雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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予想外の大きさ
●本日は2013年11月15日であります。昨日14日の夕方にサツマイモ畑を見に行ったのですが、当座の食べる分を掘ってみたところ、予想外の大芋が出てきたのには驚愕させられた。普通は、遅植えの限界は7月15日だと言われる栽培の常識を無視して、8月に苗を定植したので、生育期間が全く足りず3000度必要とされる積算温度も遠く不足しているにもかかわらず、それなりの収獲がありそうです。ま、そもそも蔓の伸長とともに早い段階から芋が太っていく早期肥大性がある「高系14号・こうけいじゅうよんごう」の選抜種の面目躍如ということであろうか?

↓ 3個の芋を探り掘りしましたが、芋の重量は左から順に、668g、900g、435g。
11月14日に探り掘り

↓ 証拠写真。ちょうど900gであります。大きすぎて規格外です。もし営業栽培であるならば売り物になりません。安く買い叩かれます。二束三文。
900グラムもある

●8月1日に苗を定植したので3カ月半しか経っていないし、栽培期間の後半は急激に気温が下がっています。その条件で4Lサイズの900グラムのオバケ芋はちょっと大きすぎです。恐らくMサイズの200g程度の芋が5つか6つ着くところ、何らかの要因で1個だけになり肥大と澱粉蓄積が集中したのではないか? サツマイモの苗を直立挿しにして1節か2節を土に埋めれば芋の数を制限できますが、6節か7節を水平植えしています。これは1株に5個とか7個の芋が着くやり方です。子だくさん、芋だくさんの栽培方法ですが、サツマイモは小さめで長細い芋の方が美味いです。オバケ芋は豚を飼うときの飼料にはいいのですが、ヒトの餌には美味くないのです。とは言っても昔の品種ではないので不味いということはないでしょう。(昔の品種のオバケ芋は食えたもんじゃなかったです)

鳴門市農協のサツマイモ(鳴門金時)出荷規格
鳴門市農協 鳴門金時出荷規格

鳴門市農協 鳴門金時出荷品質

●鳴門海峡をはさんで対岸の鳴門市は、サツマイモの名産地として名を馳せています。畑の土質が砂地というよりも砂そのもので水はけが良くサツマイモの栽培に最適地です。砂は柔らかく膨軟でサツマイモやダイコンやニンジンなど根物野菜は肌の綺麗な物ができます。日本広しと言えどもサツマイモの栽培最適地は限られていて、鹿児島県のシラス台地とか鳴門市や千葉県など数えるほどです。自給自足栽培ならば寒冷地以外はどこでも栽培できますが、芋の肌が荒れた物しかできず全く商品にはなりません。

残念ながら淡路島で綺麗なサツマイモを作ることができるのは、南あわじ市阿万吹上だけです。ここは小規模ながら砂丘が見られ畑の土質が砂です。淡路島南部の山岳地帯の南斜面でも綺麗なサツマイモは無理です。ただし、砂を畑に客土するか大量の腐葉土を投入して膨軟な土作りをすれば可能です。 ということで、写真の900gのサツマイモを商品として評価するならば、4LのB品です。平たく申せば、規格外のはね物ということです。二束三文なのです。

●農産物が商品として流通に乗るには、その農産物が姿や形が良くて、大きすぎず小さすぎず規格に見事に揃っていて、日持ちがして傷みにくいことが求められます。表面的な見てくれが大事なのであって、味とか風味などはどちらかというと二の次です。不揃いは流通の敵です。で、農産物の選別に大変な手間とコストがかかり、大量の規格外のはね物・くず物が出てしまいます。これには都会の消費者の責任も大いにあって、農産物は工業製品のように規格通りの均質な生産ができないということへの理解がないし、葉物などに少しでも虫食いがあったら生産者に苦情の電話がかかってくるそうです。自然の摂理からすると、本来であるならば虫食いなど当たり前のハナシであるのに、農作物が薄いセロハンに包まれて工場のベルトコンベアーから転がり落ちてくるかのように勘違いしています。結局、見てくれの綺麗さを望んで、途方もない選別のムダが行われるわけで、何とかならないものだろうか? 農産物など無選別で1キロなんぼで売ればいいだけなのに…。つまり、生命を維持するために我々は農産物を消費するのですけれども、その農産物に含まれる栄養素の価値というのは、単に農産物の重量に比例するだけです。


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