雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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今日の利益だけが肝心、 明日のことは考えない…。
白骨となったタラノキが異様に多い…
枯らされたタラノキ

今の収穫さえあればいい、来年のことなど考えない…
ヒトという種 (しゅ) のどうしようもない性 (さが) です。目先の利益のみが大事なのであって、将来のことなど全然見えないわけです。いま目前にある利益を手中に収めて、刹那的な欲望を満たすことのみに汲々とするヒトは、その目先の欲に目が曇って先のことなど見えないのです。いや、違うな。ヒトは考える葦なのであってそこまで愚かではないと思う。将来の悲惨はちゃんと見えているハズです。だとしたら、将来の悲惨は見えているのだけれども、今の利益の誘惑はとても大きく、せっかちなヒトには打ち勝つことが出来ないのでしょう。

欲深いヒトという種の愚行の証拠写真】 を以下に陳列します。写真が雄弁に語っていますから、説明するのはヤボというものでありますが、あえて説明します。

枝を折る
↑ この木はタラノキとしては大木の部類に入ります。根元の径は20センチを越えています。背後にスキの植林がありますが、これがタラノキを被陰することは全くなく、光環境がすこぶる良い場所です。日照時間も長いと思われます。タラノキはシイやカシ類など常緑広葉樹と比べると寿命が極めて短い樹木ですが、条件の良い場所であるならば、30年でも40年でも齢を重ねます。しかしながらこの木は間もなく枯らされるでしょう。二番芽まで根こそぎ採るわ、鋸で枝をひき伐るわ、枝をボキッと折るわ、山菜資源の持続可能性など全く考慮しない手荒なやり方です。

高枝鋸でひき伐る
↑ 全ての枝先が伐られています。高枝ノコギリでひき伐って、引っかけで引っ張り倒したようなやり方です。枝先にあったであろうタラの芽に手が届かないからしたのでしょうけど、この木もほぼ確実に枯らされるでしょう。

根元からバッサリと…
↑ ここまでやるとは、絶句です。なんともはやヒドすぎます。どうしても伐ってしまうのならば、良く観察すると木の幹にも潜在芽が出来ていることも多いから、その芽の上部で伐って、切り口にカルスメイトとか、トップジンMなどの 癒合促進剤 を塗布すべきです。そうして伐り口を腐り込みの保護と癒合の促進を図れば、その木は枯れずに新たな枝が出る可能性が大いにあります。

●これらの写真を撮った場所は、淡路島南部の諭鶴羽山系の北側山麓のあるダムの周遊道路です。タラノキの1~2m程度の小さなものはほとんど残っていません。そういう芽を採取しやすい小さな木のものは、一番芽はもちろん二番芽もすべて採り尽くされて枯らされました。で、小さな木がほとんど枯らされたから採りずらい大きな木の高いところの芽を採るために鋸でひき伐るのです。結局、ダム周遊道路周辺からタラノキの小さいものは消え、大きなものも消えていく寸前です。ダムの周遊道路は植生が撹乱されたところで、タラノキのような先駆種にはパラダイスと言うべき最適の生育地なんです。山菜資源の持続可能性を山菜ファンが考えたならば、今後ともいつまでもタラの芽が賞味できるハズなのに、自分らで自分らの首を絞めるようなやり方をやっています。そういう意味では、山菜ファンの多くは愚かきわまりないアホウですわね。


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この国の未来はどうでもいい、今の利権さえあれば…
●原子力ムラの欲深い連中も、やっていることは酷似しています。目先の今の利益を得るために、将来の禍根が見えているのに、直視しようとしない点では全く同じです。フクイチ原発事故で溶融した核燃料デブリがどこに落ちて行ったのか分からない状態です。いまだに放射能汚染水が漏出しているのです。終息ははるか100年後か? 永久にできないかもわかりません。収束すらおぼつかない状況です。同じシュウソクでもハッキリと意味が違います。事故の完全解決は “終息” です。“収束” とは解決の目途がつく段階です。収束で 「目出度し、目出度し」 というふうな印象操作をやっています。それから “依存” という言葉の意味を意図的に違えて使っています。原発依存からの脱却とか。そもそも、日本経済 (日本社会) に投入されている1次エネルギーのうち、フクイチ事故前でも原子力の比率はたった10~12%程度でした。ほとんど9割が化石燃料など非核燃料でした。原発はたった1割であり、比率から言えば、付けたしの飾りみたいなものだったのです。原発には、カネだけは電気代以外の部分で沢山流し込まれていますが、1次エネルギーに占める比率はあくまでも付けたしです。それを原発依存などと表現するのは、原発が主力であるかのように見せかける印象操作なのです。そもそも、エネルギーは1次エネルギーで議論すべきなのに、電気という2次エネルギーの部分のみを問題にして原発を議論するのは根本的な誤りです。目先の利権に目がくらんだ原子力ムラの連中は、ウソ・誤魔化し・隠蔽・情報操作・印象操作・脅迫などをあらゆる悪徳を弄して原発を再稼働しようとしていますが、フクイチ原発の真の原因解明すらできていないんです。これでは目先の利権 (利益) しか考えていない、と言わざるを得ないです。

欲深いヒトのやることは、結局みな同じ…
●震度6の揺れで配管が外れ、水が噴き出したというハナシも飛び交っています。津波がフクイチ原発事故の原因ではなく、津波が来る前にやられていたという現場作業員のハナシも出ていますよね。日本列島は、地史的には大陸の一部が分離して成立し、東南方向に移動、弓型に折れ曲がり、そこに太平洋プレートやフィリピンプレートに載って南からやって来た付加体が次々に累加してできています。ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の中心部のように、巨大な一枚岩の岩盤じゃありません。地質構造が複雑で、性質の異なる様々な岩石が集まったがゆえに、列島のいたるところに弱線が走り、亀裂だらけです。しかも、3個のプレートが接する “三重点” が列島に事実上2個も存在する世界一不安定で危険な地質構造の国です。このまま原子力ムラの連中の思惑どおり原発再稼働を許せば、次の震度6の地震動でこの国は破滅するのは必定。それだけではなく高レベル放射性廃棄物の解決方法がありませんし、日本を破滅させるのは簡単です。いくつかの原発を爆破すればいいのです。そのテロ対策が十分であるようには見えません。それから首相じきじきに日本製原子炉を東南アジアなどに売り込もうとしていますが、もし日本製の原子炉が事故れば製造物責任を問われるでしょう。日本の国際的な政治力の弱さでは膨大な補償金をぼったくられるでしょう。このように、この国の悲惨な未来が見えているのに、それでも目先の利権の方が大事なんですわねえ。

そういう意味で、タラの芽が得られなくなるのに目先の欲しさで木を切り倒す山菜ファンと、日本の将来の悲惨が見えているのに原発を続けようと執着する利権者どもが、酷似しているところがあります。ただし、事の深刻さの度合いはかなり異なりますが…。 (それと、タラノキは有用物ですが、原発は害毒しかなく存在してはならない物という根本的な違いもありますし…) 結局、ヒトとは目先の欲望に目がくらむ生き物なんですわ。これでは、とても万物の霊長だとか、考える葦などとは言えませんですわ。


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