雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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秋の自然観察会のお知らせ
●佳い気候となりました。世間では日曜日ごとに運動会や行楽にたけなわですが、軽登山も盛んです。で、10月20日(日曜日)に 『篠山登山と珍しいムベの観察会』 という企画をしました。淡路島南部にある篠山という山を登るみちすがら、アケビ科の 『ムベ』 という蔓植物の果実を観察しようという企画です。ムベの果実は食べることもできます。とても上品な甘さがあります。どなたでも参加できます。淡路島島外の方のご参加も大歓迎。ただし、標高差400mを2時間かけて登りますので、75歳以上の方はご家族同伴でお願いします。登山道は勾配は緩いのですが、すこし距離があり、やや健脚向きのコースかなと思います。
稔りの秋の食べられる野生果実(その6) ムベは古代の人々の甘味源のひとつ 


●篠山というのは丹波篠山が大変有名ですが、日本全国に篠山という地名や山名があります。この地名の起源は読んで字のごとく 「ササが生い茂っている所」 という意味ですが、淡路島南部の山岳地帯はむかしネザサという2~2.5mぐらいの笹がありました。山の尾根近くの海抜400mから上はネザサの大群落だったのです。笹だらけで、笹の生えているところは樹木がありませんでした。ササ (笹) やタケ (竹) 類は数十年に1回開花結実することが知られていますが、淡路島南部の山岳地帯のネザサは昭和43年頃に一斉に開花結実して、枯れてしまいました。ネザサが枯れた後には樹木が侵入し、現在は樹齢40年余りに生長しています。樹木は背が高いから、年と共に登山道からの眺望を遮っています。ですが、山頂は樹木を刈ってあるので眺望はいいです。淡路島南部の山岳地帯の最高所 (608m) は篠山と昔から言われているのですが、地名は歴史そのものです。むかしネザサの大群落があった山であることを地名が記録しています。

●余談ですが、ササ (笹) とタケ (竹) はどう違うのか? 疑問ですが、一般的には 「たけのこの皮」 がすぐに脱落するのが竹であって、いつまでも残るのが笹であるとされています。いやそうじゃないんだ、人間の背丈を基準にして背丈程度の2.5mぐらいまでの小さなものを笹、それよりも大きなものを竹というのだ、という説を唱えているのは淡路島の植物を徹底調査している神戸のK先生 (植物分類学・植物地理学専攻) です。さて、どちらが当たっているのか? これは笹と竹という言葉を古代にどう使い分けたかの問題であって、必ずしも植物分類学の問題ではなく、国語学とか語源学の方面のハナシで、難しそうであります。


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その1

その2

その3

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