雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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スイートオレンジ類の収獲、 やがて寒冷化で柑橘類の栽培は不可能になるかも??
●明治時代以降に、わが国はアジアの国々が次々に欧米列強に征服され植民地になっていくのを見て、殖産興業をはかり国力を増強し強い国にしないと、やられてしまう、日本も植民地になって日本人は奴隷になってしまうと恐れられました。で、産めよ殖やせよ産業を興せとなったと見ることも可能であります。もちろん別の見方も可能でありましょうが、農業生産も強くしなければならないということで、外国から新しい品種の導入が奨励されました。で、柑橘類の新しい品種がたくさん導入され試験栽培がおこなわれました。

●柑橘類の分類はいろいろな分類のしかたがあるようですが、食用的価値から分類すると、オレンジ類・マンダリン類・ブンタン類・香酸柑橘類に4大別できましょうか? (もちろん異論もあると思いますが)

オレンジ類 ……… バレンシアオレンジ・ネーブルなど。ダイダイ (これは酸っぱいの
            でサワーオレンジ) 手で簡単には皮が向けない。
マンダリン類 …… 温州ミカン・紀州ミカン・地中海マンダリン等。手で簡単に皮が
            剥ける。これを “寛皮性(かんぴせい)がある” という。
ブンタン類 ……… マトウブンタン・グレープフルーツ等。夏ミカンもこの範疇に入る。
香酸柑橘類 …… スダチ・ユズ・レモン等の酢ミカン類

●さて、明治期以降にオレンジ類が日本に導入されて試験栽培されましたが、オレンジ類はそもそも亜熱帯域が栽培適地なのであって、日本本土は冬の気温が低すぎました。オレンジ類の栽培はなかなかうまくいかず、なんとか経済栽培が出来たのはネーブルオレンジだけでありました。日本本土で定着したオレンジ(スイートオレンジ類)はネーブルだけです。しかし、これとて日本本土の冬の気温からはとても栽培適地とは言い切れず、たとえば広島県や和歌山県などで僅かに経済栽培は行われていますが、冬の寒波で落果が激しく、樹に防寒の寒冷紗を張ったり、果実に袋かけ作業が要るなど栽培に苦労が多いようであります。栽培に苦労が多いので、落果する前の12月に収獲するなどということが行われがちです。つまり、未熟な状態での収獲なのです。ネーブルオレンジの本来の熟期は2月下旬~3月中旬ぐらいであります。落果させずに本来の熟期まで樹に果実を成らせておけば、糖度が一段と上がりメロンのような素晴らしい香りが出てきます。


以下の写真は吾輩山のキノコが栽培しているオレンジ類です。
しかし、残念ですが自給自足用の少量生産の為おすそ分けする分量がありません。
【↓ ネーブルオレンジの樹】 品種は白柳ネーブルだったか? 2個残してあるのはカラスさんの為です。カキ(柿)の梢の先に残した果実を “木守柿・こもりがき” と言うそうですが、これは木守ミカンか??
ネーブルオレンジの樹

【↓ ネーブルオレンジの収獲】 昨日(2月26日)に収獲しました。寒波で落果したものはその都度拾ってきて食べていましたが、横着をして管理が悪いので多分半分ぐらいが落果したと思います。で、落果を免れたものを昨日に収獲です。果実の皮が若干荒れているのは、消毒をしていないのと袋かけをしていないためです。
ネーブルオレンジの収獲

【↓ 果実の調理例】 昨日収獲したもの (つまり本来の熟期まで樹に成らせた完熟果実) をカットしてお皿に盛りました。やはり、完熟させたネーブルは甘みと香りが一段と高く、パイナップルの缶詰と全く遜色がないほどの驚くほど甘さがあります。
ネーブルの調理例

【↓こちらはバレンシアオレンジ】 これもわたくし山のキノコが栽培しているものです。品種名は不明です。樹も育つし果実も成ることは成りますが、良品が生産できません。熟期は6月~7月頃ですが糖度が低く香りも少ないです。やはり日本の本土 (淡路島は離島であって本土ではありませんが) の気温じゃ、バレンシアの経済栽培は無理みたいですね。
こちらはバレンシアオレンジの樹

地球寒冷化により、柑橘栽培は深刻な打撃を受けるかと…
●ハッキリ言って、地球温暖化の騒動はもう終わりました。そもそも地球温暖化の騒動は政治が思惑で仕掛けたものです。1988年のアメリカ連邦議会の公聴会でNASA (米国航空宇宙局) に所属する気象研究者のジェームズ・ハンセンの証言から火が付いたものですが、米国の原発業界や農業業界がハンセンにカネを掴ませてやらせたことが取りざたされていますよね。で、地球温暖化のハナシは米国が仕掛けたのに、米国自身は全く二酸化炭素を減らすハラはないのです。(最近オバマ氏は俄かに温暖化の対策を言い出しているみたいですが) 仕掛けた米国が二酸化炭素を減らすハラがないことを見ても想像がつきますが、政治家も政策実務者もこんなハナシなど全く信用していないのです。アメリカが仕掛けた地球温暖化騒動をすぐさまパクったのはイギリスのサッチャー政権です。政敵であるところの労働党潰し(その地盤の石炭業界潰し)に利用して、すぐさまIPCC (気候変動に関する政府間パネル) の設立です。これは気象研究者による国際学会などではなく、名が示す通り政治団体です。完全に政治的謀略です。サッチャーは政敵の石炭業界を潰し、地盤の原発業界を復権させるには “放射能よりも恐ろしい物を作ればいいのだ” ということで地球温暖化の恐怖のキャンペーンです。終始一貫して政治的なヨタ話です。これでもまだCO2地球温暖化脅威説を信じている人がいるならば、失礼ながらその人はメディアリテラシーが全然無いとしか言いようがありません。

●ここにきて世界では急速に地球温暖化熱が冷めていますが、その背景はおそらく攻守逆転したためでしょう。地球温暖化の話は仕掛け人の手を離れて、色々な人々が政治的に利用するところとなりましたが、大きな構図として欧米の先進国が発展途上国や中進国の経済成長を抑え込むために石油を使わせないという足かせに利用した面も濃厚です。しかしながら毎年秋に行われるCOP (気候変動枠組条約締約国会議) の交渉や駆け引きで先進国が明らかに劣勢にまわされました。これでは途上国に先進国がむしり取られる構図になってきたので、この政治的なお話はお開きにしましょう、ということでありましょう。ここ数年来世界各国でかなりの寒波が観測され出したことも影響していると思われます。気象学者たちは掌を返して地球寒冷化を語り始めました。で、温暖化騒動はもうお終いということで日本のマスコミから地球温暖化報道が激減しています。しかしウヤムヤに終わらせてはいけないと思います。自然科学の信用を根底からゆるがせた気象学者を逮捕すべきです。また、環境経済学で地球温暖化を騙った経済学者も逮捕すべきです。かかわった政治家や役人、環境保護活動家なども逮捕して責任をとらせ、くすね盗ったカネを返金させるべきでしょう。

小氷期の江戸時代には、なんと夏の降雪記録がたくさん。
●温暖化騒動の鎮静化はまことに慶賀すべき喜ばしいことなんですけれども、まともな気象学者たちはこれから地球寒冷化が始まるのではないかと懸念を深めています。実際に地球寒冷化が進むかどうかはあまり予断を入れてはいけないように思われますが、もしそうなったならば温暖化よりも寒冷化の方が遥かに恐ろしいことを人類は思い知らされるでしょうね。一番の懸念は人類の食糧生産に大きな危険信号が点くことです。小氷期の江戸時代に発生した寛永・享保・天明・天保の悲惨な4大飢饉を絶対に忘れてはいけないと思います。平均気温がたった2~3度下がっただけで世にも恐ろしいことが起こります。北海道の人の中には 「温暖化で内地が灼熱地獄で住めなくなるから、北海道がもてはやされるようになる」 などと真顔で言っている方がありますが、逆なんですよ。北海道と東北地方太平洋側での穀物生産など不可能になります。本州の中央高地でも深刻な事態になるでしょう。寒冷化の程度によっては、高緯度に住む人々は南の地方や南の国に移住を余儀なくされるでしょう。南の地方や国が移住をすんなりと受け入れるかどうかは分かりません。南北間で戦争が起こる可能性すら考えられます。

東京に行く機会があったならば、ぜひ気象庁の庁舎の中にある気象庁図書館を訪ねて、『日本気象史料(1939年)』 という書物を閲覧するといいです。第七編第二章に 「不時降雪」 という章があります。江戸時代に夏に雪が降ったという驚くべき記録がたくさんあります。日本史上の最後の夏の不時降雪は1880年です。明治13年8月5日です。福井県足羽郡浄慶寺村付近の海抜800メートルほどの山々に3寸の雪が積もったという記録があるのです。このハナシは本編ではなく 『日本気象史料 追補1(1941)』 に載っています。おそらく麓の平野部では気温が10度以下になったのではないか? こんな低温になれば稲作は壊滅的な被害が発生しますね。これが寒冷化の恐ろしさです。地球寒冷化が進んだら、もちろん、淡路島南部でのネーブルの栽培など不可能になりますね。


●なお、なんとなく国立国会図書館サイトで検索してみたら 『日本気象史料』 をインターネットでデジタル公開していることが判明しました。こんな、一部のマニアしか絶対に見ないような書物を居ながらにして見せてくれるとは驚きです。おかげで放射線量の高い東京に行って被曝する必要がなくなりましたね。国会図書館には予算配分を手厚くする必要があります。 国立国会図書館デジタルコレクション『日本気象史料 追補1』 の123ページ上の段です。(コマ番号68です) 夏の不時降雪の記録です。にわかには信じがたいハナシなのですが、もし地球寒冷化で小氷期が再来したならば、恐ろしいことになるのです。

以下に引用します】
戦前の書物なので漢字は旧字体です。邊=辺の旧字体、そのあたりという意味。

明治十三年八月五日 (一八八〇年八月五日)
福井懸 積雪
摘要類函抄 暁 福井縣 足羽郡浄慶寺村邊の山々積雪三寸に及ぶ 



       ***********************************

おたけさんのコメント
>ネーブル  いいですねネーブル、ナイフで皮をむいて食べる人と八朔みたいに皮をむいて全部房ごと食べちゃう私ですが、なんともいえない甘さですね。
ちなみに温州みかん農家は、雑柑類をみかん山近くに作らないですね? 聞いてみると、「種が入ってしまうから」と言うのですが品種が違うのにそんな影響が出るのでしょうか不思議ですね。
今年は我が家の金柑もヒヨやツグミに襲撃されずにまだ残ってます、他所でもっと美味しいものがあるのか鳥達は畑の作物も荒らしてません、これも異常気象でしょうか。


山のキノコの返信
>不思議ですね。
キーワードは、 「単為結果性」 「雄性不稔性」 「雌性不稔性」です。
ふつう果物は受粉 (受精) しないと実がつかないのですが、温州ミカンは受粉しなくても実が出来る単為結果性 (たんいけっかせい) があります。しかも温州ミカンには雄性不稔性 (ゆうせいふねんせい) があって、オス機能に欠陥があり正常な花粉ができないです。欠陥のある花粉で受粉しても種子ができないということで、結局、温州ミカンは種なしです。ところが、雑柑の正常な花粉がつくと種が出来てしまう…。

ただし、温州ミカンでも早生 (わせ) の品種は雌性不稔性 (しせいふねんせい) というメス機能にも欠陥があり、正常な雑柑の花粉がついても種が出来にくいです。温州ミカンでも晩生 (おくて) 品種ならばメス機能に問題がなく、雑柑の正常な花粉がついたら種ができてしまう。…というややこしい性質があるんです。ま、温州ミカンといっても品種によって違いがあり、実際に栽培してみても種ができるのは晩生品種です。早生は種が非常に出来にくいのは確かですね。次のサイトの説明が分かりやすいです。→ 果物ナビ 「みかんや柿の種あり/なしの謎 」

>これも異常気象でしょうか。
世界気象機関 も気象庁も 「異常気象」 についてハッキリと定義していないです。ですが、おおむね、その現象が平均値の前後に正規分布する現象ならば、標準偏差の2倍以上偏差したことが起これば異常とみなすようですね。正規分布しない現象ならば、例えば飛び飛びに出現する離散的な現象とか、グラフを書けば山が2つあるとか、そういう現象ならば過去30年間に観測されたことが無いようなことが起これば異常とみなす、という考え方のようですね。

ということなので、「金柑をヒヨが襲撃しないという生物季節現象」 が過去30年間1度もなかったならば異常でしょうかねえ? ヒヨが淡路島に渡ってくるかどうかの長年の綿密な観察調査、渡りのあるなし、ヒヨの個体数、ヒヨの見られた期間など、相当な観察データがないと分からないですね。ヒヨの渡りと気象要素 (気温とか日照とか) の関係性、因果があるなしなど、これも相当調査データを積み上げないと分からないですね。で、結局わかりませんね。



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>ネーブル
いいですねネーブル、ナイフで皮をむいて食べる人と八朔みたいに皮をむいて全部房ごと食べちゃう私ですが、なんともいえない甘さですね。
ちなみに温州みかん農家は、雑柑類をみかん山近くに作らないですね?
聞いてみると、「種が入ってしまうから」と言うのですが品種が違うのにそんな影響が出るのでしょうか不思議ですね。
今年は我が家の金柑もヒヨやツグミに襲撃されずにまだ残ってます、他所でもっと美味しいものがあるのか鳥達は畑の作物も荒らしてません、これも異常気象でしょうか。
2014/02/27(木) 19:24:51 | URL | おたけ #- [ 編集 ]
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