雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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弱弱しいツル植物の「シロバナハンショウヅル」
●「シロバナハンショウヅル」です。漢字で書けば、「白花半鐘蔓」です。その小さな花が半鐘のような形をしていて、花は白く、つる植物になるというのです。たしかに、その花は半鐘のように見えなくもありません。他のハンショウヅル類は半鐘らしく見えるのですが、本種は4枚あるガク片の先端が外側に向かって開きすぎているので、私には「半鐘」というよりも「鉄兜・てつかぶと」の形状に見えます。

●諭鶴羽山系では、林縁であるとか、林道の脇の「マント植生」の中などに、わずかにシロバナハンショウヅルが見られます。個体数は極めて少ないように思われます。蔓植物だといってもボタンヅルだとかクズなどのような強靱さがまったくありません。弱弱しい蔓植物という印象で、あまり繁茂するということがありません。ボタンヅルでは茎が人の腕ほどにもなり、樹木の上に覆いかぶさって繁茂し、その樹木を枯らしてしまうほどですが、シロバナハンショウヅルでは茎は指ほどの太さにしかなりません。蔓の長さも短くてよく茂った森林の中では生きられないようです。それで、林縁とかマント植生のなかにあるのでしょう…。

シロバナハンショウヅル
↑諭鶴羽山系では花期は4月中旬から4月下旬ぐらいですが、今年は春が寒かったので遅い花がまだ残っていました。よく見ると、上品で楚々とした美しさがあります。

シロバナハンショウヅル

シロバナハンショウヅル

シロバナハンショウヅル

●シロバナハンショウヅルは暖帯性の蔓植物であります。その分布は九州・四国・近畿南部・東海・関東南部と、太平洋沿岸地帯のようでありますが、他の植物との競争に弱いためなのか個体数が少なく、多くの県で絶滅危惧種になっているようです。兵庫県版レッドデータでは、Bランクの貴重植物です。兵庫県内では諭鶴羽山系にしか見られないようであります。

日本のレッドデータ検索システムより「シロバナハンショウヅル」

『兵庫県レッドデータブック2010』より「シロバナハンショウヅル」
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