雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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海産種子植物「アマモ」の観察の替わりに、磯の海藻を見る。
●本日は2012年4月6日です。ちょうど大潮に当たっていたので、昼前に南あわじ市福良湾の入り口付近にある小規模な干潟に行ってまいりました。狙いは海産種子植物の「アマモ」が開花を迎えているハズですから、観察をして写真を撮ろうとしました。しかしながら潮位が十分に下がっておらず、アマモの観察は無理でありました。そもそもアマモは低潮線(いちばん潮の引いたときの海面)から斬深帯(ざんしんたい・低潮線よりも下)に生育する種子植物なのです。アマモの観察には、あともう20~30㎝潮が引く必要がありました。

(あさって4月8日は今回の大潮のピークで、さらに天文潮位は20㎝下がるので、あらためて出直しです。ただし天気に依って実際の潮位は大きく変わります。気圧が1hpa上下すると大洋に面している海域では1㎝潮位が上下するし、南風が吹けば海水の吹き寄せ効果で潮位はグンと上がります。気象条件で変わるのです。)

●アマモは春の大潮で海面が著しく下がったときに、水面上に露出した葉にある花を咲かせます。小さな米粒みたいな花ですが水面にでて咲かせるのですが、今年は寒かったので5月の大潮に持ち越すのかもしれません…。アマモの写真は無理でありましたから、その替わりの写真を掲げたいと存じます。

福良湾入り口の干潟
↑福良湾の入り口付近にある小さな干潟ですが石が多いです。向こうに鳴門海峡の橋が見えています。海上に見える筏はヒラメの養殖場であります。写真の右にみえる山の崖がありますが、この崖は地層とか岩石など地学を学ぶ野外教室であります。この崖で 漣痕(れんこん) の化石がみられるのです。 赤煉瓦倶楽部舞鶴様のサイト「岡田由里の化石漣痕」 を参考にするといいでしょう。淡路島福良の化石漣痕も発見されたときには大きな話題になりました。もう1か所阿万の吹上浜の近くにも化石漣痕が小規模ながら見つかっております。

波間にたゆたうワカメ
↑水面に出ている茶色い海藻はワカメであります。ワカメは潮間帯下部~斬深帯にかけて分布する食用の海藻です。磯が少し引けばワカメは海面の上に露出します。淡路島南部では厳寒期の1月が旬でありまして、3月、4月にはもう長けていますが、食べられないわけではありません。ワカメの葉の表面にぶつぶつがまだ出ていなかったならば食べられます。ぶつぶつが出て胞子をまき散らし始めますと、まもなくワカメがどろどろに溶けてしまいます。

岩に張り付くヒジキ
ヒジキ
↑こちらはヒジキです。乾物のヒジキは真っ黒ですが、磯で自生している状態では黒くありません。知らなかったならば、これがヒジキだとはとても思えないでしょう。写真の物はすでに時期外れで、営業用のヒジキを採る漁師さんは12月頃採取しています。旬は淡路島南部では12月~1月でありますが、3月、4月でも食べられなくもありません。実際に、洲本市由良の漁師のおかみさん達は3月や4月でもヒジキを採取して加工しています。

★問題はヒジキを加工するには、普通の者には手に負えない…、ということであります。ヒジキは潮間帯中部~潮間帯下部に分布していて少し磯が引けば簡単に採取できます。しかし誰も採りません。食べられるように加工するのがネックとなるのです。(なにせ田舎暮らし指向のわたくし山のキノコでさえ、ヒジキは採らないのです)プロの漁師さんたちは浜に大きな釜を据えて、朝から夕方までヒジキを煮ます。7~8時間煮る必要があります。そして天日で干して乾物にするのです。

【自分で採取した磯のヒジキを食べられるようにする方法】
さて、ここに自分で採ってきたヒジキを簡便に食べられるようにする奥の手を紹介しましょう。採集したヒジキをとりあえず干します。ビニールシートを広げてヒジキを重ならないよう並べておけば、日光と風があれば半日で干しあがります。干し上がったならば貯蔵しておきます。
ヒジキ料理を作る前日に、干したヒジキを魔法瓶に入れて熱湯を注ぎます。翌朝に魔法瓶の中でヒジキが軟らかくなっていますから、水を切って油揚げやこんにゃくと一緒に炊けばいいのですこつは魔法瓶の中の温度を下げないことです。魔法瓶はあらかじめ熱湯を注いで暖めておくのはもちろんのこと、毛布や布団でくるんで保温を図ります。途中で熱湯を入れ替えるのもいいでしょう。とにかく保温を図って7~8時間釜で炊くのと同じ状態にするのです。この方法は大豆や小豆を煮るにも応用ができます。したがってヒジキや豆類を柔らかくするために、専用の大きめの魔法瓶を用意しておくとよろしいです。

アサリの収穫
↑アマモの観察と写真が叶わなかったので、手ぶらで帰るわけにはいかない、ということでアサリを掘りました。収穫はちょうど大皿に1杯(1キロあまりか?)です。昔はバケツに半分以上(5~10キロ程度)獲れていたのですが、乱獲につぐ乱獲がたたってアサリはあまりいなくなりました…。


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