雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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「猛暑考」 猛暑というのは本当に「コメ作り」に大敵なのだろうか?? (その1)
本日は2012年8月3日であります。
本エントリーはややマニアックな記事ですので、読まないほうが宜しいです。(たぶん、うんざりすると思うので)

特別地域気象観測所 洲本の、2012年6月1日~8月2日の63日間の気温変化 観測は気象庁、作図は山のキノコ。
特別地域気象観測所「洲本」の気温変化 2012年6月1日~8月2日

●横軸に月日が入っていないので分かりにくいです。7月15日以降は最高気温・最低気温ともに平年値よりも上にジャンプしてしまいました。冬からずうーっと気温が平年値よりも低めに推移してきましたが、ここにきて一変、猛暑となってまいりました。以前に、冷夏だあぁぁ! などと申したわけですが、懺悔反省をしまして、ではマスゴミが騒ぐほどの大変な猛暑であるかどうか考察をしたいと存じます。

●マスゴミたちの大きな特徴の一つに、とにかく騒ぎ立てるということがあります。世の中が平穏無事で、一日なんの事件も争いも波乱もなく、べた凪のように穏やかな日であれば、マスゴミは困るわけです。テレビのニュースで「今日は何の事件もなくこれと言って取り上げるニュースはありません」などと言うわけにはいきません。新聞も翌日の朝刊で、前日にこれといって書くべきことがなかったからと、白紙の新聞を出すわけにはいかないでしょう。というふうな前提で考えれば、世の中に大きな事件や事故や波乱が沢山あればあるほど、マスゴミ達は仕事のネタがあるのです。彼らは、世の中が平穏無事でありますようにと、願っているのではないのです。

で、必然的に、マスゴミ達の報道姿勢には、出来るだけ針小棒大に報道しよう、何でもない事象を問題のある事象に仕立て上げ、小さなことは大きく拡大し、大きなことは特大に煽りまくるという性癖があります。その事象をできるだけ客観的に原寸大に報道するのではないのです。この針小棒大主義がマスゴミ達の本質です。したがってマスゴミの報道することは何割かは割り引いて受け止める必要があります。

●さて、猛暑で熱中症で人が死んだとマスゴミが煽るわけですが、気象データファンのわたくしの眼には、この程度の猛暑はごく普通で大したことがありません。そうガタガタ騒ぐほどではないのです。記憶に鮮明に残る猛烈な暑い夏は、1994年の夏でした。いまから18年まえです。それを裏付ける表を作成しました。


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1994年の夏の記録的な猛暑

★1994年の夏は、中部地方 ~ 近畿 ~ 四国地方 ~ 中国地方 ~ 九州北部 ですさまじい猛暑に見舞われました。

★下記の表は、各都道府県ごとに基本的には1つづづある地方気象台等の最高気温のレコードであります。

★ただし、京都府には「京都地方気象台」「舞鶴海洋気象台」の2つの気象台があります。北海道には、「札幌管区気象台」「函館海洋気象台」「室蘭地方気象台」「旭川地方気象台」「釧路地方気象台」「網走地方気象台」「稚内地方気象台」の7つもの気象台があります。沖縄県には「沖縄気象台」「宮古島地方気象台」「石垣島地方気象台」「南大東島地方気象台」の4つの気象台があります。下の表では青色で示した気象台を選びました。

【凡例】
(A)気象台名ですが、管区気象台、海洋気象台、地方気象台の接尾文
   字は省略した。
(B)その気象台での、観測史上の最高気温極値です。
(C)その気象台で観測史上、観測された日最高気温の上位10傑に、
   1994年のものが何個入っているかの数字です。
(D)その気象台のある都道府県での、1994年産米の作況指数です。
各地の気象台で観測された最高気温の極値
↑気象庁および農水省の資料から、山のキノコが作表した。

●自作自演のこの表は、各地の気象台で観測された最高気温のレコードが、いつの年に出たものであるのか? そして、その全国的な分布を調べる為に作ったものであります。出現頻度の多い年から列挙すると次のようになります。1994年が21回の出現であり、突出しています。

1994年 ……… 21回
1942年 ……… 4回
2007年 ……… 3回
2004年・2001年・1997年 ……… 各2回づつ

2008年・1995年・1978年・1966年・1965年・1964年・1962年・1960年・1933年・1924年・1922年・1909年・1902年 ……… 各1回づつ

★この表からいろいろなことが読みとれますが、まず1994年の夏の猛暑の凄まじさです。日本列島の南の半分では多くの気象官署で1994年に最高気温のレコードを出しています。しかも各気象台毎の日最高気温10傑に、1994年のものが何個も食い込んでいる所が多いです。

★東日本・北日本でも最高気温の上位10傑に、1994年の観測値がけっこう散見されます。また東日本・北日本では最高気温レコードが特定の年に集中していないです。

★気象台は大都市および県庁所在の中都市にあるのがほとんどです。都市の経年的な膨張によるヒートアイランド現象進行の影響が顕著と考えられるにもかかわらず、数十年前の古い記録が意外にしぶとく残っています。特に、金沢の38.5度は1902年、新潟の39.1度は1909年など、100年以上前のレコードがいまだに君臨しているのには驚かされます。

★最高気温レコードが低く抑えられている特異な気象台が2つあります。千葉県の銚子地方気象台では35.3度、沖縄気象台では35.6度ですが、海風が吹き込む沿海地と、海洋の中の島嶼にあるので、比熱が大きく夏でも極端な高海水温にならない海洋の影響であろうかと思われます。逆に申せば内陸部の盆地などでは高温に見舞われる。

★そして、何よりも注目すべき点は、空前絶後のきびしい猛暑に見舞われた1994年の西日本で、コメの素晴らしい作況指数です。軒並み110を超える見事な作況指数でした。最高気温の記録ラッシュだった猛暑の1994年は希に見るコメの大豊作だったのです。

気象観測データと農林統計とを重ね合わせて普通に考えると、“温暖化すると高温障害でコメが作りにくくなる” などという御用研究者どもの主張は、地球温暖化利権推進の政治力学に歪められたところの、タメにする虚妄説であることがハッキリ分かります…。
   (拙稿は続く)

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