雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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「こくもんじ」 および 「ヒラタケ」 の観察会。 大収穫だあぁぁ!!
●本日は2013年12月22日であります。今日の12時~16時の間、淡路島南部で自然観察会が行われました。年末の押し迫った時期であり、このところ西日本では非常に寒い日が続いておりまして、なんと、日本本土の最南端の鹿児島県のアメダス田代 (たしろ) で-3.0度を観測しました。アメダス田代は大隅半島 (おおすみはんとう) の先端近くにあり、気温を観測するアメダス観測所としては本土最南端の観測所です。このように、ここしばらくは西日本は平年値よりも低温状態が続き、厳しい寒さであります。わが淡路島では今朝の最低気温は、アメダス南淡で4.7度、洲本特別気象観測所で4.2度でありました。日中も寒く最高気温はアメダス南淡で8.9度、洲本で7.4度で、終日10度以下の厳しい寒さでありました。この厳寒では、観察会に来ると言っていても、来ない人が多いだろうなと思ったのですが、なんと9人もの参加者で賑わいました。大賑わいです。ありがとうございました。

自然調査の団体が行う観察会ならば、会の中心に専門家がおり質問すれば色々と教えてくれるので、参加者も数十人が来るのが普通ですが、全く個人の私的企画にすぎず、教えてくれる専門家の随伴があるわけでもなく、観察と称しても参加者自ら本を読み論文を漁り読んで調べ出すしかないのですけれども、(もっとも専門家に安易に答えを教えてもらうのではなく、自力で文献に当たって調べ出すほうがよっぽど勉強になるのは間違いないのですが) 9人ものご参加をいただきましたので上出来です。寒い中、ご参加ありがとうございました。


集合場所の沼島汽船乗り場
沼島汽船の乗船場 (南あわじ市灘土生)
↑ 淡路島の付属島の沼島 (ぬしま、ぬましまではない) への渡船乗り場に集合したのですけれども、何と言っても非常に分かりやすい集合ポイントであります。場所はいちおう兵庫県南あわじ市灘土生 (なだはぶ) です。しかしながら山の中腹に写っている数軒の所は土生ではなく、灘円実 (なだえんじつ) です。沼島汽船乗り場の地所は円実の海岸を埋め立てたところに位置しています。

淡路島南部の海域では、アオリイカの資源保護が図られている
付近の海域はアオリイカの生息地
↑ 船着き場の周辺の防潮堤には、アオリイカのリリースを釣り人に呼びかける看板があります。アオリイカの釣りを禁止しているのではなく、事実上の禁漁期間と体長制限を設けているようであります。漁業組合は竹の枝の束であるとか、木の枝の束を海中に設置してアオリイカの産卵場としているようであります。

参加者は9人
こくもんじ観察ポイントから引き上げる参加者
↑ 第一の観察ポイントでの 「こくもんじ」 観察を終え、こくもんじ自生地を後にして、次の観察ポイントに向かいます。まことに残念ながら、兵庫県の貴重な自然 兵庫県版レッドリスト2010 (植物・植物群落) で シマサルナシ (こくもんじ) は “詳細は非公開” とされています。何の間違いなのか 委員以外で意見や分布情報をいただいた方々 に自分の名が載せられてしまったので、自生地情報を明かせない立場になっております。参加者は全部で9人ですが、2人写っていません。写真を撮っている私と、有名な写真家の里口さんが写っていないです。写真家の里口さんの撮った写真が、数日中に朝日新聞淡路版に掲載される可能性が濃厚です。

瓦が重なるような発生の仕方
瓦が重なるようなヒラタケ
↑ さて、本日のメインイベントはヒラタケの観察です。瓦が重なるようにして発生した見事なヒラタケです。エノキ (榎木) の大木の立ち枯れに発生しました。青い葉っぱはコショウ科の フウトウカズラ です。写真の右側に輪のある太いかずらが写っていますがフウトウカズラの茎です。写真の左下部分に黒っぽい突起物みたいな物がありますが、アラゲキクラゲというキノコの腐りかけたものです。写真はヒラタケの傘の下側を観察するために仰角45度ぐらいで見上げたものです。ヒラタケにも柄はありますが、柄 (え) はごく短く、傘の中心から柄が出るのではなく傘の端から柄が出ているのが分かります。傘の中心から柄がでているシイタケ (椎茸) とは異なっています。ただし、風倒木の上側から発生するような状況では、傘の中心から柄がでることもあります。

スズメバチ (コガタスズメバチ) の巣を連想する
ハチの巣みたいに見える
↑ ヒラタケを上から見たピンボケ写真ですが、久しぶりに見る巨大なヒラタケであります。見ようによっては、木から巨大な癌細胞が出ているようにも見えますし、なんとなくスズメバチ (コガタスズメバチやキイロスズメバチ) の貝殻紋様の巣のようにも見えます。気味悪いほどの大きさですが、観察会参加者は異口同音に 「こりゃあ、大きいなあ」 と大感激です。東京都品川区のサイトに キイロスズメバチの巣 の写真がありますが、なんとなく似ていませんか? わたくし山のキノコには、ヒラタケの沢山の傘が織りなす紋様パターンが、キイロスズメバチの巣のおびただしい貝殻が重なるような紋様パターンとが、非常に似ていると見えてしまいます。

大収穫だあぁぁぁ!!
大収穫!!
↑ 観察が終わると、収穫であります。なんせ全く人気のない山中なので、収穫しないことには、このヒラタケはやがて腐敗して跡かたもなく消滅するだけです。観察だけで終わるのは勿体ないです。そこで有難く収穫させていただきましたが、発泡スチロールのトロ箱4つに入りきらないほどです。トロ箱の内径は横幅が39センチです。ずしりと重く、1箱4キロぐらいあったと思います。全部で20キロぐらいあったのではないか? 参加者9人で公平に分配 (家族の多い人は多めに) しましたが、それぞれの人は持って帰った後に、さらに親戚や知人に分けたそうです。(つまり、食べきれないほどの収獲であった) 今回の観察会では、わたくしの同級生のO君が、お正月の飾りのダイダイの実と、栽培しているシキミやサカキを沢山くださって、参加者は大量の土産を手にして帰途につきました…。O君、沢山ありがとう。

傘の裏側の観察
傘の裏側のひだの観察

ランクルさんのコメント
山のキノコさん 22日は本当にありがとうございました。

皆さんに心配されながら、一本ハシゴも何とか使うことが出来ました。もう少し軽いもので、持ち運びが簡単なものなら新商品として販売もできるのではないかと思いますね。

さて、たくさんの収穫があってこれからどうやってお酒を造ろうかと考え中です。少し熟しかけては指で押さえてホグして食べてしまいそうで、お酒にするまでには無くなってしまうのではないかと心配です。

ところで、ヒラタケの食べ方をどうしようかと考えています。炙ってポン酢で食べたり、油で炒めたりするのは誰でも思いつきますが、ヒラタケを一般的なキノコとどういうように見て取るかも調理のヒントになるのではないかと思っています。

見かけはシイタケのような気もしますが、エリンギのようだと考えると調理法が変わってくるのかも知れません。なにせ水々しくてずつ柔らかくて、新鮮なのがいい。普段は料理なんかしないのですが、これは面白いと思って新しいことを考えています。まあ、いつも自分で考えるのではなくてネットのパクリ専門ちゅうところですが、エリンギの調理方を真似てみたらどうかと思っています。

いっしょに行ったオバちゃま達はどうやったのでしょうかねえ。



山のキノコの返信
ランクルさん、お早うございます。観察および採集会にご参加ありがとうございました。おかげで盛大な行事とすることができました。また、事故もなく怪我もなくよかったです。一本柱のハシゴも現地で実際に試用したらなかなかのスグレモノですね。ほんと、アウトレジャー用品として、木のぼりとか、岩登りの携行ハシゴとして売る出せるかも? ひょっとしたら、ステンレスパイプ製で組み立て式にすればいいかも?

ヒラタケですが、おばちゃん連中はどう料理したのかまだ聞いていないですが、写真家の方は鍋物にしたそうです。沢山なので親戚にもおすそ分けしたそうです。私も実母と鍋にしました。また、隣家にもおすそ分けです。ヒラタケは風味・味ともに温和なキノコで、どんな料理であっても、やや濃厚な味付けにして、調味料の味をよく含ませるほうがいいようです。一番いいのはスキヤキでは? スキヤキの濃厚なタレをヒラタケによく含ませると美味いと思います。水分が多いキノコなので、てんぷらには合わないと思います。

ネット情報では、東北地方の山菜・山採りキノコ販売業者のサイトが検索すれば沢山ヒットしますが、料理法も大変参考になりますよ。乾燥気候の瀬戸内のみならず、西日本じゃマッタケ以外は天然キノコを採る習慣は少ないですが、東北地方日本海側は秋~冬にかけて湿度が高いため、キノコの発生が非常に多く、人々の食文化にしっかりと天然キノコが根付いています。東北地方はキノコの聖地でありキノコ王国であるから、食べ方にも伝統や工夫があり、大いに参考にできます。



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コメント
コメント
山のキノコさん 22日は本当にありがとうございました。

皆さんに心配されながら、一本ハシゴも何とか使うことが出来ました。
もう少し軽いもので、持ち運びが簡単なものなら新商品として販売もできるのではないかと思いますね。

さて、たくさんの収穫があってこれからどうやってお酒を造ろうかと考え中です。
少し熟しかけては指で押さえてホグして食べてしまいそうで、お酒にするまでには無くなってしまうのではないかと心配です。

ところで、ヒラタケの食べ方をどうしようかと考えています。
炙ってポン酢で食べたり、油で炒めたりするのは誰でも思いつきますが、ヒラタケを一般的なキノコとどういうように見て取るかも調理のヒントになるのではないかと思っています。

見かけはシイタケのような気もしますが、エリンギのようだと考えると調理法が変わってくるのかも知れません。
なにせ水々しくてずつ柔らかくて、新鮮なのがいい。
普段は料理なんかしないのですが、これは面白いと思って新しいことを考えています。
まあ、いつも自分で考えるのではなくてネットのパクリ専門ちゅうところですが、エリンギの調理方を真似てみたらどうかと思っています。

いっしょに行ったオバちゃま達はどうやったのでしょうかねえ。

2013/12/24(火) 06:10:43 | URL | ランクル #tSD0xzK. [ 編集 ]
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