雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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地震だああぁぁ! 伊方原発は大丈夫か? (その2)
●14日未明の伊予灘でのM6.1の地震の影響の詳細が判明しました。四国電力の発表によると、四国電力管内での地震による停電は発生せず、設備の異常も確認されていないということであります。伊方原子力発電所において、地震の揺れで観測された振動加速度は次のように発表されました。
地震による伊方発電所の状況および当社供給管内の停電状況について(続報)

  伊方原発1号機 56ガル
  伊方原発2号機 55ガル
  伊方原発3号機 45ガル

●一応たいしたことはなかったと言えましょう。しかしながら、これは震源からの距離があったからであります。あくまでも、不幸中の幸いです。天が瀬戸内海沿岸地方を不幸に突き落とさないようにと味方してくれたと受け止めるべきであります。国土地理院の電子地形図を下に借用しましたが、赤丸でプロットした箇所が伊方原発および震央です。佐多岬半島の付け根にある赤丸が伊方原発です。大分県の国東半島の北東海上にある赤丸が震央です。震央とは震源の真上の地表の地点であります。岩盤の破壊が起こる震源は地下深くであって、この地震では震源の深さは80キロだと気象庁が発表しました。赤線で示した震央と伊方原発の距離は約45キロです。ゆえに、震源と伊方原発の距離は約92キロです。(つまり直角をはさむ2辺が80キロと45キロの三角形の斜辺が約92キロ) 今回の地震は震源が非常に深かったので、震度分布をみると震央近くも50キロ離れた所も共に震度5弱であったのが特徴でありましょう。もしこれが震源がごく浅かったならば震央付近では震度6弱や6強が出ていたハズですわね。今回ラッキーだったのは震源が非常に深かったことと、震央が伊方原発から45キロも離れていたこと、この2点ですわね。

●しかしながら、伊方原発は中央構造線のほぼ真上にあります。活断層の巣であります。ナマズの棲息密度が高い場所でありナマズの背に乗っているみたいなものです。調査すれば未発見の活断層も恐らくありましょう。もしここでM6~7の震源が浅い地震が発生すれば、恐ろしいことになるのは必定。もはや “想定外” は言いわけになりません。想定外を想定して対策を講ずるべきことをフクイチで学んだハズです。ま、フクイチだって実は想定内であった筈です。1896年の明治三陸地震での津波の最大遡上高は38.2mです。2011年の東北地方太平洋沖地震での最大津波遡上高は40.1mです。38.2mと40.1mは大して差がありませんよね。想定出来たハズです。1000年に1度の地震だから想定できなかったという言い訳は真っ赤なウソです。100年に1回やろが。過去の観測事例 (濃尾地震) からちゃんと想定するならば、内陸地殻内地震であってもM8.0まであり得ると想定するべきであります。伊方原発の直下でM8.0などとなれば瀬戸内地方は壊滅ですわね。

四国電力に協力的な、地震や活断層の研究者たちは大丈夫だと言っていますが、電力会社にカネを掴まされている可能性も考えなければなりませんね。東京電力でも東京大学に5億円の寄附講座を提供していたことが明るみに出ましたよね。東京大学といえばこの国トップの最高学府ではありますが、御用学者の巣窟として知られています。どんな偉い教授であってもカネのまえには転ぶものです。このようなカネで転ぶ教授や研究者たちの生態からいって、中央構造線上にあっても伊方原発は大丈夫だと主張する研究者達を額面通りに信用していいのか?? という疑問が払拭しきれませんわね。


国土地理院電子地形図から

四国電力HP 原子力情報>耐震安全性 によると、耐震安全性評価で設定している基準地震動が570ガルです。何という甘い基準か! 大甘基準に絶句です。海溝型地震はもちろん、内陸地殻内地震のM6~7で重力加速度の980ガルを凌駕する観測値が観測されていることを四国電力は知らないのでしょうかねえ? もちろん彼らは (原子力村の利権者ども) は百も承知のハズです。おそらく、耐震基準を考え得る最悪の揺れに対応した厳しいものとすると、安全対策コストが膨大なものとなり、コスト的に原発が割りに合わなくなるから、緩い基準でお茶を濁しているのであろうと思われますね。やっぱり原発はするべきじゃあないですね。瀬戸内海沿岸住民には人ごとではありません。 “原子力明るい未来のエネルギー” などという標語の横断看板が、(苦笑) フクイチ原発事故でゴーストタウンになった通りで、むなしく風に吹かれているようですけれども、我々の明るい未来を守るために伊方原発をとめましょう。時間の余裕のある瀬戸内海民は参加を → 伊方原発をとめる会 

2004年10月23日 新潟県中越地震 (M6.8)で、なんと1722ガルが観測された。
2004年 新潟県中越地震で1000ガルを越えた地点
気象庁HP 強震波形(平成16年(2004年)新潟県中越地震) から数字を拾いましたが、この観測数値を見れば伊方原発の570ガルの想定は甘いと言わざるをえないですわね。とくに注目するのは山古志村竹沢です。上下動の加速度が1059ガルです。これは重力加速度980ガルを越えています。地震による下から突き上げる衝撃で地表の物体が宙に浮き上がることを意味します。実際に、山古志村で巨大な岩が空中に浮いたという目撃証言がありましたよね。巨岩が宙を舞い、ボーリングの球のようにごろごろと飛び跳ねる、地獄のような恐ろしい光景だっただろうと思いますね。

●この新潟中越地震はマグニチュード6.8で、震央から数キロ~20キロで1000ガルを越えているのです。M6.8は内陸地殻内地震として特別に大きなものではなく、数年ごと、あるいは2~3年ごとに発生しています。危惧される南海地震など海溝型巨大地震も恐いものですが、内陸の直下型地震も極めて恐ろしいものです。伊方原発の沖合数キロには、中央構造線が東西走向で横たわり、たくさんの活断層群があります。その個個の活断層の地震発生周期だとか、地震の規模は過去の発生例が少ないのでハッキリわからないようですが、まともな地震学者はM7.8とかM8.0を想定しておくべきだと主張しています。新潟中越地震の観測実例から想像するならば、非常に恐ろしいものでありそうですわね。やはり、四国電力の570ガルという想定は甘すぎますね。


原子力でゴーストタウンになって、明るい未来かよ?



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