雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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貿易統計から見えてくるもの (その2) アジアと中国の比重の大きさが光る
財務省貿易統計 は細かな数字がびっしりと並んでいます。無味乾燥な膨大な数字が並んでいるのを閲覧していると、クラクラと眩暈がしてきます。そこで、余計な物を投げ捨てて、ギリギリ最小限の数字だけを拾い上げて、我が国の輸出入の経年変化を調べててみました。


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【日本の輸出の推移】
財務省の貿易統計はドルではなく円で示されています。そして千円の単位でデータベースが集積されていますが、拙稿では輸出入の推移を大まかに概観しようとするものですから、億円未満の細かな数字はすべて斬り捨て処理しました。表と、グラフとを掲上いたします。
輸出の推移表
↑この表の数字を積み上げグラフにすると、下のグラフになります。
輸出の推移のグラフ
↑表およびグラフの元データは財務省貿易統計より抜粋取得し、山のキノコが作表および作図しました。

★「その他」というのは、中南米、米国以外の北アメリカ、オーストラリアなどの大洋州、アフリカ、EU以外のヨーロッパや東欧、ロシア、です。がその比重は小さいです。
★グラフで見る24年間、米国は輸出額は結局、ほぼ横ばいです。
★アジアの躍進、とりわけ中国の大躍進が目立ちます。貿易の繋がりをみると、中国やアジアは日本製品を買って下さる大切なお客様であり、米国をはるかに凌駕するお得意様です。

年ごとの変動が大きいので、最初の3年間(1988年~1990年)の平均値と、直近の3年間(2009年~2011年)の平均を比較して、どのようなトレンドにあるのか?観察すると、米国の地盤沈下と中国・アジアの台頭が目を引きます。米国はほぼ横ばいであるのですが、全体が大きく伸びたので、全体に占めるパーセンテージは32.99%から16.06%に半減! もはや米国の威信はすっかり地に落ちてきました。

米国  12兆4532億円 →  9兆7082億円   0.78倍に減少!
中国   1兆0970億円 → 12兆0743億円  11.00倍に大膨張
アジア 10兆2727億円 → 22兆5428億円   2.19倍に増加 


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【日本の輸入の推移】
輸入の推移表

輸入の推移のグラフ

★輸入額の推移をみても、やはり、アジアの増加と中国の大躍進が人目を引きます。
★米国の凋落は隠しようがありません。もはや米国の威光には輝きがありません。米国一辺倒に依存していればいいという時代はハッキリ終わっているようです。
★輸入額の推移を見ると、中東からの輸入額が輸出額よりも相当大きいです。これは石油を中東に大きく依存しているためでしょう。また原油価格が上昇トレンドに乗っていることも反映しているに違いありません。
★「その他」の比重も大きくなっていますが、これはブラジルやオーストラリアやロシア等からの一次産品の輸入が多いためでしょう。一次産品の商品相場の上昇も影響しているでしょう。
★輸出額が順調に伸びていく途中で、3回の停滞期が観察できます。92年から94年の落ち込みはおそらくバブル崩壊による景気後退、97年から99年の落ち込みは消費税を5%に増税したあとの景気後退期、2007年から2009年の落ち込みは米国発の信用不安の余波によるものだと思います。
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