雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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朝日新聞に紹介記事が載ったが…
●本日は2013年12月26日です。昨日夕方に朝日新聞洲本支局から電話取材を受けました。観察会に同行していた有名な写真家の里口さんが、 「こくもんじ」と ヒラタケの生態写真を新聞社に送っていたためでありましょう。根掘り葉ほりというほどではないが、色々と聞かれました。わたくしは寡黙な男ではありますが、一面では饒舌なところもあり、べらべらと聞かれもしないことまで不用意に語ったのですが、一番心配したのは自分の実名が出されるのではないかということであったが、単刀直入に訊くと、それは出しませんとの返事であったので一安心です。普通の庶民が新聞に名が出るのはとても恐ろしいことなのです。特に最近は紙版の記事が出たあと、ネット版の記事もアップされることが多く、ネット記事がコピーされて自分の名が知らない所に漂流していく危険性が高まっています。いったん個人情報が漂流してしまったが最後、出回った個人情報を回収したり消去したりすることは不可能です。個人情報が悪用される危険性がないとは言えません。ネット時代を生きていく心得として、個人情報の流出の危険性には神経質になるぐらいがちょうどいいのです。よく商売人から物を買えとか、金融業者から怪しげな投資話の勧誘電話がかかりますが、 「何を見て電話をしよるんや?」 と問いただすと名簿に名前が載っているらしい。自分の知らないところで、誰がどういう経緯で何の目的で編集したのか不明な名簿に、自分の名が載っているなどというのは、薄気味が悪い…。

【↓ 2013年12月26日付 朝日新聞朝刊淡路版より借用】
2013年12月26日付 朝日新聞朝刊淡路版

●文章というものは、書き手の主観が入るものであります。取材をして事実をできるだけ客観的に表現しようとしても、主観が入ります。というふうな記事に仕上がっています。電話で聞き出した内容をもとに書き手の新聞記者が頭のなかで “この話はこれこれ、こうだろう” とイメージを作っているという感じです。写真の被写体であり、取材を受けた当事者の権利として、ここに訂正をさせていただきたい。

●まず、観察会は諭鶴羽山で行ったのでは全くありません。タイトルに 「諭鶴羽山で観察会」 とありますが、そりゃあ違います。南あわじ市の灘海岸からすこし山に入った沿海地です。あるいは柏原ー諭鶴羽山系の南斜面の沿海地といってもいいでしょう。兵庫県レッドデータリスト掲載種の観察であったため、自生地情報は適当にボカしていました。特定の地名を挙げたのは集合場所だけで、諭鶴羽山で観察会をするなどと言ってはいないし書いてもいません。 「諭鶴羽山で観察会」 というタイトルは新聞記者の創作です。

●つぎに、 「諭鶴羽山の豊かな自然に触れようと」 とか 「シマサルナシの実を捜し当て、歓声を挙げていた。」 などという表現からうかがえるのは、ヒトの側に焦点を当てて自然は脇役になっていることです。新聞記事特有のストーリーを作ってしまっています。そうじゃないんです。自然観察は、自然が主役なんです。ヒトは脇役なんです。ヒトは一歩後ろに引きさがって自然の植物やキノコに焦点を合わせるのが自然観察なんです。写真もどちらかというと、ヒトに重きを置いていてイベントの写真になっています。けっして自然の紹介写真ではありません。だから、記事の文章が「 実を捜しあてて、歓声を上げた」 となるのでしょう。そもそも、実を探し当てたのではなく、自生地情報は40年前から分かっていたことです。 「山の幸 み~つけた」 というタイトルは、この観察会の実際とはかなり乖離したタイトルになっています。

ということで、別に文句をいっているのではありませんが、自然観察をしているという観点からは、イベント紹介の記事になっていますので、かなり違和感のある記事ではありますね…。

追記
ま、新聞記事の文章は、いわゆる5W1Hを含むのが良い (欠けてはいけない) と言われています。 Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように) したのか? を文章作法の基本としているから、このようになるのでしょう。あるいは、ならざるを得ないのでしょうね。この5W1Hの文章作法パターンからは、主体はあくまでのヒトであり、 「こくもんじ」 やヒラタケはヒトの行為の対象物=脇役でしかありません。この新聞文章の特質を考えたら、これはこれで良いのでありましょう…。


ランクルさんのコメント
新聞に載りましたか。
こくもんじの話に、秦の始皇帝は不老不死を求め、仙人を連れてくるように、あるいは仙薬を持ってくるように徐福という男に命じたが探し出せなかったので、始皇帝の怒りを恐れて日本に「亡命」したという伝説があるそうですね。徐福が探していた仙薬の一つが、「シマサルナシ(こくもんじ)」だとする説を、日本の研究者が小論文を中国で発表したとネットで読みました。

私はあまり植物学とか学説などより、うわべだけ聞いて「ふーん、そうなのか」というぐらいで、花より団子のような男でして、こくもんじが時間とともに熟れてきて、少し柔らかくなりかけたら解して口の中に入れています。不老長寿の願望はあまりありませんが、昨年よりも美味しくお酒ができたらいいのにと思っています。また、ひらたけ(かんだけ)の食べ方を調べていたら、エリンギの食べ方に塩漬けというのがあって、それをヒントにしてヒラタケをサッと湯にくぐらせて、塩味を付けて(食塩)、昆布とトンガラシ(種は取って)を一緒に漬ける、そして2,3日おいて食べる。
結構美味しいのですわ。

もちろんナベなどでいただくのが美味しい食べ方ですが……。


山のキノコの返信
ランクルさん、こんばんは。
夕方から急激に寒くなりましたね。夕方、洲本に行ってきましたところ、先山 (海抜448m) の中腹から上は薄っすらと冠雪です。柏原~諭鶴羽山系も冠雪です。20日に続いて今冬2回目の冠雪です。上空の寒気の動きを見ると、今冬は寒気が西回りで大きく南下しているようで、西日本が冬将軍ににらまれています。ヒートアイランド現象で昇温化の著しい北海道・札幌よりも、九州内陸部 (熊本県・阿蘇とか) の気温の方がかなり低いというふうな逆転現象が頻発しているのが面白いところです。今冬は久しぶりで淡路島の平地でも本格的な積雪( 20センチとか30センチ?) があるかも? 大いに期待できそうです。大混乱にそなえて、冬タイヤ (スタッドレスタイヤ) やチェーンの用意が要るかも? でも、自分が雪対策したところで、国道28号線などで、夏タイヤ車のスリップ事故が必ず発生して道路が塞がれるから、みんなが雪対策しないかぎりダメなんですよね。ホント、今冬は西日本太平洋側や瀬戸内地方も積雪に要注意です。

そういえば、大昔 (30年近く前) のことですが、剣山の中腹に剣山スキー場というのがあって、(今もあるけど営業停止しています) そこは海抜1400mなんです。平地より気温が10度近く下がり、四国沖を南岸低気圧が通れば10中9は雪になります。チェーンを装着して雪景色を見に行ったのですが、急激なドカ雪に埋まってしまい立ち往生しました。スキー場関係者がブルドーザーで除雪してくれるまで山の上で足止めを食らいました。今冬は久しぶりに雪景色を見に行こうかなと思います。しばしば徳島地方気象台が徳島県山間部に 「雪崩注意報」 を出しています。南国四国で雪崩てか?? と信じがたい話ですが、あるんです。私も剣山スキー場から剣山登山口見の越に行く途中で雪崩を目撃したことがあります。

関係のない返信になってしまいましたが、「諭鶴羽山で観察会」 という記事には参りました。新聞記事など記者が適当に想像で創って書いているみたいです。あのヒラタケの場所はどうみたって海岸近くです。諭鶴羽山じゃあないです。おばちゃん連中がヒラタケをどう料理したのか、ランクルさんに便乗したおばちゃんに聞きました。スキヤキにしたのと、焼いてポン酢で食べたと言っていました。息子夫婦にも分けて、息子らはお吸い物にしたら、マッタケのお吸い物みたいで美味かったらしいです。ヒラタケはマッタケの香りはしないのに、マッタケのお吸い物?? とは変です。で、考えたんですが、即席のマッタケのお吸い物にヒラタケを入れたのではないでしょうか? 今日ではマッタケの香り成分は化学的に合成出来て安価に売られているので、ヒラタケ汁にマッタケの香りを振りかけたのでは?? だとしたら、マッタケのお吸い物もどきですね。インチキです。もし料理屋がやったならば食品偽装ですよね。
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ランクルさん

あけましておめでとうございます。

「気まぐれ日記」を拝見。今年は上手くお酒が出来そうですね。楽しみです。一応、アルコール度1%以上のものを作ったら酒税法違反ということですが、家庭でのお酒(どぶろく等)密造で警察に摘発された例はないみたいで、大丈夫みたいですね。

リンク先のシマサルナシの苗木ですが、1200円などと全く法外な値段です。簡単な挿し木苗みたいですから、せいぜい300円です。 さらに申せば、雌雄同株だから自家結実性ありとしているのは問題です。この園芸店はマタタビ科植物の非常にやっかいな性質をご存じないようです。

「こくもんじ」には、雄株と、雌雄同株の2種があります。雄株には雄花が咲き、雌雄同株には両性花が咲きます。しかし両性花の雄蕊(おしべ)から出る花粉は不稔で生殖能力がありません。そのために両性花といっても機能的には単なる雌花なんです。では両性花の雄蕊はただの飾りか? という疑問が生じるのですが、研究者達の観察によれば、花粉を運ぶ訪花昆虫に与える報酬が両性花の雄蕊の花粉なんです。つまり生殖機能は無いが昆虫をおびき寄せるエサということなんです。

ややこしいことには、両性花の雄蕊は早期脱落性があって落ちてしまいます。そうなると、「こくもんじ」の花の観察をすると、雄花・両性花・雌花の3種があるように見えてしまいます。しかし、そうではなく、一見、雌花に見えるものは両性花の雄蕊が落ちてしまってそう見えるだけなんです。

ややこしいのですが、もう一度重要点を強調しますと、両性花の雄蕊は生殖機能が無く、実質は雌花でしかありません。なので、「見かけの両性花」などと呼ばれています。結局、「こくもんじ」には、雄花の咲くオス株と雌花の咲くメス株しかないんです。

したがいまして、雌雄同株だから自家結実性ありなどと説明するのは、誤りなんです。「こくもんじ」の栽培にはメス木(=見かけの両性花の咲く雌雄同株)と、オス木の2本植える必要があります。なお、オス木1本に対して、メス木が7~8本まで行けるようです。これはキウイを含めてマタタビ科植物に共通する性質のようです。

結論として、リンク先からは絶対に苗を購入しない方がいいです。今、実生での苗木を作っています。実生でのオス・メス判別するか、あるいは接ぎ木をするかで、苗木が出来上がりましたら分譲いたしますので、しばらくお待ちください。(もちろん無料です!)

非常にややこしい話ですいません。次のリンクを読めば理解しやすいと思います。
http://www.fri.hro.or.jp/kanko/kiho/pdf/kiho93-5.pdf
http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/matatabi.htm

できたら、沢山の実生株を育てて、果実の味のいいのを選別したいと思っていますが、これは年数がかかります。
2014/01/04(土) 23:41:37 | URL | 山のキノコ #js83eNAU [ 編集 ]
新年あけましておめでとうございます。

コクモンジのお酒が・・・・・
先日の観察会で採ってきたコクモンジが熟れてきたのでヘタの方を切って、縦に半分に切り果実酒用の瓶に漬けました。

ランクルの気まぐれ日記に書きました。
http://hato.s165.coreserver.jp/cgi-bin/diary/diary.cgi

2014/01/04(土) 19:16:13 | URL | ランクル #tSD0xzK. [ 編集 ]
新聞に載れましたか。
こくもんじの話に
秦の始皇帝は不老不死を求め、仙人を連れてくるように、あるいは仙薬を持ってくるように徐福という男に命じたが探し出せなかったので、始皇帝の怒りを恐れて日本に「亡命」したという伝説があるそうてだすね。
徐福が探していた仙薬の一つが、「シマサルナシ(こくもんじ)」だとする説を、日本の研究者が小論文を中国で発表したとネットで読みました。

私はあまり植物学とか学説などより、うわべだけ聞いて「ふーーん、そうなのか」というぐらいで、花より団子のような男でして
こくもんじが時間とともに熟れてきて、少し柔らかくなりかけたら解して口の中に入れています。
不老長寿の願望はあまりありませんが、昨年よりも美味しくお酒ができたらいいのにと思っています。
また、ひらたけ(かんだけ)の食べ方を調べていたら、エリンギの食べ方に塩漬けというのがあって、それをヒントにしてヒラタケをサッと湯にくぐらせて、塩味を付けて(食塩)、昆布とトンガラシ(種は取って)を一緒に漬ける、そして2,3日おいて食べる。
結構美味しいのですわ。

もちろんナベなどでいただくのが美味しい食べ方ですが・・・・。

2013/12/27(金) 18:53:45 | URL | ランクル #zsWDPXp6 [ 編集 ]
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