雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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諭鶴羽山登山と秋の野生果実観察会の総括
●2012年10月14日に催行した諭鶴羽山登山および秋の野生果実観察会ですが、中高年男女11人が参加して盛大に執り行いました。だれひとり脱落することなく607.9メートルの山頂を極めることができました。最高齢者は72歳のヨガの先生でしたが、ご本人は「山頂まで行けるのかしら? あたしが一番まっさきに脱落するんじゃないの?」とおっしゃっていましたが、なかなかどうして、下山したあともまだ余力があったみたいで余裕しゃくしゃく、ヨガで鍛え上げた柔軟性と精神統一によって、登攀成功を手にされました。おめでとうございます。ますますお元気で、次回のご参加をお待ちしております。

(なお、次回は12月のなかごろです。徳島県日和佐出身の奥様のリクエストにより、ジャジャガモリの果実の観察会と決定しました。次回は来年5月のシャクナゲ観察会と思っておりましたが、なんと参加者からリクエストを頂戴したのです。ありがとうございます。ジャジャガモリの正体は何だ? とお知りになりたい方はふるってどうぞ。)

尾根伝いをひたすら歩く

●どこの誰だか同定できないように、ピントの外れた不鮮明な写真でありますす。しかたがありません。別に悪いことをしているわけでもないし、誰であるか身元が割れて困ることがあるわけでもありませんが、我々しがない庶民は、“匿名性を持つ” のが一番の取り柄であり気楽さであります。で、あえて自ら匿名性を脱ぎ捨てることはないでしょう。

あーっしんど、と小休止

薄暗い林床にあるのはオモトぐらい
林床のオモト
この写真は、おたけさんの作品です。

●登山口の最初の取りつきは急坂でしたが、標高差で50メートル登ると、あとは比較的なだらかな尾根伝いを歩きます。写真をご覧いただいて特徴的なことは、樹林の林床に下草がほとんどないことです。植生の階層構造から見た高木層・亜高木層・低木層は認められるのですが、草本層が欠けてしまっています。理由は2つ考えられそうです。森林が鬱蒼と茂っているために日照不足で草が育たないことと、仮に草が生えたとしてもシカに食べられてしまうためです。で、この二つの要因をクリアーするもの、つまり耐陰性が極めて強いもの、シカの不嗜好植物であること、この条件を満たすオモトばかりが目立ちます。

ケルンと呼ぶにはあまりにも貧弱 
賽の河原の石積みなのか? 登山道のルートを示す道標なのか?
ケルンと呼ぶにはあまりにも貧相…

●中部山岳などの著名な山で見られる背丈ほどの立派なケルンとは、比べるべくもありません。高さが20㎝ほどしかありません。次々に来る登山者が一つづつ石を積み上げて、登山ルートにそって石積みができるので、結果的に道標となりうるのでありましょうし、あるいは民間伝承でいう賽の河原の石積みなのかも分かりません。

【日本国語大辞典より引用】
(賽の河原とは)子供が死んでから行くといわれている、冥途(めいど)にある河原。子供の亡者(もうじゃ)はここで恋しい父母のために小石を積んで塔を作ろうとするが、何度作っても鬼が来てすぐこれをくずしてしまう。そこへ地蔵菩薩が現われて子どもを救うという。【引用終了】

今回の日帰り山旅で得た収獲
山の幸、野生果実のいろいろ
↑上左から順に、ムベ、ガマズミ、ミツバアケビ、下はウラジロマタタビであります。

今後、注目されるであろうと思われるものは、ガマズミです。東北地方の一部の県で栽培がはじまりました。小さな赤い実にポリフェノールがたくさん含まれていて、健康増進の機能性食品・飲料に利用できるのではないか?と盛んに研究が行われているようです。

9里よりうまい13里といえばサツマイモのことですが、やはり、サツマイモよりもクリ(栗=9里)のほうが美味いわけです。
クリもあるよ
このクリの写真は有名な写真家の里口さんの作品です。

●近所の快活なおばちゃんが、「クリは高いから、サツマイモをクリの大きさに切ってクリご飯を炊いています」と言っていました。ま、カニ風味かまぼこはカニが原料ではないのですが、カニだと思って食べると美味いのです。同様にこれはサツマイモご飯であるのだけれども、クリご飯だと自分に言い聞かせて食べると、クリご飯に思えてきます。ま、絵に描いた餅はたべられませんが、それよりは遥かにましでありましょう。諭鶴羽山系の北斜面には、栽培クリよりも小さいのですが沢山クリが自生しています。カゴを持って拾ろいに行きましょう。

怪しげな奇岩を見つめる登山客たち
怪石の魔術に一同ぼうぜんと佇む
これも里口さんの作品です。(プリントしたものをスキャンしているので原版からかなり劣化しています)

●村上春樹を思わせる、ちょっとシュールな感じの構図です。突然、地中から得体のしれない奇怪な岩石がむくむくと出現。いったい何事だ、と集まってきた山登りたちに奇怪な岩石が語り始める。なにか言ったか? 山登りたちはご互い顔をみあわせますが、ワシは何にも言ってないよ、この怪しげな岩が喋っているんじゃねえのか? どれどれ、ほんとだ、岩がものを言っているぞ! 一同、岩の言うことに耳を傾けますが、その岩は何かブツブツ言うだけいってから、また地中に潜っていった…。

てな感じの意味不明・荒唐無稽な作品が多いのが村上春樹文学の特徴の一つです。SFっぽいと評する人もいますが、私はそうは思いません。あまりにも非現実的叙述がありすぎ、良く言えばシュールレアリズム悪く言えばたんに荒唐無稽なだけ…、そういうものが読書界でもてはやされているのは、商業主義が目につく出版社の販売戦略に読書界が乗せられているのじゃないのか? 高名な文学賞といえども、営利を追求する私企業が主宰している現実を良く見た方がいいと思います。世の中にはカネで買える文学賞さえあるのです…。たとえばコスモスなんとか。ということで、私が一番きらいな作家が村上春樹です。

ノーベル賞だって、とくに、平和賞と文学賞がそうとうおかしいです。政治的色合いが濃厚です。地球温暖化の危機の扇動をしたアル・ゴア副大統領が平和賞だって? ひとこと核兵器の禁止を目指すと演説しただけで、何の実績も無いのにオバマ大統領が平和賞というのも変で、一斉に疑問の声があがりました。そもそもノーベル文学賞は反体制作家がもらうものというのが通り相場で、ノーベル政治文学賞というべきでありましょう。そういう観点から見ると、村上春樹がノーベル文学賞を逃したのは、恐らく、たぶん、原発反対の旗幟を鮮明にして言論活動をしているためだと思います。反体制といっても、地球を牛耳るアメリカおよびその周辺(もっといえばロスチャイルド)に対する反体制はダメということなのでありましょう。
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コメント
コメント
12月に「こくもんじ」の観察会をいたします。
ピコさんへ、

コメントありがとうございます。

5歳のお子さんが、キノコや植物が大好きで毎日図鑑をめくっているということですが、とても頼もしいですね。近頃の子供さんはゲーム漬けなどで、自然に関心がありません。子供たちが野外で遊ばなくなって久しいです。子供たちが捕虫網で昆虫を捕ったり、木の実をかじったり、草笛を作って遊ぶことなどがなくなったので、リアルな現実の自然を知らない子供さんが増えました。そういう世の趨勢の中にあっては、ピコさんのお子さんは貴重な存在といえましょう。

将来は、きっと、こよなく自然を愛するナチュラリストに成長されて、進む分野によっては、植物関連とか生態学関連の研究者になるかも? センダンは双葉より芳しという言葉もあるように、5歳のうちから図鑑をめくっているということなので、その予感がいたしますね。

さて、当方は、ああだ、こうだ、と虚勢を張って書いているだけで、全くの門外漢です。動植物など自然に関する専門教育を受けたわけではありません。で、観察会とは名ばかりで、単なるハイキングにすぎません。集まってきているのも、普通のおっちゃんやおばちゃんです。で、参加されてもお子様の成長に資するところは、残念ながら、ほとんど無いと思います。

が、それでもよろしければ、ぜひどうぞ。
12月の中頃ぐらいに、南あわじ市灘地区へ行って、「こくもんじ」の観察をしようと、案を同級生のM君と練っております。「こくもんじ」は灘地区の住民は昔から食べていて、とても旨い木の実です。標準和名はシマサルナシと言います。
この熟したコクモンジをかめに入れて、酵母をふりかけて、発酵させて猿酒(コクモンジ酒)を作ろうとたくらんでいます。(違法の可能性がありますが)

ほかにも、兵庫県レッドデータブック掲載の貴重植物、サカキカズラ、ヤマビワ、アゼトウナ、ハマヒサカキ等いろいろと観察する予定です。計画が煮詰まりましたら拙ブログで発表します。
お気軽に、ぜひどうぞ。

2012/10/26(金) 19:22:42 | URL | 山のキノコ #js83eNAU [ 編集 ]
初めまして、とても楽しそうなイベントだったんですね!

うちにはキノコや野草、木の実…など植物が大好きな息子5歳がいます。
毎日図鑑をめくって楽しんでます。

そんな息子にこんなイベント行けたらいいなぁ〜と思いました。
知識のある人と山歩きしたら喜びそうですが、なかなか小さい子供連れでは難しいですよね?
二歳の娘もいます…。

いつか機会があれば参加してみたいです。


2012/10/26(金) 13:23:00 | URL | ピコ #- [ 編集 ]
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