雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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ヤシャブシとヒメヤシャブシの見分け方
●本日は2014年3月7日であります。今年の瀬戸内地方は例年になく厳しい寒さで、また強い寒の戻りであります。昨日は瀬戸内地方にも中国山地を乗り越えて降雪雲が流れ込んできました。あるいは瀬戸内海上空で雲が湧いたのかもしれません。終日、どんよりと重苦しい降雪雲が雪華を落としていました。昨日の最高気温は旧洲本測候所で6.3度、アメダス南淡で7.0度、アメダス郡家で6.8度と気温が上がりませんでした。日差しもなく3月としては大変寒い1日でありました。ある気象学の書物を読んでいたら日本の気候区について書き述べた章に、「瀬戸内式気候は冬が温暖で…」 などとアホウなことを書いています。温暖なことなどあるもんか! わが淡路島南部のアメダス南淡では最低気温が連日氷点下です。瀬戸内気候が必ずしも温暖ではない証拠の表を作成しました。“冬日” とは気象庁の定義では “一日の最低気温が摂氏0℃未満になる日” であります。

各地の冬日出現日数

●上の表は気象庁の観測データから吾輩が勝手に作成しましたが、今冬はまだ終わってないので3月6日までのデータで作りました。これは何ら難しい表ではなく、日最低気温が零度を割った日数を調べたもので、当たり前のことですが寒い地方ほど日数が増えます。また、同じ程度の緯度の地点では海岸部で少なく内陸部で増える傾向が鮮明です。

●札幌は日本一の寒冷地の中心都市ですが、さすがに92日と横綱級です。本州の中央高地にある長野も92日と札幌に必死で食いついているのが注目できます。しかし3月4月で札幌に振り切られるハズです。
太平洋ベルト地帯にあるメガロポリスの東京・名古屋市・大阪・静岡・広島・福岡の冬日の少なさが目立ちます。都市温暖化の賜物でありましょう。その中で名古屋だけ24日とちょっと多いですが、名古屋は観測所がやや郊外にあることが理由ではないか? 

淡路南淡が38日と、鳥取の24日をはるかに凌駕しているだけでなく、北陸地方北部の新潟の36日を上回っているのには驚かされますね。これは今年の西日本が非常に寒かった半面、北日本ではやや暖冬気味であったことが作用しているのだと思いますね。それと新潟は日本海に面した港町で常に日本海から風が吹くので気温が下がりづらいことが関係しているのでしょう。新潟県も内陸の盆地や山間部ではとても36日などでは済みませんね。結局、沖縄と小笠原は別格の温暖パラダイスですが、日本本土で比較的温暖だといえるのは九州と東京以西の大都市周辺ですわね。瀬戸内地方が温暖だなどと気象学の書物に書いてあるのは明らかに誤謬であります。

●それに全国各地の家の中の室温は明らかに北高南低です。株式会社ウェザーニューズさんがウェザーリポートに登録している全国各地の何千人もの人々を対象に大規模なアンケートを以前にやっていましたが、「あなたの家の室温は何度ですか?」というのを全国集計をやったんです。その結果、明確に北高南低が浮かび上がりましたよね。寒冷地の北日本では高気密高断熱の家屋で窓は二重玄関には玄関フードFF式の強力なストーブをガンガン焚いて家の中を暖かくする反面、南の地方に行くほど家屋は隙間風が入り壁に断熱材などなく窓は一重ストーブは可搬式のちゃちなものしかなく部屋の中は寒いですね。吾輩山のキノコの自宅は雑想庵を名乗るぐらいだから障子もふすまも破れています。隙間風が入りほうだいで小さな火鉢では寒いです。室温は冬の間、8度ー15度の範囲です。平均12程度。この室温は家の中をシッカリと暖かくする北日本ではあり得ないのではないか? ま、外気温が例年より低いだけでなく室温も低いので、余計に寒いということなのであります。

願わくば、もっともっと温暖化してほしいところです。温暖化は本当に憂うべき危機なのか?? わたしは温暖化パラダイスだと思いますね。困るのは商売できなくなるスキー場ぐらいじゃねえのか?

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オオバヤシャブシの花の観察の続き(前エントリーの続き)】
オオバヤシャブシの尾状雄花序と雌花序
↑ オオバヤシャブシの花。雄花(尾状花序)はふさふさとした尻尾のようなものです。4個写っています。雌花(穂状花序)は枝の先端の小さな楕円形のものです。雌花は雄花の上に(枝先に)できます。
雌花序と葉芽
↑ 枝の先端部分を接写しました。芽が2個ありますが、右側のものは雌花です。左側のものは葉芽で、これが生長展開して新しい枝と葉が出来ます。葉が展開するのは花が咲いてから後です。
球果は短い枝の先に1個つく
↑ オオバヤシャブシの果実(球果)は、1センチか2センチ程度の短い枝の先に1個つきます。写真に写っている黒っぽい丸いものが果実(去年の果実の残骸)ですが、上を向いて成ります。垂れ下がることは決してありません。

ヒメヤシャブシの観察もしましょう
ヒメヤシャブシの雄花序は長細い
↑ ヒメヤシャブシは、オオバヤシャブシと比べると雄花はかなり長細いです。写真には2個写っています。うち1個は上部半分だけしかもピンボケしています。写真の物はまだ若いので立ち上がっていますが、やがて長く垂れさがります。
球果は枝先に2-5個ついて垂れさがる
↑ ヒメヤシャブシの球果はオオバヤシャブシのそれと比べると大きさが一回り小さいです。ふつうは、枝先に2-5個の球果が写真のように垂れさがります。けっして上を向いて立ち上がることはないです。今は冬枯れていて葉が観察できませんので、波田先生のサイトから 「ヒメヤシャブシ」 波田先生のサイトから 「ヤシャブシ」 を閲覧させていただきましょう。葉の印象はかなり異なっていて、波田先生が書いていますが、ヒメヤシャブシの葉はシデ類に酷似しています。鶴峰山の500m前後でよく見られるクマシデやアカシデの葉にそっくりです。淡路島南部の南あわじ市では99%がオオバヤシャブシで、ヒメヤシャブシは非常に少ないです。写真は3月6日に南辺寺山で撮ったのですが、南辺寺山(なんべっさん、なんべじやま、273m)山頂付近でヒメヤシャブシが見られます。

両種の球果の大きさ比較
↓ 左側の2本はオオバヤシャブシです。写真の果実を定規で測ると、長径25-32ミリの範囲にあります。右側の2本はヒメヤシャブシですが、果実は13-15ミリの範囲にあります。ヒメヤシャブシは姫ヤシャブシの意味で、“姫 = 小さい” ことを表わすのであろうと思われますが、果実や花穂が小振りであることを指すのでありましょう。
左の2本はオオバヤシャブシ、右の2本はヒメヤシャブシ

オオバヤシャブシの種子の観察
↓ 昨年秋のオオバヤシャブシの果実の残骸から種子が採取できましたので観察します。種子の長さはほぼ4ミリでありますが3.5-4.5ミリの範囲にあります。種子の周りに膜状の翼がありますが、種子の周囲全体につくのではなく、偏って翼がありますね。カエデ類やアキニレと同じく風散布で種子をまき散らすようであります。
オオバヤシャブシの種子

以上で、今回の観察を終わります。根を掘って根粒を確認しようとしたのですが、あまりにも寒いので止めた。本当に、もっと温暖化してほしいものです。



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