雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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同じ400ミリでも、時間分散して降れば、災害は起こらない。
●沢山降りましたですわねえ。2013年9月15日の 「日降水量」 は、わが淡路島の洲本特別地域気象観測所 (旧洲本測候所) で、230.5ミリであります。1919年からの足掛け95年の洲本測候所での観測統計期間で、歴代8位の記録となりました。日が替わって、9月16日の未明も雨が続いていますので、9月15日~16日の累加雨量は300ミリ程度になりそうです。結局、午前6時現在で287ミリ(註1)で、300ミリには届きませんでした。しかし、淡路島の南部山間部では393ミリを記録しています。

(註1) 台風1318号による9月15~16日の淡路島内での降水量は次の通り。300ミリ超を抜粋。
気象庁観測 : 洲本特別地域気象観測所 289ミリ、 アメダス南淡 315ミリ、 アメダス郡家 221ミリ。
国交省観測 : 牛内ダム 394ミリ、 諭鶴羽 357ミリ、 分水堰 351ミリ、 北富士ダム 342 ミリ、 成相ダム 336ミリ

淡路島南部の南あわじ市の平野部や山間部では、軽く300ミリを超え、最大値は牛内ダムで393ミリ(16日午前6時現在)に達しています。 気象庁の観測所は淡路島には3か所しかありません。旧洲本測候所のほかにアメダス南淡とアメダス郡家です。しかし、雨量に関しては国土交通省が各地の水系ごとに雨量や水位の観測所を設置し、全国に何千とあります。国土交通省 『リアルタイム川の防災情報』 は無料で閲覧できるのですが、淡路島島内にも20か所ほどの雨量観測所があります。


気象庁HPから
気象庁HP : 防災気象情報 レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻) から借用しました。台風本体の雨雲がわが淡路島にかかっております。台風第1318号(マンニィ)は1000hPaの等圧線の直径は大きくて大型台風でありますが、中心気圧は最盛期で970hPa(註2)(註3)と浅く、風はそれほど強くないのですけれども日本海南部に南東ー北東の走向の秋雨前線が解析され、台風と秋雨前線との相乗効果で雨台風の様相を示しています。 上の引用図の時刻は16日01時55分ですが、ちょうどそのころ、南あわじ市牛内ダムで16日2時00分までの10分間に15ミリの降雨が観測されています。もしこの降雨強度で降り続いたならば1時間90ミリですけれども、この10分間だけでした。

(註2) 愛知県・伊良湖特別地域気象観測所で16日午前7時に967hpaを観測した。気象庁の観測所ではないが、愛知県蒲郡市の ラグナマリーナ気象情報 では16日午前8時に966hPaを観測した。
(註3) 16日06時の実況天気図で、志摩半島沖にあった台風1318号の中心気圧が965hPaと解析されていますが、これは実測値ではなくドボラック法による推定値である。推定値と実測値は意味が異なる。しかしながら、台風の中心が伊良湖付近を通過したことから、実測値と推定値が今回はほぼ一致していたことが分かる。


●2004年には淡路島で大きな水害があったのはまだ記憶に新しいのですが、旧洲本測候所で8月17日に257ミリの降雨があり、また、10月20日には309ミリの降雨がありました。で、洲本市の洲本川が氾濫し甚大な被害がありました。南あわじ市でも三原川が氾濫し、かなりの浸水被害が発生しました。この2004年の淡路島の水害では、比較的に短時間で強い雨が降ったことに特徴があります。降雨強度をしめす1時間当たりの降水量は、最大で8月17日に83.0ミリ、10月20日で71.5ミリであります。とくに国土交通省の観測では、諭鶴羽山系の山間部のダムで1時間雨量が100ミリ近い豪雨が3時間続いて、総雨量は400ミリ程度になりました。

●ところが、今回は、総雨量はそれほど変わらないのですけれども、降雨強度が比較的に弱く、長い時間を掛けて降ったということが言えそうです。旧洲本測候所での1時間当たりの降水量の最大値は29.0ミリです。2004年の淡路島大水害のときの半分以下です。今回も2004年と同程度の総雨量ですけれども、10数ミり/h程度の降雨強度で、時間を掛けて降るという降り方でありました。まだ、確認していませんが、この降り方では河川の氾濫・家屋の流出・床上浸水・床下浸水・道路の冠水などの水害はなかったのではないか? と予想しています。


牛内ダムで393ミリの雨量を観測! (註4) 07時に1ミリの降水があり最終的には 394ミリとなった。
兵庫県南あわじ市 三原川水系:牛内川:牛内ダム:洲本土木事務所所管
南あわじ市牛内ダムでの雨量
↑ 総雨量は393ミリに達しました。間違いなく2004年の淡路島大水害のときと同レベルの豪雨です。違うのは、一昼夜にわたって上手く分散して降っていることです。本日未明にやや降雨強度が強まったですが、この程度ならば河川の氾濫なく海へと水がはけていきましょう。

07時10分追記】 夜が明けたので、さっき南あわじ市の平野部をぐるっと見回ってきましたが、大丈夫そうです。どこの河川も用水路も水は出ていますが、直ちに氾濫するとか避難が必要なという緊迫した状況じゃありません。セーフです。淡路島内の各地の水位観測所のデータも、水防団待機水位を越えているところはありますが、おおむねセーフでしょう。増水した川の写真を撮ろうとしたらカメラの電池が切れていた…。(苦笑) 釣りにいったのに気が付くと釣竿を車に積み忘れていた、みたいな感じ。で、証拠写真はございません。

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