方ともに胡散臭さが付きまといますね。


本日4月25日に、根室で4月の最高気温の記録を更新!
●4月下旬だというのに海氷が襟裳岬東方海上にまで南下すると、つい地球寒冷化かなどと早トチリしそうですけれども、陸上では大変なことになっています。本日2014年4月25日21時に閲覧の 観測史上1位の値 更新状況 から抜粋借用します。 (なおこのリンクは常に更新され、古いものは閲覧できないです) 
2014年4月25日に、4月の最高気温記録を更新した地点

●凄いのは、根室は観測統計期間が長いです。1880年からの観測です。134年の観測統計データの中での記録更新です。昨日から北海道の道東地方の内陸部では内地以上に気温が上がっています。なんと夏日が出現! です。これだけを見たら地球温暖化だあぁ! などと大喜びの人も出てきましょう…。

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【余談】 なんと冬日と夏日が同居!
それにしても、北海道の道東地方の内陸部の気温日較差の大きさにはおどろかされます。冬日 (ふゆび・最低気温が0度以下の日) と、夏日 (なつび・最高気温が25度以上の日) が同居しています。24日と25日の日較差の大きい方からベストスリーは以下の通りです。30度にあと一歩と迫る日較差です。冬日と夏日が同居する地点は、これ以外にも道東地方でかなり出ました。北海道の内陸部の気候はよく大陸的と言われますが、気温の日較差の大きさでは、まさにその通りですわ。

なお、こういうのは気象庁は統計をとっていないようですから、今日・昨日はここ過去のデータはこちら、から根気よく数字を拾い集めて調べます。

【2014年4月24日】
十勝地方アメダス池田  最低気温-4.0度 最高気温24.9度 日較差28.9度
釧路地方アメダス中徹別 最低気温-3.7度 最高気温25.2度 日較差28.9度
十勝地方アメダス糠内  最低気温-3.9度 最高気温24.2度 日較差28.1度
【2014年4月25日】
十勝地方アメダス陸別  最低気温-2.4度 最高気温25.3度 日較差27.7度
釧路地方アメダス標茶  最低気温-3.1度 最高気温24.6度 日較差27.7度
十勝地方アメダス足寄  最低気温-0.6度 最高気温26.4度 日較差27.0度

 ついでに…
 【わが兵庫県 淡路島 アメダス南淡】
   4月24日  最低気温4.5度  最高気温21.3度  日較差16.8度
   4月25日  最低気温6.4度  最高気温22.0度  日較差15.6度
 【わが兵庫県 淡路島 洲本特別地域気象観測所】
   4月24日  最低気温11.0度  最高気温21.3度  日較差10.3度
   4月25日  最低気温 9.7度  最高気温20.2度  日較差10.5度 



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