雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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2014年春の山菜 (タラの芽)
●本日は2014年3月29日であります。ここ数日来のポカポカ陽気で一斉にソメイヨシノが咲き、日当たりの良い場所ではあっという間に満開になっております。いよいよ春本番となりましたが、タラの芽の採取適期となりました。その木によって早晩はかなり差があり、遅いものでは芽がまだ堅いし、早いものでは葉が展開しています。傾向としては、若木ほど芽の出るのが早く、年季を経た古い木では芽が出るのが遅い傾向がハッキリと認められます。

タラノキは典型的な先駆種の樹木
タラノキは生態学的には典型的な先駆種 (パイオニア種) で、遷移の初期の段階で侵入してくる樹木であります。たぶん鳥類が種子を運んでくるのでしょうか? 新しく出来た道路の法面だとか、森林が伐採された跡とか、山崩れで裸地になったところなどに、どこからともなく種子がもたらされ生えてきます。生長が非常に早く数年で成木になるようですが、遷移が進んで陽樹が生い茂り、林床に陰樹の幼木が侵入し始めるころには、タラノキは完全に消えています。先駆種の樹木の特徴は、①生育が早い、②落葉樹が多い、③、陽樹であり耐陰性が弱い、④、寿命が短い、⑤、大木にはならない、⑥、種子が小さく風散布か鳥類で散布する、などでしょうか。

春のタラノキの芽は第一級の山菜であることは申すまでもありませんが、山菜などあまり興味を示さない淡路島の島民もタラの芽だけは例外で、採りやすいところのものは早い者勝ちであります。ランクルさんの奥様が山菜ファンでワラビやタラの芽に目が無いらしいのですが、タラの芽は瀬戸内の島でも人気の山菜ですわね。


春の訪れを讃えるタラの芽
↑ プロの料理人ならば “これは長けているわ。もっと若いのがいいんじゃ。” と言うにちがいありません。しかしながら、わたくしはこの程度に長 (た) けたもののほうが好きで、あまり若い芽を好みません。ま、その点は人により色々ですわ。

タラの芽採取用の道具】 下の写真のような、木の棒の先が引っかけになった道具があればとても便利です。使い方は写真の通りです。手の届かない高い所の枝先の芽を採取するときに重宝します。コツはタラの木に引っかけて、ゆっくりと引き寄せて木を折らないように、しならせます。急速にやると木が折れるのですが、ゆっくりとやれば意外に折れずに木がしなって、枝先を手元まで引き寄せられますわ。なお、写真のような道具は市販品などないので、自分で作ります。写真のものは2mほどの長さですが、環境省が目の敵にしているニワウルシという木で作りました。タラの芽採取だけでなく、手の届かない所のものを引き寄せるのに威力を発揮して、田舎暮らし・アウトドアの必須アイテムなのです。

携行しやすいように3段伸縮にして、洒落たデザインのものを製造発売すれば売れるかも? 必要は発明の母か? いや、違うな。逆です。発明は必要の母ですわね。世の中よく観察すると、何に役に立つのか使い道が事前に予想もできないけれども、とりあえず何かが発明されて、さて何に使おうか? といじくりまわしていたところ、あれにも使える、これにも使えると、やがて必要不可欠になった物が意外に多いです。必要であるから発明されるのではなく、“たまたま発明された物が必要性を掘り起こしていく” という面がありそうです。いちいち例は挙げないけど、とくに社会のあり方とか生活を一変させるような大ヒット商品はほとんどが発明は必要の母です。


【↓ タラの芽の引き寄せ棒】
タラの芽の採取道具
【↓ タラの芽の採り方】
このようにして使用する

本日(3月29日)の収穫
全部で270グラムです。タラの芽のてんぷらにすると3人前ぐらいであろうかと思います。採ろうと思えばいくらでも採れますが、乱獲防止と、次に来る人の分を置いておかなければなりません。根こそぎ採り尽くすのは宜しくありません。また、1番芽を採った跡から2番芽が出てきますが、2番芽は絶対に置いておくのが山菜採りの掟 (おきて) です。2番芽を採るとその木が枯れるからです。

本日の収穫

ランクルさんのコメント
タラの芽は天婦羅にすると旨いですねえ。
毎年この季節になるとワラベやタラの芽を採りに連れまわされます。
この前の土曜日29日は津井のまつりでした。
最近は老人ふたり暮らしですので祭りだからといって特別な料理はしないのですが、孫がお店参りのために来るというので、混ぜご飯でもしようと前日の金曜日にワラビ採りにつき合わされました。
山のキノコさんがワラビを採ったと書いてあったので、いつもの伊加利と湊里へ抜ける道へワラビを採りに行ったのですが、今年は遅れているようで、10本ぐらいしか採れませんでした。
ついでにタラの芽もあるかなあといつも採るあたりを探していると、最近はタラの芽を狙って山に来る人が多い証拠に、既に先回りして取られていました。

その後に出てきたのか取り残したのか判りませんが、タラの芽も5個とってきて早速その日の夕食には天婦羅でいただきました。 私は美味しいと普通に思うのですが、ヨメは異様なほどタラの芽が好きでして、畑の周りに山で取ってきたタラの木を植えております。
自家製のタラもあるんですわ(^o^)

山のキノコの返信
ランクルさん、こんにちは。

>10本ぐらいしか採れませんでした。
ワラビは確かに遅れていますね。南あわじ市で一番ワラビが出るのは、旧緑町のサンライズの横にあるふれあい公園です。公園の向こう側の山全体がワラビ山です。20年ぐらい前でしたか? そこで大きな山火事があったのですが、山火事跡にワラビが侵入し、大群落になりましたわ。しかし、年数が経って雑木が茂り始めたので、次第にワラビ群落が貧相になってきましたです。

>既に先回りして取られていました。
最近は淡路島でもタラの芽を採る人が増えましたね。早い者勝ちです。畑のまわりにタラノキを植えてあるとは、タラの芽が大好物なのですね。素晴らしいですね。残念なのはタラの芽はちょっとの間しか食べられませんね。鶴峰山の中腹以上に行くと平地よりも10日とか2週間遅れるので、遅くまで賞味できますわ。淡路島には608m以上の高山がないのが残念です。四国の1000m以上に行くと、タラの芽も1か月遅れて5月上旬ごろが採り頃ですわ。島の面積は淡路の方が大きいのに、屋久島には1936mもの高山があるし、利尻島には1721mもの高山があります。淡路の山は低いので残念ですわ。



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タラの芽は天婦羅にすると旨いですねえ。
毎年この季節になるとワラベやタラの芽を採りに連れまわされます。
この前の土曜日29日は津井のまつりでした。
最近は老人ふたり暮らしですので祭りだからといって特別な料理はしないのですが
孫がお店参りのために来るというので、混ぜご飯でもしようと前日の金曜日に
ワラビ採りにつき合わされました。
山のキノコさんがワラビを採ったと書いてあったので、いつもの伊加利と湊里へ抜ける道へ
ワラビを採りに行ったのですが、今年は遅れているようで、10本ぐらいしか採れませんでした。
ついでにタラの芽もあるかなあといつも採るあたりを探していると、最近はタラの芽を
狙って山に来る人が多い証拠に、既に先回りして取られていました。

その後に出てきたのか取り残したのか判りませんが、タラの芽も5個とってきて早速
その日の夕食には天婦羅でいただきました。
私は美味しいと普通に思うのですが、ヨメは異様なほどタラの芽が好きでして
畑の周りに山で取ってきたタラの木を植えております。
自家製のタラもあるんですわ(^o^)

2014/03/31(月) 12:15:23 | URL | ランクル #3fSe.YNE [ 編集 ]
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