雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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「こくもんじ」 観察会で、見事なヒラタケを見つけた!!
●本日は2012年12月23日です。寒い1日でありました。日中も10度ほどしかなく、風も強かったので体感気温はかなり低かったようです。気象庁が観測した淡路島内の気温は、次の通りです。(ただし19時までの観測データ)
特別地域気象観測所 洲本 最低気温3.8度、最高気温10.0度
アメダス南淡       最低気温4.8度、最高気温11.1度
アメダス郡家       最低気温1.3度、最高気温10.6度

●さて、本日、盛大に自然観察会をいたしましたところ、年末の押し迫ったなか、また大変寒い中でありましたが11人も参加者が淡路島全島からあつまり、たいへん賑わいました。淡路島の最南端部の2つの谷で「こくもんじ」というマタタビ科の植物の果実の観察をいたしました。この果実は、健康増進の作用がある機能性成分をたくさん含んでいるという研究が、今、進められているみたいです。もしかすると、不老長寿の仙薬だと脚光を浴びるときが来るかも?しれません…。

これが、淡路島南部でのシマサルナシの分布です。 これで全てというわけではありません。まだまだ調べていない谷がたくさんありますので、さらに出てくると思います。
淡路島南部でのシマサルナシの分布

●まず、一番目の谷は、山腹を20~30メートルほど深く開析した谷ですが、その谷(浸食谷)の斜面に生えたシマサルナシが蔓を立ち上がらせて、谷の上部の尾根にある道にまで蔓を登らせています。で、道から手にとって観察できました。シマサルナシは10メートルぐらいの他樹に這い登り、高い所で実をつけています。したがいまして、条件がいいところでないと、観察できないのです。こちらの自生地では樹上で熟したものがけっこう見られました。試食しますと甘酸っぱく美味いものです。葉はほとんど落葉した後でした。

小人2名を含めて、なんと11人もの参加がありました。大変寒い上に年末押し迫っている中、大勢の参加を賜わり賑わいました。ありがとうございました。御礼申し上げます。 (こんなブログ誰も見ていないでしょうけど)
参加者一行小人2人含めて全11名

● ↓ こちらは、2つ目の谷です。海岸から僅か200メートルほどのところですが、けっこう深い谷です。こちらの谷のシマサルナシは、まだ黄色い葉がたくさん残っていました。実も固い物が多く、最初の谷のものと比べると、熟すのが遅れていました。こちらの谷の物は、実がやや大きいです。
勇ましく猿のように木に登ってシマサルナシの実を採取します。 が、本当の猿もよく来ます。ここの谷はモンキーセンターに近いので、実が樹上で完全に熟す正月明けぐらいになると、実を食べにサルがくるのですが、ヒヨとかムクドリなどの鳥類もシマサルナシの実が大好物で、実を食べにやってきます。シマサルナシは動物たちが種子散布をする植物なのです。
木に登ってシマサルナシの実を採取
↑どこの誰か同定できないよう不鮮明な写真を出していますが、南あわじ市では、かなり有名なお方です。

2番目の谷で、ビックリするような見事なヒラタケを見つけました。
●わたくし山のキノコは永年キノコの観察をいたしておりますが、久しぶりに見る立派なヒラタケです。10年ぶりです。大きな物は傘の大きさが子供の手の平ぐらいもあります。そういう物が10個ぐらい瓦状に重なって巨大な株立ちになっていて、採取すると1株で500gも1キロもありそうです。

●ホスト(キノコが取付く宿主)は、樹形や樹皮の感じから、おそらくエノキの枯れ木です。そこそこの大木です。周囲の環境は、島の南部ではありふれた暖帯照葉樹林の二次林ですが、比較的に幅が狭い割には深い谷なので、乾燥しにくく湿潤な環境という印象がします。おそらく、エノキの大木なのでヒラタケ菌が育つための材が多いところに、水分が十分にあって巨大ヒラタケに成長したのではないか? 淡路島南部の山岳地帯ではヒラタケはしばしば見られるのですが、キノコの生育途中で乾燥にやられて、あまり大きくならないことが多いのです。

●写真では、何者かがちぎったような形跡が見えています。これはシカ(鹿)の食害跡です。シカはキノコが大好きなのです。シカの背の届くところはみな食べられます。シカの背の届かない高いところのみ残るのです。で、ヒト(人間)はシカの残したものを戴きます。

見事すぎるヒラタケを発見

収穫したヒラタケを軽トラックの荷台に並べました。 親子連れの4人が先に帰ったので、このヒラタケは7人のオッサンとオバサンで山分けです。1個の塊で5人前の鍋物に入れるキノコとしては十分な大きさがありました。わたくし山のキノコは明日に、このヒラタケと鯛の切り身と鶏肉で鍋物をしていただきます…。
軽トラックの荷台に収獲物を並べる

ちょうど観察会が終わるころに、東の空に綺麗な虹が出てきて、観察会の成功とヒラタケの大収穫を、お祝いしてくれました。
虹が出て、観察会成功を祝ってくれた


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