雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
スーパー熱帯夜は広がる!
2013年8月09日 スーパー熱帯夜の出現地点
は最低気温が28.0度以上、は最低気温が27.0度~27.9度
2013年8月9日 最低気温が27度超の地点
↑ 気象庁の観測データを拾って、国土地理院の 『電子国土ポータル』 の白地図に落した。なお、南西諸島と北海道がチョン切れていますが、なにもこれらの地方を粗末に扱っているのではなく、単に図に入り切らなかっただけであります。

●上に掲げた図は、特別地域気象観測所(旧測候所)を含む気象官署153地点の観測データから作成した。(なお、父島気象観測所・南鳥島気象観測所・富士山特別気象観測所も含む)アメダスは除外しています。アメダスを除外したのは、手作業で観測データをチェックするのは膨大すぎてチェックしきれないだけではありません。アメダスの観測環境はあまりにも劣悪で、露場(ろじょう)は狭すぎ、地面には芝生ではなく防草シートが張られ、隣接する周囲に建物があったり、樹木が覆いかぶさったり、こんな場所での観測データを信用していいのか??? ということもあるし、観測統計期間もまだ30年ちょっとしかなく長期の気候変動をモニターする観測所としては全くダメであるとしか言いようがないからであります。

●153か所の気象官署等の、2013年08月09日01時~12時(0時01分~12時00分)の間の最低気温で、25.0度以上の熱帯夜の地点は、94か所で関東地方以西に広がっています。最低気温が27度以上のスーパー熱帯夜(註)は35か所もあり、最低気温が28度超の眠れない夜は10か所です。


(註)スーパー熱帯夜というのは、気象庁の用語ではありません。有名気象予報士の森田正光氏が言いだした言葉でしたか? 国内の全地点の観測データで、日最低気温が最も高かったのは、新潟県アメダス糸魚川で1990年8月22日に30.8度です。これが必ずしも熱帯夜の高温記録ではありません。フェーン現象が絡んでいるので、前日の晩20時に28.4度です。深夜に北アルプス越えのフェーン現象の熱風が吹き出して気温が上昇しているようです。この場合には翌日の日最低気温の30.8度がただちに熱帯夜の記録とは言えないでしょう…。おそらく28.4度よりも若干低いハズです。日最低気温が明け方にでるとは限らないのが、大変悩ましいところです。

私の作製した図では0時01分~12時00分の間の最低気温を、前日夕方から当日朝の熱帯夜の最低気温と看做して作成しています。ほぼそれで間違いないでしょうが、夜間の最低気温が日が変わるまえの晩に出る場合もあり得ることを付記いたします。(気象庁が熱帯夜の正式な統計を取っていないので、調べるのには物凄い手間がかかる…。マスゴミの熱帯夜報道をどこまで信用していいのだろうか??)


意外にも、気象庁の統計種目には、熱帯夜はない
気象庁HP 気温に関する用語 あるいは 気象庁HP よくある質問集 気温について を見ると、熱帯夜について次のように説明しています。

①、「夜間の最低気温が25度以上のこと。(備考)気象庁の統計種目にはない。」
②、「夕方から翌日の朝までの最低気温が摂氏25℃以上になる夜のことをいいます。」


●この気象庁の説明を 「定義」 であると考えて宜しいのでありましょうか?? 気象庁は、夜間とは 「18時頃から翌日の午前6時頃まで」 としています。また、夕方とは 「15時頃から18時頃まで」とし、 朝というのは 「午前6時頃から午前9時頃まで」 としています。ならば、

①、の説明では、18時頃から翌日午前6時頃までの最低気温が25度以上のこと、になります。
②、の説明では、15時頃から18時頃 ~ 翌日午前6時頃から午前9時頃までの最低気温が25度以上、になる。


しかも 「頃」 などという接尾辞までついています。なんとなく、スッキリしない説明であり、ぜんぜん要領を得ません。曖昧さのようなものが否めないです。ま、熱帯夜をピシッと定義付けるのは難しいのか? あるいは、定義付けということに合わない事象なのかもしれません。“夜間の時間幅” をある程度は融通を利かせて捉えるほうがいいのかもわかりません…。そういう意味では、気象庁みずからが熱帯夜について 「気象庁の統計種目にはない」 というのも肯首できます。ま、マスゴミ報道では熱帯夜をよく報道しますが、気象庁自体は熱帯夜の統計をとっていないというのは意外な気もします。

仮に、“日没から、翌朝の日の出までの間の最低気温が25度以上を、熱帯夜と呼ぶ” と定義したとしたならば、曖昧さがないのですが、日没や日の出は季節の進行とともに日々変化するし、日本でも結構時差があって、その地点の東経と緯度に依存して日の出の時刻がかなり違います。で、この定義ではたぶん統計が取りにくいでしょう…。しかも、日の出の後に最低気温が出現することも多いです。で、そこのところは曖昧に、~頃とするほうが実際的なんでしょう。


下表に、2013年8月9日の各地の(気象官署等の地点で、アメダスは除く)最低気温を示します。ただし、0時01分から12時00分までのデータによります。
2013年8月9日 各地の最低気温

  【最低気温が高い順】       【最低気温が低い順】
 1位 沖縄県石垣島 29.0度    1位 静岡県富士山  5.3度 
 2位 沖縄県 那覇 28.5度    2位 北海道 根室 17.0度
 3位 大阪府 大阪 28.4度    3位 栃木県奥日光 17.4度
 3位 長崎県 厳原 28.4度    4位 長野県軽井沢 18.0度
 3位 広島県 広島 28.4度    5位 北海道 雄武 18.6度
 6位 兵庫県 神戸 28.1度    5位 熊本県阿蘇山 18.6度
 7位 鹿児島種子島 28.0度    7位 北海道 広尾 19.3度
 7位 沖縄県 名護 28.0度    8位 北海道 釧路 19.7度
 7位 山口県 下関 28.0度    9位 北海道北見枝幸19.9度
 7位 三重県  津 28.0度    10位 山梨県河口湖 20.0度


この気象官署の観測データを見ると、やはり避暑には山の上に登るといいことが分かります。さて、明日朝は今夏の猛暑のピークみたいです。スーパー熱帯夜を遥かに凌駕するウルトラ熱帯夜?(最低気温が30度超?)が見られるかも分かりません…。

スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.