雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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太陽光発電所の、日々の発電データからその日の天気が読みとれる。
●東京電力は、喜んでしているのか? いやいやしているのか? 悪法によりさせられているのか? 全く不明でありますが、昨年から今年にかけて3箇所のメガソーラー発電所を始めています。
東京電力HPトップ>社会・環境分野の取り組み>再生可能エネルギーの取り組み>太陽光発電(メガソーラー)
を閲覧して、すこし考えてみました…。


浮島太陽光発電所 神奈川県川崎市川崎区浮島町
         最大出力 7,000kW
         推定年間発電電力量 約740万kWh
         推定施設稼働率 12.06%
         太陽電池パネル枚数 約38,000枚
         運転開始日 平成23年8月10日
 
扇島太陽光発電所 神奈川県川崎市川崎区扇島
         最大出力 13,000kW
         推定年間発電電力量 約1,370万kWh
         推定施設稼働率 12.03%
         太陽電池パネル枚数 約64,000枚
         運転開始日 平成23年12月19日

米倉山太陽光発電所 山梨県甲府市下向山町
          最大出力 10,000kW
          推定年間発電電力量 約1,200万kWh
          推定施設稼働率 13.69%
          太陽電池パネル枚数 約80,000枚
          運転開始日 平成24年1月27日

●施設の概要については、東京電力のホームページをそのまま書き移しました。推定施設稼働率については、わたくし山のキノコが計算して付け加えました。計算式はつぎの通りです。
{(推定年間発電電力量) ÷ (最大出力 × 24時 × 365日)} × 100

東京電力が、施設稼働率を12~14%と見込んでいるのは、おおむね妥当なところだと思います。数は少ないけれどもあちこちのメガソーラー発電所での、公開されている発電電力量の実績はこんなものです。しかしながら、さすれば、発電連力量が少なすぎる! ということがいえそうです。現実には太陽光パネルはその発電能力の1割強の発電しかできないのが、補助金を流し込み、さらに、ソーラー電力の高値買い取り優遇措置を講じなければ、世の中で存在しえない根本的な理由です。

●太陽光パネルは、そもそも夜間は発電出来ず昼間だけです。それによる実際の発電電力量は50%に低下。昼間といっても太陽高度の低い朝晩は少ししか発電できません。で、50%が半減して25%です。しかし雨の日も、曇りの日もあります。晴れていても雲が流れてきて太陽を隠します。それから沢山の枚数のパネルを接続していると1枚不都合が生じると全体の出力低下につながります。天気が続くとパネルに泥ホコリが付着して、これも出力低下の原因になります。黄砂でも飛んでくると大変です。あれやこれやの悪材料で25%がさらに半減して12.5%なのであります…。
結局、1割か1割半なのです。定格出力などなんの意味もありません。最大出力などというのも最適の条件の時にそれだけ発電することが可能というだけです。1日24時間のうちの太陽が南中する前後の2時間づつ、しかも快晴のときだけは、というだけなのです。

●しかも、生産された電力は最低の品質!です。変動する不安定電力です。当たれ前のことですが、電力というのは需要量に即応して出力調節せねばなりません。しかしソーラー電力は出力調整などやりようがありません。その点、一定の出力運転ができる原発はベース電源にすることができるので、電力の質という観点からはずっとましです。不安定電源の太陽光発電は原発にも劣る劣等電源であります。(ただし、これは原発擁護・推進の意味では全くございません)

●何言ってやがるんだ! 大容量電池や揚水発電所やスマートグリッドなどを推進すれば不安定電源も安定化できるじゃないか! という苦情が飛んできそうですが、それは膨大なコスト・資材の投入を意味します。さらなる補助金の流し込み、1kWhあたり42円どころか80円ぐらいで買い取らねばならないでしょう…。電気代が2倍3倍と青天井に上がってきますよ。でも、それらでメシを喰っている業者は大喜びです。ソフトバンクの孫正義社長も大喜びであります。国民やエコを叫ぶお花畑たちが幻想をもってくれているので、彼らはウハウハ笑いがとまりません…。このままじゃ、グリーン日本も2~3年先には、ドイツやスペインみたいに “グリーンバブル崩壊” で塗炭の苦しみを味わうことになるでしょう…。賭けをしてもいいです。

      ********************

東京電力は、なんと、メガソーラー発電所の発電状況のデータを公開しています。 全く驚くべきことであります。風力発電でも太陽光発電でも、発電事業者たちはなかなかデータを出したがりません。恐らく、あまりにも変動しすぎるし発電電力量が少ないので、こんなものダメじゃないかと、実態がバレるのを恐れているのでしょう。それを東京電力はインターネット上で堂々と公開しているのは驚きです。(こんなものダメじゃろうが、やっぱり、原発をせにゃ仕方ないんだよ、と誘導するのが狙いなのか?)

★さて、浮島太陽光発電所での5月15日~5月21日の1週間の発電データから、読みとれるその日のお天気を推定してみましょう。

【5月15日(火曜日)】
5月15日
↑5月15日は、厚い雲が垂れこめています。雨が降ったかどうかは不明でありますが、雲が全天を覆っているのは間違いありません。雲は雨を降らせる可能性のある低層雲が覆っていますが、時折、雲が薄くなりました。とくに朝9時過ぎには一瞬ですが雲が途切れてすこし青空がみえました。本日は、発電らしい発電はできませんでしたから、バックアップする火力発電がフル稼働でした。太陽光発電は役立たずでした。これから梅雨になると太陽光パネルは連日役立たずです。で、火力発電の施設縮小など絶対にできません。

【5月16日(水曜日)】
5月16日
↑5月16日は、一応晴れでありましたが、雲はけっこう多かったです。高層雲が覆ってどんよりとしているというのではなく、シャキッと青空に点々と雲があるという天気でした。その雲は主に雲底高度1500mぐらいの積雲でした。ときどき大きな積雲が太陽を隠して、ソーラー発電の出力低下がおこりました。雲が出てくると一瞬で出力が半減するので大変でした…。

【5月17日(木曜日)】
5月17日
↑5月17日は昨日とほぼ同じ天気でした。一応は晴れでした。昨日ほどではないのですが時折雲が湧いてきました。昨日と異なるのはごく薄い高層雲がでていて僅かに高曇りという感じだったことです。特に夕方15時以降に西の空で高層雲が僅かに厚くなって太陽を少し遮りました。

【5月18日(金曜日)】
5月18日
↑5月18日は、変な天気でした。一応晴れては居ましたが、雲がおおかったです。その雲は対流性の積乱雲で、北西の空から次々にながれてきました。ちょうど冬のしぐれ雲が流れてくるような感じです。大きな雲の塊が来ると雨がパラリと来ましたが地面が濡れるほどではなく、すぐさま晴れました。今日1日中晴れたり曇ったりの繰り返しでした。太陽光発電出力は猫の目のように目まぐるしく変化して、とんでもないことになりました。

【5月19日(土曜日)】
5月19日
↑5月19日は、1日中よい天気でした。ただ午前中はずうっとうすい霞のようなものがかかり空が乳白色でした。午後になるともやみたいなものが消えました。夕方にはごく小さな積雲がパラパラとあらわれました。しかし、まあ申し分のない晴れでしたので、太陽光発電グラフは綺麗なサインカーブ(横軸の上半分)を描きました。

【5月20日(日曜日)】
5月20日
↑5月20日、これは鋭角的な不思議なカーブを描いています。19日の綺麗なサインカーブと比べると異様な形状です。午前中の9時・10時台と、午後の1時・2時台に日照を減衰させる「何か」があったようです。一番考えられるのは移流霧かな?と思います。立地場所が東京湾沿海地のようなので、北東気流により海上に薄い霧が発生し太陽光パネルを覆った、しかし、正午前後は強い日差しで一時的に霧が晴れたとすれば、説明がつきそうです。

【5月21日(月曜日)】
5月21日
↑5月21日は金環日食の馬鹿騒ぎの日でしたが、朝の7時台の出力は19日では3000kWぐらいです。しかし21日はゼロに落ち込んでいます。6時台に僅かに発電できているので、雲が出たのではなく、日食の影響ではないか?日食で太陽放射強度が急激に相当低下したのではないか? 自然界のあらゆる変化は指数関数的な大きな変化をするのですが、人間の感覚器官だとか、脳での情報処理が、その指数関数的変化を対数関数に変換してとらえている(無意識のうちに)ので、見た目以上に遥かに暗くなった…、と思われます。
(たとえば、明るさが10分の1になっても感覚的には2分の1、明るさが100分の1になっても感覚的には3分の1ていどにしか感じられない。 有名な ヴェーバー‐フェヒナーの法則 です。)

★ところで、19日のグラフがよくわかるのですが、11時台を対称軸としてほぼ左右対称のカーブになっています。対称軸は12時じゃあありません。また、朝5時台には少し発電できていますが、夕方6時台には発電はできておりません。これは狭い日本でも時差があるためです。日本標準時の基準は東経135度ですが、川崎市は東経140度ほどですから20分ほどの時差が生じます。11時40分ぐらいに太陽が南中します。そのために11時台が対称軸になるのです。(経度15度で1時間ずれる)
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