雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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今も残る稲穂の、太陽光・風力乾燥法! 「はさ掛け」
●淡路島南部の南あわじ市でも、一斉に稲刈りが始まりました。南あわじ市ではタマネギ収穫後に田植えがおこなわれるので、田植えは6月中旬~下旬です。池など用水の樋(ひ)を抜くのが遅れたならば時には田植えが7月にずれ込みます。他地方と比べると田植えが極めて遅いのに、稲刈りはとても早いです。栽培の仕方を工夫しているのか、生育の早い品種を植えているのか、私は農家ではないのでよく知りませんが、田植えが遅いわりにイネ刈りが早い理由は一体何なのか? 知人の農家の人に聞いておきます。(取材して調べておきます)

●昨日9月28日に農林水産省大臣官房統計部から発表された資料、『平成24年産水稲の作付面積及び9月15日現在における作柄概況』 によりますと、今年のコメ作は、9月15日現在の調査で、作況指数は全国で102が見込まれるということであります。シカゴのマーカンタイル取引所の穀物相場の推移を見ておりますと、トウモロコシ・小麦・大豆等が今年6月中頃から急騰が始まり、8月上旬ぐらいまで5割前後も値上がりして、輸入食糧の値上がりが懸念されるのですけども、もし、これに加えて米の不作が重なったならばヤバイ状況でありました。しかしながら、日本のコメは平年作以上が確保できそうですし、シカゴの穀物相場も高値なりに値動きが落ち着いてきました。で、ただちに食糧パニックなどということはなさそうです。良かったと思います。
CME Group のホームページで、シカゴの穀物相場が見られます。

●農水省の発表した資料を読んでみたら、目立つのは北海道の大豊作であります。
2012年産米の予想作況指数

気象庁ホームページの 過去の地域平均気象データ検索 の頁で調べると、東北・北海道は夏が暑く日照にも恵まれました。で、とくに北海道では作況指数予想は106.9と大豊作です。東北もいい数字であります。一方、西日本は夏の暑さはそれほどではなく、イネがどんどん分けつして生長する大事な時期の6月に日照不足です。平年比66%の日照しかありませんでした。で、西日本の作況指数はあまり良い数字ではありません。気象観測データと作況指数を重ねて考察しますと、やはり温暖化してうだるような暑い夏のほうが作況指数が伸びるのは、ほぼ間違いないようです…。

南あわじ市の「井」の字型の “はさ掛け” は、ひょっとしたら相当に珍しいものかも??

●全国各地で「はさ掛け」がどのように行われているのか、Googleの画像検索「はさ掛け」で見てみました。すると、各地にいろいろなバリエーションがあるようです。横一列に掛けるのが多く、それも何段にも高く掛けて、正対して眺めると “イナ穂の壁” みたいなやり方が多いようです。また、1本の棒を立てて、その棒の周囲に積み上げていくパターンも各地に見られます。地方により、はさ掛けする農家により、やり方はいろいろのようですが、画像検索をかなり下のページまで閲覧しても「井」の字型のものは全く見つかりませんでした。写真は、南あわじ市阿万の山間部ですが、このような「井」の字型のはさ掛けは、そうとう珍しいものかもわかりません…。

コンバイン が普及して、農村でも「はさ掛け」を見る機会がめったになくなりました。けれども、はさ掛けで自然乾燥したコメは品質が高く、「はさかけ米」と銘打って高値で取引されているようです。機械化をすすめて、コメの品質は少し犠牲にするけれども効率・省力化をもとめるのか? あるいは、高品質を狙おうとしたら手間暇がかかるのは止むを得ない、という二律背反がありそうです。でも、田んぼの面積(規模)から考えると、高価な機械を買う(農協などに買わされる)のはアホらしい、ということで「はさ掛け」しているだけかもしれません…。

「井」の字状の “はさかけ” が並ぶ
↑2012年9月29日、南あわじ市阿万東村にて。山間部の田んぼです。1反ほどの田んぼに6個の「井」の字型のはさ掛けがならんでいます。絵になる風景です。よく見ると一番手前のものは「井」の字ではなく、「口」の字になっております。おかしいなあと思ったのですけども、口から外にはみだした横棒にイナ穂が掛けていないだけです。骨組みの横棒は「井」の字であります。掛けるべきイナ穂がすこし足りなくなったようです。

山間の田んぼ
↑こちらも南あわじ市阿万東村の山間部です。のどかな田園風景です。このような所に住んで自給自足の暮らしをしたら、長生が出来るかもしれません。手前のはさ掛けは「井」の字ですが、奥に見えているものは横一文字です。おそらく、「井」の字が1基でイナ穂が全部掛けられるだろう、という算段でしたが、イナ穂が掛けきれない、そこできゅうきょ残ったイナ穂の分量に合わせて「横一文字」をこしらえたのであろうと思われます。

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