雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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新刊紹介 橋本光政著 『兵庫県 花の歴史探訪』
●本日は、2014年1月27日月曜日であります。今朝も、アメダス南淡で最低気温が-0.5度 (*) と、氷点下であります。寒いですわねえ。アメダス南淡の最低気温は、今月27日間で、17日が氷点下であります。しばしば、淡路島は瀬戸内海の温暖で気候が良い島などと紹介されるのですが、どこが温暖なのだ! 寒いじゃねえか! もちろん、本州での最低気温の記録を持つ長野県アメダス菅平 (すがだいら) では、27日間で7日が-20度以下というふうな寒冷地と比較すれば、温暖ではありましょう。ですけれども、連日最低気温が氷点を割り込み、結氷し大霜が降りるのでは温暖とはいえないでしょう。やはり、もっともっと温暖化が進んで、淡路島が奄美大島ぐらいに温暖になるのが望まれますね。
(*) その後、晩になってから、23時17分に-2.7度が観測されました。

ところで、その温暖化ですが、気象 (気候) 研究者たちが一斉に二酸化炭素温暖化説、ならびに温暖化危機説から足を洗い始めたようですね。国家政策による紐付き研究予算に頭を押さえれれていたという事情はあるにしても、敵前逃亡するつもりであろうか? 足を洗うのは学問の自由があるから一応は合法的ではあるが、研究利権に群がって、原資が税金であるカネをかすめ盗ったからには、真摯な総括が要るのではないか? 学問的変節、主義主張の改宗をするのであれば、前説の厳しい自己批判や懺悔が必要だと思います。そういう意味では、分野は全く異なるが経済学者の中谷巌氏が、小泉ー竹中ラインの応援団をしていましたが、規制のない自由主義を標榜するフリードマン経済学信奉から180度改宗されたときに、厳しい自己批判をされました。とても立派な学者だと思います。総括もできない研究者 (学者) の言うことなど信用できるのか?

●前置きはさておき、25日 (土曜日) に久しぶりに南光先生宅を訪ねたのですが、お元気そうでありました。南光先生は淡路島のフロラ解明に大きな貢献をされた方であるのは淡路島島民では良く知られていますが、南光先生と同僚だったという別の先生の方から聞いた話ですが、教員時代には子供たちに理科ばかりを教えていたそうです。国語とか社会はそっちのけで、理科教育に情熱を燃やされ、特に、福音館書店が発行している雑誌 『子供の科学』 の植物関係の常連執筆者として健筆をふるわれました。『子供の科学』 は建前は子供向けの教育雑誌ですが、読者は大人の方が多く、わたくし山のキノコも昔愛読しておりました。で、南光先生の記事も読んでいますが、高度な内容を小学生にも分からせるように平易に書く才には秀逸なものがあります。ということでありますが、子供たちに理科ばかりを教えて、国語や社会をなおざりにするのは、いかがなものでしょうか?

●南光先生宅を久しぶりに訪問したのは、24日に、姫路市在住の橋本光政先生から 「明日淡路島に行きます」 と電話を頂戴して話をしているうちに、橋本先生は先ず南光先生宅へ行くということなので、「じゃあ、わたくしも南光先生宅へ参ります」 と返事したためです。用件は、橋本先生が本を出版されたのですが購読者に直接会って手渡したいという意向でありました。つまり、南光先生を訪ねたのではなく、南光先生宅を購読した本の受け渡し場所としたのであります。じゃあ、南光先生を利用しただけで失礼ではないか? というふうに解釈されそうですがそうではなく、ちゃんと南光先生に挨拶をして、むかしお世話になった礼も述べましたから、それはそれでいいわけです。南光先生に久しぶりにお目にかかると、米寿に近いご高齢にもかかわらず、植物調査熱は決して冷めやらず意欲的であられる様子でしたが、「調査にいく足の便がないわな」 とお嘆きです。で、わたくしが 「E先生と一緒に調査されていたと思うんですが、E先生はどうされているんですか?」 と聞くと、「E先生は父親の介護で忙しいんや」 とのご返事。E先生というのは沼島の 「さや状褶曲」 の発見者です。両先生はまるで親子のように一緒に植物調査をされていた姿を何回も拝見していましたので、親の介護で忙しいというのは果たしてそうなのだろうか? それと弟子入り (?) した法律関係の若い主さんはどうしたのでしょうか?


橋本光政著 『兵庫県 花の歴史探訪』
●素晴らしい本です。まだ、全部を読んでいませんが、パラパラと全ページを斜め読みし、興味深い所を一部目を通しただけですので、感想を述べるというのは時期尚早であります。その本の読後感想や批評を述べるのは、丹念に読み込んでからであるべきですが、ひと目見て素晴らしい本ですので、先走って絶賛したいと思います。

【 ↓ 『兵庫県 花の歴史探訪』 表紙
橋本光政著 『兵庫県 花の歴史探訪』 表紙

【 ↓ 『兵庫県 花の歴史探訪』 裏表紙
橋本光政 『兵庫県 花の歴史探訪』 裏表紙

●表紙や裏表紙には、兵庫県の貴重植物の美しい写真がちりばめられています。中身にも200ページにも及ぶカラーアルバム編に、数え切れないほど多数の貴重な写真が掲載され、貴重植物に関する発見の経緯や裏話など色々な情報が満載、目を見張るような素晴らしさです。写真をみるだけでも楽しい一冊です。植物好きや自然愛好者、兵庫県の植物たちを学びたい人には、大歓迎される書物であろうかと思います。

【 ↓ 『兵庫県 花の歴史探訪』 中身ちら見
『兵庫県 花の歴史探訪』 中身一見
↑ アルバム編2-3ページから。江戸時代に日本に西洋医学をもたらしたシーボルトやケンペルは、医者であるとともに博物学者であり植物学者でもあり、江戸参府の道中で植物を採集し観察し標本を作成し、貴重な記録を残しています。兵庫県下の山陽道も歩いていて、兵庫県のフロラ解明の先鞭者といえましょう。歴史的価値のある古い写真や絵図を発掘して、先人たちの偉業を顕彰しています。その跡を受け継いだ日本人植物学者たち、牧野富太郎博士をはじめ現代につづく大勢の人々の手によって、兵庫県の植物が調べ上げられてフロラが解明されていった歴史を述べるのが本書のテーマであろうかと思います。300ページ以上に及ぶ「解説等・読本の部」で兵庫県の植物調査の歴史が詳述されています。読み物としても楽しめます。

読者対象はいちおう兵庫県下の植物関係の研究者を始め、県下の植物関係の調査会や同好会の会員あたりを想定している書物とあろうかと思われます。しかしながら、それだけに限定するものではなく、一般の山好きやハイキング好きで少しでも野山の植物たちに関心がある方ならば本書の読者対象でありましょう。専門知識などなくても十分に読める本です。かなり大部で高価な書物ですが、強く推奨したいと思います。


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2014/02/19(水) 20:41:04 | | # [ 編集 ]
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2014/02/03(月) 12:01:38 | | # [ 編集 ]
お問い合わせの返信
ブログ管理者のみ閲覧可能なコメントで、『兵庫県 花の歴史探訪』 の版元および購入可能書店のお問い合わせをいただきましたが、本書は限定自費出版です。 頒価もかなり高く、小部数の出版物でなかろうかと思います。それで記事には入手方法を書きませんでした。私は入会している植物の会を通して出版案内のパンフレットを頂戴しました。

メールアドレスをお知らせくだされば、橋本先生の連絡先が書かれた「本書のパンフレット」の写しをお送りいたします。記事にそれを掲げるのは、橋本先生の個人情報でありマズいと思います。

なお、橋本先生の前著、『兵庫の樹木誌』や『兵庫の巨樹巨木100選』と同様に、やがて兵庫県内主要な公的図書館に置かれるのではないか? と想像しています。つまり、購読しなくても閲覧は可能かと想像しています。(あくまでも想像ですが)
2014/02/02(日) 10:30:34 | URL | 山のキノコ #- [ 編集 ]
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2014/02/02(日) 08:37:57 | | # [ 編集 ]
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