雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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淡路島自生のシャクナゲ観察会は、無事に終了した。
本日は、2013年5月12日(日曜日)であります。

●今日は、淡路島に自生するホンシャクナゲの観察会を、淡路島南部の山岳地帯でとりおこないましたところ、なんと9人もの参加者があり、人跡も希なる山中が大いに賑わいました。淡路島南部の山岳地帯は、シカやイノシシの棲息密度は兵庫県のトップの地域で、単独行でそろっと来た場合には、ふつう5頭以上のシカと遭遇するのですけれども、しかしながら本日は大勢のヒトの気配にビックリしたのでありましょう。おそらく樹林の奥の方に隠れてしまい、ただの1頭のシカとも遭遇することはありませんでした…。

●残念ながら、シャクナゲは満開のピークを少し過ぎているという印象が否めませんでした。シャクナゲの花は満開を通り過ぎると急速に褪色(色あせる)する性質があり、白っぽい花の個体が多かったです。ただ、開花の程度には個体によってかなりの早晩があり、まだ蕾の花を含めて濃色のあでやかな個体もみられました。写真は、ピントも合わず上手く撮れなかったので、掲上する写真がほとんどありません。どうやら、そろそろ新しいカメラを買う必要がありそうです…。シャクナゲ観察会の参加者は男性が4人、女性が5人でありました。みなそう若くはないのにもかかわらず、達者なことには舌を巻かされるほどで、近年は中高年の元気さと、それと対比的に若い人たちの活力の不足が目だっております。


謝辞
●拙ブログは、ネット空間の僻遠の地で、ほとんど最果ての地で、ひっそりと、こっそりと、細々と書いておるんですけれども、参加者のうち何人かは拙ブログを覗いてくださっていることが判明。で、この場を借りて謝礼を申したいと存じます。本日は、多数、ご参加くださいましてありがとうございました。おかげをもちまして盛大なるシャクナゲ観察会(お花見)とすることができました。また、参加者各自が安全登山に細心の注意を払ってくださり、事故も怪我もなく、無事に観察会を納めることができました。ご協力ありがとうございました。さぞお疲れが出たこととは存じますが、また、来年も宜しくお願いします。

「深山の麗花」とか「花木の女王」とか称されるだけあって花は綺麗なのであるが、カメラの調子が悪く(故障か?)上手く撮れません。撮り方がマズイのではなく、本当にカメラの調子が良くないのです。早く捨てて、サラを買いなさいということか?
上手く撮れない写真

なんと京都からの参加者があったのにはビックリです。ただし、淡路島の出身者ではあります。その方は、長野県・白馬岳(標高2932メートル)のスキー場で働いた経験もあるという本格派の山男で、登山用品のコッフェルでミネラルウォーターのお湯を沸かし、ドリップ式のコーヒーを山中で淹(い)れてくださったのには、ビックリしました。感謝感激、ごちそうさまでした。
登山道を下山するお花見客

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食文化が伝播しているのか?
●1つ前のエントリー 路傍の雑草も食文化しだいで、高値の野菜 で、道端に生える雑草や、畑に生える害草であっても、その地方の食文化しだいでは価値ある値の張る野菜になり、高知県におけるイタドリの珍重を話題にいたしました。本日のシャクナゲ観察会に参加くださった徳島県の海部郡日和佐町から淡路島に移住してきた奥様が言うには、徳島市から南の方にいく道路沿いの店でイタドリを売っているとのことです。どこだろうか? ネットで色々検索すると情報が得られるのではないかと思ったのですが、それは見つかりませんでした。ところが、別の情報としてイタドリを販売している徳島県の業者が発見できました。 徳島県三好郡井川町のシンプルライフ有限会社様の運営されている 「山菜屋.COM」 で、徳島県産の天然イタドリが販売されています。事前注文制で、山菜の生育を勘案しながら、朝取り即日クール便で全国発送する通信販売のようです。今年2013年のイタドリ販売は既に終了しているようですが、日本列島全体から見たらかなり南の地方の徳島県に、山菜通信販売する業者があるというのは驚きです。山菜と申せば、雪国や北日本が本場です。新潟県や山形県には山菜の通信販売する業者がたくさんあります。太平洋側の暖地の地方でも山菜通信販売業が成り立つというのにはビックリです。

●しかしながら、ちょっと考えたら、それはそうです。暖地でも、雪国や北日本のように山菜の種類の豊富さはありませんが、しかし、ウド、ワラビ、ゼンマイ、タラ、フキ、などの代表的かつ人気の高い山菜は分布しています。もちろん淡路島にも分布します。暖地の住民も山菜が大好物の人々は大勢います。で、山菜を売って商売をしようとするとき、雪国や北日本の業者よりも決定的に有利なことは、1か月~2か月早く商売が出来ることでしょうか。サクラの開花が早いのと全く同じでありましょう。

●桜のソメイヨシノの開花前線は、5月12日現在、北海道渡島半島から札幌の間を北上中と推定されます。札幌での開花はまだ です。今年のソメイヨシノの開花最早は福岡と宮崎の3月13日でした。今年は日本列島南部で平年よりも10日早く、北日本では逆に平年より10日遅くなったということがあるにしても、ソメイヨシノ前線の北上に完全に2か月もかかりました。ソメイヨシノ前線の終着点は室蘭です。札幌よりも南に位置しますが平年値で3日遅れます。ソメイヨシノ開花前線の日本列島縦断に、過去にちょっと前例がないような完全に2か月超が確定的になりました。なお、北海道の道北や道東はエゾヤマザクラで観測しているので、ソメイヨシノと一緒くたに論じることはできません。

3行追記】5月13日に札幌でソメイヨシノが開花しました。平年より10日遅いです。札幌での観測史上の最晩の5月14日(1980年)よりも遅れるか、全国の気象ファンが固唾を呑んで札幌管区気象台の発表を待っていましたが、記録更新はなりませんでした。あと残るは室蘭のみです。(ただしソメイヨシノでは)

山菜の取り頃前線の北上は、観測する機関はないので不明ではありますが、ソメイヨシノ開花前線と同等と考えてほぼ間違いないでしょう。例えばソメイヨシノの開花とワラビの一斉出芽はほぼ一致しています。やはり、どのように考えても徳島県の山菜業者は雪国や北国よりも1か月も2か月も早く商売が出来るハズです。高く売れる初物需要に乗れば大いに商売できるのでしょう。これが暖地でも山菜通信販売業が成り立つ理由ではないか? と勝手に想像しています。

徳島県でも結構なお値段でイタドリが売られているようだ。
●さて、徳島県の山菜通信販売業者の山菜屋.COM様のサイトを拝見すると、徳島県産イタドリ500g入りが840円と結構なお値段が付けられております。もし、高すぎて売れないのであれば値下げするか、あるいは値下げが赤字につながるのであれば販売を止めるでありましょう。と考えると、この値段で商売が成り立つんでしょうね。どうやら高知県のイタドリ食文化が周辺県へと伝播し拡散浸透しつつありそうです…。そういえば、徳島県西部で高知ナンバーの車がわんさかと来て徳島県の山菜を荒しているという話は、旧池田町の山を登ったときに、地元の人に聞いたことがあります。高知県の人が徳島県の人にイタドリが美味いと教えたのか? 高知県ではイタドリの資源が枯渇してきて、県境を越えて他県の山野を荒しているのでしょうかねえ?

動物の食性はほぼ決まっていて極めて保守的です。コアラはユーカリの葉しか食べない、パンダは竹の葉しか食べない、昆虫類でも蝶でもなんでも食草が決まっています。雑食性のヒトも子供の時に食べたものが、いわゆる「おふくろの味」でその人の食性を固定づけて、成人してからは食べ物の好みはそう変わりません。非常に保守的なものです。で、高知県の人がイタドリを美味いと言って珍重する食文化は、高知県固有のものであったのでしょうし、本来ならばそう簡単に他府県に伝播しないものであろうと思われるわけですが、どうやらどんどんと伝播拡散しているようです。たぶん、高知県から他府県に嫁に行くとか、他府県に移住する人とかが伝播させているのではないだろうか?? あるいは、他府県から高知県に赴任した人がイタドリの味を覚えて、自県に持ち帰ることもありましょう…。


以下追記
●肝心なことを書き忘れた。その徳島県南部の日和佐町から淡路島へと移住した奥様が、イタドリの煮もののような料理を持参されて、一切れ試食させてくださいました。で、試食したところ、食感は非常に柔らかいタケノコと言う印象がしました。ちょうど中華料理の定番素材のシナ竹のメンマに近い食感です。その奥様ら4人組は帰りしなに、猪鼻谷の道路際でイタドリの遅い物(たけていない物)を採集しながら帰って行ったのであります。で、イタドリ食文化伝播ルートの実際例は、一例ではあるが、次のようになりましょう。


高知県 → 徳島県日和佐町 → 兵庫県淡路島三原地区 → 近隣へ拡散浸透
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