雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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シャクナゲ観察会の総括、および、来年のシャクナゲ観察会の予定。
2012年 ホンシャクナゲ観察会の総括をしておきます。
●過日の5月13日に、諭鶴羽山系の奥深くの、人跡も希なる尾根でシャクナゲの観察会が盛大に行われました。わたくし山のキノコは必ずしも主宰者ではありませんでしたが、連絡人として案内のチラシを作成し、あちこちに配布を致しました。風車反対運動で活躍をしているランクルさんが全面協力くださいまして、市民運動をしている仲間の26人にメールでチラシを配布し、情報拡散に尽力くださいました。また、なんと拙ブログをご覧になった方からも参加の申し込みがありました。そのようなことから全部で10人もの参加者があり、盛会裡のうちにシャクナゲ観察会を催行することができました。

●辺境の過疎地にかろうじて生存する拙ブログなど、誰も見ていないでしょうけども、この場をお借りして、参加者の皆様方に御礼を申し上げたいと存じます。ありがとうございました。

●とりわけ、淡路島の植物などの自然調査の第一人者の I 先生のご参加を賜わりました。参加者が樹木の名前など聞いたら、たちどころに何でも分かりやすく教えて下さり、大変よい勉強になりました。また、その分野では名前の知られた育種研究家であられる H さんのご参加を賜わりました。シャクナゲの尾根では種子の採取のしかた、播種のしかた、接ぎ木のやり方など栽培技術的なことを、指導してくださりました。参加者も熱心に真摯に耳をかたむけました。また昨年に続いて2回目の参加者のランクルさんは、話上手で話題も豊富、ニホンミツバチを飼育して2升の蜂蜜を得ることができたとか、工事のための工事であるところの、不必要な離岸堤を兵庫県が作ったため、潮流が変化して五色浜がやせ細ったなどの、貴重な話を聞かせてくれました。今年の観察会は専門家が参加してくださったので、野外の学習会、情報交換会となり、たんなるお花見ではなく、貴重で有意義な観察行とすることができました。

山道を登る参加者一行。
↑ウバメガシやイスノキが多く、岩石も多い尾根を登ります。

シャクナゲの尾根で写真を撮る
↑小一時間でシャクナゲの尾根にたどり着き、写真を撮ります。

枯れ木に登って写真を撮る
↑先生が枯れたマツの幹に登って写真を撮っておられます。この枯れ木に登るには体重制限がありそうな感じです。

●さて、シャクナゲの開花状況でありますが、やはり裏年です。花は昨年の10分の1というところです。花が一つもついていない個体が多かったです。花があったとしても、数個がパラパラとあるという程度です。その樹の樹冠を埋め尽くすように咲き誇る個体は2、3本しかありませんでした。また遷移が進んで林床がうす暗く、シャクナゲの幼木がまったく見られず、成木も樹の先の方に葉をつけているだけで、すそ枝はハゲ上がっていました。このシャクナゲ自生地の将来はかなり危ういと思われます。後継樹が生育していないのが大きな懸念材料であります。林床が暗過ぎて幼木が育つのには光量不足なのか? 心無い山野草マニアによる観賞用採取圧もありそうです。シャクナゲはシカの不嗜好植物であるという報告が沢山あり、シカはシャクナゲの葉を食べないというのが定説であります。しかし、もしかしたらシカが食べたのか?という疑いも出ましたが、良く観察すると、シャクナゲの低い枝の葉を全然食べていないのです。シカは人間の背の高さの葉は十分に食べることができます。でも食べていないし食害の痕跡が見られません。したがいまして、シカの食害というのは考えにくいところであります…。

シャクナゲの花
↑ホンシャクナゲという種類です。花冠は7裂で、葉の裏面にはツクシシャクナゲのような赤褐色の毛がありません。

この木には花が多い
↑この木には花がたくさん着いていました。

★登山道には、けっこう難所というところもあったのですが、けが・事故もなく全員無事に下山ができまして、お開きとなりました。観察会終了後、ランクルさんは猪鼻川で川釣りに挑戦されたようですが、釣果は名前の不明な魚が2匹です。小さいので金魚鉢で飼うことにしたそうです。参加者のなかから良い観察会だった、来年もしようと言う声が異口同音に上がっております。

で、鬼が笑うなど何の屁の河童! さっそく来年2013年のシャクナゲ観察会の予定を発表いたします。あまり大勢でシャクナゲの根を踏みつけるのはよろしくない、と育種のプロからご指導たまわりましたので、先着20名様までとさせていただきます。


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2013年のシャクナゲ観察会
の日程でありますが、当たり前のことですが、人間側の都合ではなくシャクナゲの開花状態に合わせるしかありません。

【シャクナゲ観察会 催行予定日】
第一候補日は2013年5月12日(日曜日)です。
第二候補日は2013年5月6日(月曜日・祭日の代休)です。
どちらにするかは1月~3月の気温次第です。暖冬ならば5月6日、厳冬ならば5月12日であります。春のソメイヨシノの開花状態がシャクナゲ開花予想の指標になると思われます。

【シャクナゲ観察会 催行場所】
場所はやはり今年と同じ尾根です。他の場所は林道が狭くて駐車する場所がなかったり、あるいは自生地にいたるアプローチが、長大な距離を歩く必要があります。なお、屈強の男性ばかりであれば別の尾根でも可能ではありますが、女性が混じっていたならば今年と同じところです。

【シャクナゲ観察会 催行人数】
1人~20人です。先着20名様であります。あまり参加者が大勢だと、シャクナゲの根を踏み固めて自生地に悪影響が出ます。つきましては20人になり次第締め切らせていただきます。1人~というのは、万一、誰も来なくても、わたくし山のキノコが1人でも見に行くという意味であります。参加人数の制限がございますので、希望者は早めの申し込みをお願いします。お申し込みは、メールフォームで山のキノコ宛まで。なお、参加費は全く無料です。そのかわり自己責任にてのご参加をお願いいたします。

【留意点】
健脚向きの観察会です。72歳まで。それを越える場合はご家族の同伴をお願いします。
2013年はシャクナゲやオンツツジは表年であります。
シャクナゲは夏前に花芽分化し急速に蕾が膨らんできます。9月にもなれば翌年の開花状態がハッキリと予測できます。
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