雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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天然マイタケ(舞茸)の発生が始まった。
淡路島で発生した天然マイタケ。10月2日撮影なるもピンボケ写真。
アカガシ(赤樫)の立ち枯れ木の根際に生じたマイタケ

●1年が経つのは早くて季節は巡り、またマイタケの発生時期となってまいりました。毎年、同じような記事でありますが、マンネリといえばマンネリでありましょう。そもそも日々の暮らしは、古雑誌を1枚づつめくるような単調な繰り返しで、生活そのものが人生そのものがマンネリであります。意表を突くような珍妙な変化というのは少ないのです。マンネリこそ人生の本質であり、日々同じことの繰り返しでありますが、ある意味ではそれは安心です。明日なにが起こるか予想もつかないということの方が恐いです。偉大なるマンネリの中でヒトは生きていますから、去年と同じような記事になるのはしかたがありません。

●山菜王国でありキノコの聖地である東北地方の日本海側から、遅れること3週間~4週間でわが淡路島にも天然マイタケの発生前線が南下してきました。淡路島南部の山岳地帯、諭鶴羽ー柏原山山系でのマイタケ発生時期は例年9月25日~10月20日ぐらいですが、出る木により、その場所の標高で微妙に異なります。で、マイタケの発生する木ごとに収獲適期がずれるのですが、ちょうど採り頃に行くには結構経験が必要です。私は30年間淡路島の南部の山岳地帯をほとんど空白なく歩き尽くしていますのでチョイチョイと採ってきますが、残念ながら俄かキノコハンターが天然舞茸を採ることは、偶然の僥倖が味方しない限りまず無理でしょう。キノコハンターの間ではキノコの発生場所(シロ)はご互いに秘密なのです。親兄弟にも場所は言いません。

で、コツだけここに公開いたします。天然舞茸は中央高地から東北地方の日本海側が発生頻度の高い深山のキノコですが、西日本の瀬戸内側にも太平洋側にも広く分布しています。発生する樹木は北の地方では圧倒的にミズナラですが、南の地方ではシイ(椎)の木です。他にも、アカガシ、シラカシ、ウラジロガシ、クリ、サクラなどにも発生します。まず大木に出ますが、その木には、一部の大枝が枯れているなどどこか傷んでいる箇所があります。全く健康な木ならばマイタケ菌にまだ感染していないのです。北の地方でも南の地方でも何故か山の南東向きの斜面に発生する確率が顕著に高いです。

天然マイタケを見つける一番のコツ
●山の斜面を一望に見渡せるようなところに立って、 ①、高性能の双眼鏡で、斜面にある大木を捜します。とくに山の南東斜面を捜します。その山の大木はもれなくチェックして ②、1本1本丁寧に根際をしらべる。調べるのは ③、できたら5年間にわたって調べます。なぜならば個々の発生木で毎年出るとは限らないからです。今年出ても後3~4年休むこともあります。 ④、西日本ではシイやカシの木を調べますが、四国や紀伊半島など ⑤、1000m以上ではミズナラをしらべます。なお、ブナには出ませんが、近縁種のトンビマイタケが良く出ます。トンビマイタケは手で触ったり押えたりした部分が黒く変色する欠点がありますが、ダシが良く出るキノコで食べられます。それから西日本の低地では ⑥、サクラ(桜)の大木も見逃してはいけません。発生頻度が高いです。 ⑦、平地の寺社林が意外に穴場なのです。寺社林には大木がありますし、都会の只中のシイやサクラの大木での発生例も報告されています。寺社巡りをしながらマイタケ探しも面白いです…。マイタケは北日本の深山のキノコというイメージが浸透していますが、西日本の低地にも発生しています。採って食べなきゃ勿体ないです。


本日(10月2日)の収獲物。 これはやや小振り。走りのものは小さいことが多い。
本日10月2日の収獲物

調理の一例。舞茸ごはん。山のキノコの作品。器が悪く、美味そうには見えない。 
マイタケ調理の一例

作り方
【材料】 メインの具材は、もちろん天然舞茸。 へら状の傘が開き切ったものではなく、若いものがいい。薄く短冊状に切るとアワビの刺身みたいな食感で大変美味い。脇役の具材は、人参、むきエビ、イカ、油揚げ、鶏肉を入れてもいい。具材はやや大きめに切るほうが宜しい。ちまちまと小さく切るのは良くない。

【調味料】 昆布と煮干しでとった出し汁。醤油。塩少々。酒少々。化学調味料は絶対に入れてはいけません。化学調味料は食品ではなく工業製品であり薬品。厚生労働省が認可していても後に発がん性が分かったなどで使用禁止になる食品添加物がけっこうあります。そういう添加物をブレンドして作っているのが化学調味料。害がある可能性がありうるし、人間の本来の味覚を麻痺し撹乱しています。食卓から化学調味料を追放するのが望ましいのです。

【作り方】 はご飯を炊くときに、メイン具材と脇役具材を投入し、水ではなく出し汁と調味料でご飯を炊きます。その分量は適宜。濃い味が好きな方は調味料を増やすし、薄味の好きな人は減らす。人によって好みが違うから適当に。ご飯は「おこわ」になるように堅めに炊きます。「おこわ」は油分が入ると飯がパラパラとなってべとつかないから、油揚げとか鶏肉を入れるのが望ましい。



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コメント
コメント
はさみ様
コメントありがとうございます。

>淡路でも天然舞茸が採れるんですね
そうなんです。採れるんですよ。今の時期(11月~12月)には、捜したら天然ヒラタケ(平茸)や天然エノキタケ(榎茸)も採れますよ。どちらもスーパーで売っている食用キノコですが、天然物は味・風味・姿形とも、モヤシみたいな栽培品では遠く及ばないほどの絶品です。一度食べたらたちまちキノコファンになりますよ。

>松茸と椎茸しかみつけたことがありません
昔はマッタケがよく出ましたね。アカマツ林がマツノザイセンチュウ(いわゆる松くい虫)でやられたり、アカマツ林 → 照葉樹林へと遷移が進んで、マッタケが出なくなりました。今でも出る所も残っていますが、みな留め山で入山料が必要です。

http://sitakisou.blog.fc2.com/blog-date-201212.html
こちらの拙記事に淡路島南部、諭鶴羽山系南斜面のヒラタケの写真があります。
2013/11/07(木) 14:23:44 | URL | 山のキノコ #js83eNAU [ 編集 ]
初めまして
淡路でも天然舞茸が採れるんですね、びっくりです。
松茸と椎茸しかみつけたことがありません。
自然が好きになり、山や海に入り始めたばかりの者です。
興味深い記事がいくつかあったので、こらから定期的に見させてもらいますので、よろしくお願いします。
2013/11/06(水) 23:14:01 | URL | はさみ #- [ 編集 ]
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