fc2ブログ
雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
202208<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202210
煽りまくるのは、“するぞするぞ詐欺” か? 騙されないように…。
●またぞろ “富士山噴火説” が闊歩しています。言っている人どもの総本山は沖縄県にある大学の先生であります。何十年も昔から “噴火するぞ噴火するぞ”と週刊誌等に垂れこみ煽りまくっています。週刊誌は週刊誌で、センセーショナルな記事を並べて1冊でも多く売って商売がしたいから、色々な分野のオオカミ少年ならぬ “オオカミ学者”や“オオカミ文筆家” を囲い込んで尻を叩いて書かせております。

そりゃあ、宝永4年(1707年)の大噴火から今年で306年目じゃ。歴史上、富士山は何べんも噴火していて、古典文学では多くの作品に “富士の高嶺に煙ぞたなびく” などと噴煙を上げていることを記述しているから、いつかは噴火するやろ。そやけど、年がら年中、“噴火するぞ、するぞ” と煽りまくるのは如何なものか? まるで、「するぞするぞ詐欺」 じゃあ。

●そもそも、年がら年中、明けても暮れても、“するぞ、するぞ” と言っていたら、そりゃあ、いつかはそうなるでしょ。けれども、それは予測が的中したのでは全くありません。噴火するぞとか、地震が来るぞ、と予測しようとする場合は、
① 何時それが起こるのか、その発生時刻予想の時間幅を出来るだけ狭く絞り込んで、
  (何時何分にとまでは言わないが、せいぜい数日程度の時間幅で)
② それがどこで起こるのか、発生場所を可能な限りピンポイントで特定して、
  (富士山の噴火というのだから、浅間山とか伊豆大島三原山がどんなに大噴火してもダメ)
③ その発生した現象の大きさとか広がり、発生の様式とか、も示して、
  (噴火と言うのだから、群発地震が起こるだけとか、水蒸気の噴気をシューッとひと噴きする程度ではダメ)

その通りになってはじめて予測が当たったというものであって、去年も一昨年も、10年前も20年前も、ずーっと言い続けて仮にそうなったとしても、それは予測が当たったとは言えないハズです。長時間的にはヒトは死亡率が100%です。あの人は死ぬと予測し、そう言い続けていたならば、いつかは老衰か病気で死ぬでしょう。富士山もまだ死んではいない以上、数百年・数千年あるいは数万年という時間スケールのなかでは、多分100%噴火するでしょう。言い続けていたらいつかは必ず当たります。しかしそんなくだらない予想に意味があるのか? 意味があるどころか、逆に害があるでしょう。噴火するぞ、噴火するぞ、言い続けていたら “オオカミ少年” であるわけで、人々は 「ああ、またか」 と受け止め相手にしなくなります。その結果本当にオオカミが来たときにやられてしまうでしょう。

煽りまくるたちの悪い週刊誌
引用開始】 箱根で今年に入って実に1700回以上、地震が起きている。箱根山噴火の前ぶれとともに、富士山噴火との関連を指摘する声も出ている。「数年以内に富士山が噴火する」と警鐘を鳴らすのは、琉球大学名誉教授の木村政昭さんだ。木村さんは、「箱根山の地震は富士山の活動の影響を受けている」と見る。

「富士山と箱根山は地下で同じ力を受けている。今、富士山の下にはマグマがたっぷりたまっているように見えるので、箱根山はそのマグマに押される形になり、地震が頻発している可能性があります」1983年には三宅島、1986年には伊豆大島、1989年には伊豆半島の付け根にある海底火山・手石海丘と、3年おきで噴火活動があった。連動して起きたようにも見えるこれらの噴火の場所は皆、同じフィリピン海プレート上にある。

「実は箱根山や富士山もまた同じプレート上にあります。1989年に手石海丘で噴火が起きて以来、既に20年あまり経っています。噴火活動が南から北へと上がっており、箱根はともかく、富士山で噴火活動がいつ起きても不思議はありません」と木村さん。箱根の地震は、富士山噴火の前ぶれというわけだ。“予兆”はこれだけではない。溶岩が噴き出す代わりに、水が噴き出す「水噴火」という噴火の前兆現象も起きている。

「噴火は地下にあるマグマがプレート活動によって押し上げられ、割れた地表で発生するものですが、水噴火で噴き出すのは地下水。しかし、火山の状況としては、噴火とメカニズム的にはあまり変わりません」(木村さん)
東日本大震災以降、富士五湖の水位が突然高くなったり、富士宮周辺で水が湧き出すなど、富士山周辺で相次いでいる現象は、水噴火と考えられるのだという。※女性セブン2013年3月14日号【引用終了】 出典は→NEWSポストセブン


しかも、批判をかわすためのアリバイの一文を挿入するタチの悪さ…。
●しかしながら、この人ほんまに研究者かよ?という有名な “するぞするぞ男” を担いでいたのではマズいと考えたのか、女性セブンはアリバイの一文をさりげなく差しはさんでいます。
引用開始】 3100年前の箱根山の大噴火以降、箱根で噴火は起こっていないため、文献や統計はまったく残っていない。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀さんは、こう話す。
「例えば北海道の有珠山は、1997年と2003年に噴火しましたが、それ以前にも5回、合わせて7回噴火しています。その記録から、噴火の30時間以内には有感地震が起きていたことがわかっています。しかし、箱根山や富士山にはデータを取り始めてからの記録がありません。火山によって、その噴火の仕方は全く違いますから、今回の地震が噴火の前兆であるかどうか、学問的にはわからないと言わざるを得ないのです」【引用終了


●地球物理学者の島村英紀氏は、「地震予知」 はウソだらけ (講談社文庫) という日本の地震研究者たちと文部科学省や政府とがケッタクして、地震予知を一種の “研究公共事業” としてしまって税金をむさぼり食っている “科学研究の暗部” を歯に衣を着せず辛辣に批判しています。言っていることはまともです。富士山は最後の噴火が300年まえなので、過去の噴火の詳細な観測データが何もない。火山というのはみな個性的であり、噴火の仕方はみな違うから、結局はよく分からない…、ということでありましょう。分からないものは分からないと正直にいうところに、研究者の良心とか誠実さがにじみ出ています。

●2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で、マグニチュードが速報の7.9から何回か修正数字が出され、最終的に9.0と気象庁は決定しました。その際に、説明抜きにこそっとものさしを変えるな!と敢然と声を上げたのも島村英紀氏でした。他の地震学者たちは黙ってました。つまり、地震とほぼ同時にフクイチ原発が事故ったのですが、政府としては、1000年に一度の想定不可能な超巨大地震であるから原発事故はやむを得ないと、免責になるように世論誘導するためにマグニチュードの数字を大きくしようとした。気象庁に政治的な圧力をかけて、マグニチュード算出計算法を、従来の気象庁マグニチュードからモーメントマグニチュードに変更させたのです。気象庁マグニチュードでは最大で8.4とか8.6ぐらいで打ち止めですが、モーメントマグニチュードでは9.5(チリ大地震)まで可能です。しかも、地震学者たちは気象庁に向かってモーメントマグニチュードを採用しろと以前から提言していたそうですが、気象庁は拒否していたとか…。これでは政治的圧力・政治的判断でパッとマグニチュードを測る物差しを変えたと見られても、気象庁は釈明できないでしょう…。それにしても、島村英紀氏の科学者としての誠実さが光っています。


富士山も箱根山も、現在・過去とも噴火警戒レベル1 (つまり、全く平常・火山活動は静穏)
●現在、気象庁が常時監視・観測体制を敷いている火山は、気象庁のリーフレット火山噴火から身を守るための情報 噴火警報と噴火警戒レベルを見ると、火山噴火予知連絡会が選定している47火山であります。そして、そのうちの29火山は「噴火警戒レベル」というものが設定運用されています。もちろん富士山も箱根山も29火山のリストに入っております。噴火警戒レベルは等級が1~5までの5段階が設定されています。レベル1は平常、レベル2は火口周辺規制、レベル3は入山規制、レベル4は避難準備、レベル5は避難、であります。気象庁ホームページ 「噴火警報・予報」で火山情報が閲覧できますが、富士山も箱根山も、現在・過去ともずーっとレべル1の平常状態であります。別に何の問題もないし、噴火の兆候もないのに、噴火するぞするぞと煽るのは、おれおれ詐欺の脅迫とかわりません。
地震とちがい火山噴火は、噴火が差し迫ってきたら素人でも何かありそうだなという顕著な兆候がでるのだから、早くから噴火するぞするぞなどというのは、警鐘には全くなりません。いずれ富士山も噴火は避けられないでしょうが、普段から防災の活動や準備をしっかりと進めればいいのではないのか? で、不幸にも噴火となったならば避難するしかないので、避難計画をしっかりと練ればいいのだと思います。

いったい何が目的で年がら年中 “噴火するぞするぞ” と煽るのでしょうかねえ? 売名か? 本を売るなどカネ儲けか?

気象庁ホームページから借用
↑気象庁ホームページから借用。表の一部をカットしました。富士山はレベル1であります。(将来はさておき)さしあたって何の問題もありません。

●仮に噴火が正確に予知できたとしても、火山噴火を止めることは絶対に不可能です。したがって、予知しようがしよまいが、不幸にして噴火が切迫したら避難する他どうしようもありません。また早くから予知などしなくても、噴火が切迫したならば分かるわけで、少し考えたら予知をする意味があまりありません。予知などに無駄なお金や労力を費やすのだったら、その分を何時噴火が来ても対処できるように、防災対策に回すほうが意味がありそうです…。


スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2022 Powered By FC2ブログ allrights reserved.