雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201706<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201708
どの都道府県が、熱中症の危険率が高いのか??
夏が来た
各地方の気象台が次々に梅雨明けを発表しました。もし太陽光がなければ光合成植物であるイネもムギも育たず、たちまち人類は食糧危機に陥ります。太陽光発電も、本質的に致命的な出力変動ゆえに低品質電力と言わざるをえない上に、莫大な補助金が流し込まれ、高値買い取りという本来は太陽光パネル設置者の費用負担であるべきものを、非太陽光パネル設置者にツケを転嫁する暴力詐欺的な不条理政治判断によって、太陽光発電のエネルギー利益率(EPR=Energy Profit Ratio)のあまりにも低さを隠蔽しているように見えるのだけれども、太陽が照らなければ太陽光パネルはただのガラクタであり、屋根の上の粗大ゴミであり、無用の長物であります。かように太陽の恵みは人類にとっては福音であるはずなのですが、それも程度しだいでありましょう。太陽が照りすぎたら暑くて困るのは申すまでもありません。中国をはじめ東アジアには、照り過ぎる太陽で旱魃が広がり、国土がじりじりと炎威に焦がされていくのを救おうと、勇者が太陽を射るという “射日伝説” が広く存在しています。

太陽からの輻射熱により地表が温まりますが、地表が受け取る入力エネルギーと、地表から赤外放射として宇宙空間に逃がす出力エネルギーとの両者が均衡する収支ゼロになる地点は、おおむね北緯35度であるとされています。もちろん大気の大循環や海流の動きによって低緯度に蓄積された熱が、高緯度に運搬されるシステムが完備されているから、北緯35度以南の低緯度地帯が灼熱地獄になるわけでもないし、高緯度が極寒地獄になるわけでもありません。おおむね、北緯35度を境にして、北の国々では(たとえば北欧など)太陽は慈悲深い善なるものと信仰の対象でさえあります。一方、北緯35度以南の国々では(たとえばインドなど)太陽は災いをもたらす邪悪な物と忌むべき対象ですらあります。では日本ではどうか? 中間でありましょう。山岳信仰で登拝者が御来光にむかって合掌するというのはよく見るところです。太陽の恵みに感謝しつつも、盛夏のあまりにも高温多湿ゆえに太陽が呪わしい、ということでありましょう…。 


熱中症患者が既に多数発生
消防庁の集計によると、本年2013年5月27日~7月7日の間に、すでに全国の熱中症傷病者の救急搬送人員が7091人に達しております。今後の猛暑では救急搬送者は日々1000人とか2000人のオーダーで推移するものと思われます。さて、それではどの都道府県が熱中症の危険性が高いか考えてみましょう。

↓ 消防庁のホームページから借用 総務省 消防庁 熱中症情報
平成25年 都道府県別熱中症傷病者搬送人員数

府県ごとの人口格差の補正が必要
●上の消防庁のグラフでは、愛知県や大阪府が救急搬送された人が500人を越えています。この2府県が熱中症危険府県の双璧をなしているように錯覚しがちですが、はたしてそうだろうか? どの県が熱中症に要注意なのか考えるのであるのならば、補正が必要です。まず、都道府県により人口がまちまちです。最小は鳥取県の55.8万人です。最大が東京都の1319.6万人です。なんと東京都は鳥取県の23.65倍もあります。鳥取県の熱中症搬送者は41人ですが、23.65倍すると969人となり、東京都の386人よりも遥かに大きくなります。で、すくなくとも都道府県ごとの人口格差の補正が絶対にいるでしょう。

府県ごとの高齢化率の補正もしましょう…
●府県ごとの高齢者率もかなりのばらつきがあります。最小は沖縄県の17.3%、最大は秋田県の29.7%です。何倍も差があるわけではありませんが、それなりの差があり、しかも政府人口推計統計で明白に分かるのですから、無視せずに補正した方がいいでしょう。というのは、熱中症患者搬送の65歳以上老人の発生率は、65歳未満の世代の発生率の1.92倍です。発生率は約2倍ですから、必然的に高齢化の進んだ県では熱中症で救急搬送される人は多くなりましょう。

さらに補正する要素はあるか?
●本エントリーで、おもに消防庁の統計データから考察しているのは、あくまでも熱中症あるいはその疑いで救急車で運ばれた数でのハナシであります。救急車以外の手段、自力とか、周囲の人の手で病院に運ばれた事例は含まれていません。また、不幸にして熱中症で死亡しているのが発見された事例や、熱中症を発症しても自己手当てで対処し病院にかからなかったなどの事例は含まれていないハズです。で、そういうところまで考慮に入れるべきではありますが、そのような統計資料が簡単には見つかりません…。

それから、税金を払っているんだからとタクシーを呼ぶ感覚で気易く救急車を呼び付ける人々が多くなっていますが、またそれが救急車の到達時間の遅れの要因にもなり社会問題化していますが、府県ごとの県民性も関係しているかも? 権利意識の強い県は気易く救急車を呼び付け、独立独歩の精神土壌のある県では自力で病院にかかる? などありそうな気がしますが、もしそういうことがあるならば補正が要るかもしれません…。


その年の夏期の気候特性の補正が要る のも当然でありましょう。冷夏の年、猛暑の年、梅雨明けの遅い早い、ヤマセが吹いて夏の東北地方が寒い、次々に台風が来て荒れるけれどもあまり暑くはない…、など年によっても地方によっても夏の様相ははバラつきがあります。で、府県ごとの熱中症危険率を論じるのであれば、10年間ぐらいの積算データで論じたほうがいいかもわかりません。それは、後に考えるとして、本エントリーでは消防庁の今年5月27日~7月7日の熱中症救急搬送の数字からの考察といたします。

今回は、府県ごとの人口格差・高齢化率の2要素を補正しました
そして都道府県ごとの熱中症傷病者搬送人員について、65歳以上の老人人口10万人あたりの熱中症搬送人員を、下表で示します。なお、政府統計一覧 政府統計の総合窓口 人口推計 表番号11 Excel表 から都道府県別総人口・65歳以上老人人口の数字を採取しました。消防庁の 熱中症情報 から熱中症患者搬送人員数を採取しました。老人人口10万人当たりの搬送数は私山のキノコが計算した。

都道府県別の老齢者10万人当たりの熱中症傷病者救急搬送人員


↓ データ補正してグラフ化、都道府県別の熱中症危険性
熱中症で救急搬送される都道府県別の危険性

府県ごとの人口格差や高齢化率格差を補正して、高齢者10万人当たりの熱中症救急搬送数(指数)のグラフを作成してみると、意外なという印象がします。

① まず意外なのは沖縄の数字の高さです。5月27日からのデータなので、梅雨明けが早く夏が長い沖縄では指数が上がるのは予想できますが、しかし周囲が広大な海洋で取り囲まれる沖縄は極端な高温はあらわれないのです。沖縄県那覇の最高気温の記録は35.6度で47都道府県の気象官署の中では低い方から2番目です。1位千葉県銚子35.3度、2位沖縄県那覇35.6度、3位北海道札幌36.2度、4位青森県青森36.7度、5位は37.0度の同値で鹿児島県鹿児島・山口県下関・愛媛県松山・神奈川県横浜の4県が並びます。このように夏の気温は本土の方が高くなるのです。沖縄が熱中症搬送が突出して多いのは、海洋性気候の特徴の、湿度の高さと、夜間の気温が下がりにくいからか??

② つぎに、物凄いヒートアイランド現象が進んでいる大都市圏で、熱中症救急搬送が少ないのも予想外です。毎年猛暑日(35度以上)が連続する関東平野が意外にも数値が低いです。それどころか、東京都、神奈川県が全国屈指の低さです。大阪府も10以下の数値で低いです。大都市圏では建物という建物にエアコンが普及しているから、外がどんなに暑くなろうとも横に避難所があるみたいなものか??

③ これは意外というわけではないのですが、西日本が数値が高いです。しかし、これは5月27日~7月7日のデータでのグラフであるからかもしれません。盛夏の7月~8月のデータで同様のグラフを作れば、東日本の数値が上がるかもしれません…。

④ 夏も涼しい北海道を始め、北東気流が吹きこんで冷害になりがちな岩手県や、海抜高度が高く朝晩は非常に涼しい長野県でも、意外にも、熱中症で病院に搬送されるリスクがしっかりとあるようです。これらの地方では冬のあまりにも寒さのために家屋の気密性や断熱性が高くて夏場は建物内に熱がこもったり、あるいは年間わずかな日数の猛暑のためにわざわざクーラーを買うのは勿体ないわ、というようなことが裏目に出ているのでしょうかねえ??

さて、昨日2013年7月10日の15時02分に、山梨県アメダス勝沼(ブドウ産地でワインで有名なところで、来歴不明ながら800年前に甲州ブドウという品種が山中で発見されたところです) で39.2度であります。今年は、全国各地で40度超が続出するかも?? 最高気温の日本記録40.9度(埼玉県熊谷・岐阜県多治見)を破るか? 期待できそうですね。アメダスの前身の区内観測所の日本最高気温記録は、徳島県撫養(むや・現在は鳴門市)の42.5度です。鳴門海峡をはさんではいますが、わが南あわじ市の隣町であります。で、わがアメダス南淡も可能性があるんですね。四国山地越えのフェーン現象で高温化、瀬戸内海沿岸の強い日射で徳島平野でさらに昇温し、狭い海峡で冷える間もなく熱風が流れ込み、アメダス南淡横のアスファルトの広い駐車場の熱気との相乗効果で40度超、もし日本記録を破ったら町興しの観光資源になります。中田市長が随喜の涙を流して喜ぶでしょう…。もしそうなれば、わたしも反対運動の旗を一旦降ろしてお祝いを申し上げます。ま、鳴門海峡の世界遺産みたいなアホウなことを目指すよりも、可能性はあるのですよ。条件がうまく重なればのハナシですが。なんせ、隣町が42.5度の区内観測所の日本最高記録を持っているんですから…。


追記
なんだか、猛暑になるのを喜んでいるみたいな書きぶりになりましたが、べつに喜んでいるわけではありません。マスゴミどもが、とくにNHKでさえも地球温暖化をいわなくなりました。クライメートゲート事件で、地球温暖化がいかに政治的な背景をもった胡散臭いものであるかバレてしまいました。で、NHKも地球温暖化を言えなくなったわけですが、そのような形勢逆転を喜んでおります。

スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.