雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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いちおう氷瀑は見ることができたけど、やや迫力不足な感じも‥。
本日は2018年2月16日 (金曜日) であります。

見事な氷瀑ではありますけど、やや物足りない感じも‥。

一昨日の14日の午後に、以前にカッキーさんからご紹介いただきました神通滝 (徳島県・神山町) の氷瀑を見に行きました。今冬は厳寒だというものの、寒気がやや緩んだタイミングで行ったので、見事な氷瀑は氷瀑でありますが、なんとなく迫力が少ないというか、すこし物足りない印象がいたしました。やはり、暖地での氷瀑は記録的な寒波でギンギンに冷えた直後に、遭難覚悟で行くぐらいが良さそうでありますね。 14日の午後13時47分に南あわじ市の雑想庵を出発。15時06分に 道の駅 「温泉の里 神山」 に到着。ここまで所要時間は1時間23分、距離は約66キロです。ここで四国東部エリアで一番うまいウドンを喰って、お土産の安心安全シイタケを購入。小一時間道の駅におったので、神通滝登山口に着いたのは16時27分になっていました。だいぶん日没が遅くなっているので大丈夫。以下に、その日帰り半日観察行の写真を陳列します。 

道の駅 「温泉の里 神山」
道の駅 「温泉の里 神山」
道の駅 「温泉の里 神山」
道の駅 「温泉の里 神山」

今冬は厳寒です。地球寒冷化がハッキリしてきたようであります。で、寒いので野菜とくに葉物が育ちません。暖地でもホウレンソウとかコマツナとかチンゲンサイなど寒さで育ちません。店の人にきいたら葉物の入荷が少なく、少ない入荷なんで午前中に全部売れてしまうそうです。神山町でも厳寒の影響が出ているとのことです。なお、店内撮影許可をいただきました。

道の駅 「温泉の里 神山」 店内

たぶん、四国東部エリアで一番うまい天婦羅うどんです。うどんの麺は讃岐うどんの隣県で影響があるハズなのに、讃岐うどんほど固くありません。コシが強く舌触りがいいのですが柔らかめの麺です。わざわざ淡路島からこのうどんを食べに行く価値がありますね! うどんの麺が見えないほどに、たくさんトッピングされた天婦羅は5品も6品もあって、季節折々の神山町産物が天婦羅のネタです。春になったら山菜の天婦羅が麺の上に乗ります。
四国東部エリアで一番うまい天婦羅うどん

四国東部エリアで一番うまい天婦羅うどんの左にあるのは、お土産のシイタケです。4袋買いましたが、うどんを喰ってから追加4袋計8袋購入であります。菌床栽培品ですが、菌床の原料のおが屑が四国内の原木から作られ安心安全です。きのこは放射性物質に非常に汚染されやすい食品として、知る人には知られています。で、菌床栽培きのこは、菌床の製造原料のおが屑や米糠までどこの産地のものかチェックする必要があります。そのきのこの生産地 (菌床栽培施設の所在地) だけチェックしてもダメなんですわ。国産なんていうのは口にすることはないし、ある大手の上場企業の生産したきのこも吾輩は絶対に口にはしませんわ。というのは、商品の製造工場にメールを送ってどこのおが屑を使っているのか問い合わせても、返事がありませんでした。財務諸表の公開まで義務づけられている上場企業が、おが屑の産地など隠す必要もない小さな情報を明らかにできないとは驚きですが、そういうところの商品 (きのこ) は口にできないわけです。ちなみに、いまや「国産」は要注意です。消費者は甘く考えている人が多いようですけど、世界各国は日本からの 「国産」 食品の輸入を禁止している、あるいは放射性物質の検出がない証明書の添付を求めている国がいまだにたくさんですわ!
天婦羅うどんと、お土産

神山町に来て土産にシイタケを購入する理由がこれです。町内の農協の施設で菌床をこしらえています。菌床の材料のおが屑は高知県四万十川上流のシイノキだということです。つまり、原発事故由来の放射性物質による汚染がないことです。ただし、自然放射能の影響はわずかにあると思います。札幌のホワイトフードさんが言うには、ホワイトフード基準の0.5ベクレル未満のシイタケは、九州・四国産でも見つからないと言っていますので。
農協のシイタケ菌床製造工場
農協のシイタケ菌床製造工場

むかし研磨用の砥石の原石の産地だったといわれる砥石権現 (標高1375m) を見上げました。砥石権現の山頂近くは4月下旬から5月上旬くらいでしょうかね、カタクリの花の群生が見られます。
砥石権現(標高1375m)

雲早山(標高1496m)が指呼の間に望めます。雲早山は5月中旬から下旬ぐらいでしょうかね、ホンシャクナゲやツクシシャクナゲの見事な大群生が見られます。ピンク色のアケボノツツジや白ヤシオなどの名所でもあります。まだ残雪があるころには白いタムシバも。山野草愛好家垂涎の名花で、絶滅危惧種 (環境省カテゴリーで絶滅危惧2類) の美しいシコクカッコソウもあったかと。雲早山は、沢山の花に出会える素敵な山です。冬にはなんといっても霧氷の花が咲きます。写真の谷の奥が神通滝です。
雲早山(標高1496m)

酷道193号線から左折、林道に入ります。地形図上ではここ(+マークのところ)
酷道193号線から左折、林道に入ります

スタッドレスタイヤあるいはチェーンが要ります。夏タイヤじゃ勾配のあるカーブで立ち往生するのは間違いありません。雪道走行の用意がない場合は、国道193号線の安全な場所に駐車して、あとは歩いたほうがいいでしょう。往復6キロ、とてもいい運動になるでしょう! ただし、歩いても滑らない履物が要ります。
スタッドレスあるいはチェーンが要ります

凍結もあり路面はやや厳しい状況。とくに、昼間に雪が融けてシャーベット状になり、夜間の冷え込みで凍結し、凍結路面がワダチでデコボコしているようなときは、そこが勾配があるカーブならば4輪チェーン巻でも滑りますわ。登るときはまだしも降るときに車が停まらなくなったりすることも! うろたえてブレーキを踏んだらスピンして、最悪は谷に転落! あるんですねえ、四国の山間部でもときたま。恐いですねえ。ということで、吾輩は氷瀑見物をおすすめしているわけじゃありませんから、拙ブログをご覧になって氷瀑見物に行かれて事故っても、吾輩には何の責任もありません。氷瀑見物はあくまでも自己責任ということで!
凍結もあり路面はやや厳しい状況

最近の林道は舗装が進んで、未舗装林道がほとんどなくなりました。ふんわりした新雪の場合は走りやすいです。この状態ならばほとんど滑らないです。路面の状態はとてもいいんですが、積雪があると雪の下の落石に要注意です。雪の下の石でオイルパンにひびが入ったなどというのを聞きますね!
最近の林道は舗装が進んだ
最近の林道は舗装が進んだ

林道の山側斜面には点々とつららが出来ています。かなり立派なつららもありますけど、これはまだ序の口です。横綱はまだもう少し先です。
これは序の口だ

ここは、昔はアマゴ養魚場だったような記憶があります。たしか、キャンプ地もあったかと。むかし、渓流釣りにはまってここの鮎喰川 (ここは支流の神通谷川) に毎週来てアマゴ釣りをしたことがあります。もちろん密漁じゃなくて、神山町役場内の川の漁業組合に入漁料年5000円をちゃんと納めてです。
駐車場に着いた

神通滝へ向かう登山道は普通の登山道並みですが、積雪期には滑ったら谷に転落する危険性が若干ありそうな感じはします。とにかく滑らない足ごしらえが要りそうです。理想的には雪山用のアイゼンがあったほうがいいかも? 山など1回も登ったことがないような方は来ないほうがいいかも? 登山をする人ならば何の問題もありませんが、転落事故のリスクが絶対にないとは言えなさそうですから、積雪のある厳冬期には一般的には近づかないほうがいいかも? と感じました。
神通滝への登山道入り口
神通滝へいく登山道

アマゴのおりそうな淵があります。
アマゴのおりそうな淵


神々しいまでに見事な氷瀑ですが、どこか物足りない感じがします。

やはり、見頃は限られた日しかなさそう?


残念ながら阿波国は暖地エリアです。日本列島の中では南のほうであって、北日本じゃありません。つまり氷雪観察の適地じゃないということです。暖地であるけれども山にいけば氷雪観察もできるというだけです。神通滝は四国山地の少し標高が高い所といっても、滝壺で標高がわずか610mです。わが南あわじ市の諭鶴羽山と変わりません。で、滝が氷っているように見えても、水流のあるところは氷っていませんわ。完全なる氷瀑となるには気温が高すぎますね。あるいは、滝の位置する標高が低すぎるとも言えましょう。もっと、標高が1500m近いところとか。たとえば 剣山山頂南側のホラ貝の滝 (標高1410m)とか? 神通滝は氷瀑ができる標高下限なんでしょう。この低標高ならば、数年に一度というような強烈な寒波が西回りで大きく南下し、連日真冬日 (最高気温が0度未満の日、つまり一日中氷点下) が1週間ぐらい続いたときが本当の見ごろと思われます。具体的には、高層天気図をチェックして、850ヘクトパスカル気温で福岡が-15度近い低温が何日も続いたときが、神通滝の氷瀑見頃と思われます。厳寒期であっても日を選ばなくちゃ期待外れということです。
神通滝

斜面を少し登って、滝壺を見下ろしました。滝壺が完全に氷結しているわけじゃありません。水でびしょびしょしています。積雪で言えばびしょびしょのシャーベット状。氷瀑見物にはやや物足りない印象がしますね。今回の寒波はそれほど強いものじゃありませんでしたので、やや気温が高すぎました。
神通滝


西日本暖地での氷瀑観察の日の選び方

暖地じゃ、よほど高標高じゃない限り、氷瀑観察は日を選ばないと期待外れとなってしまいます。とにかく、高層天気図等で上空の寒気移流を調べることです。850hPa高度 (約1500m上空) の気温変化を見るのがいいでしょう。というのは、地上気温では地物や地形の影響が大きいので、地点ごとの気温が大きくばらつくし、放射冷却で明け方だけ寒いということがあり、どれぐらいの寒波の強さなのか分かりにくいからです。それと、850hPa気温は、高度から言って四国山地の中腹から山頂直下の気温そのものと言えるからです。四国には高層観測所はないので 福岡の観測データ をみます。

福岡 2018年1月の850hPa気温

上の表は850hPa面の福岡の観測データです。2018年1月の21時のものです。(観測は09時と21時の2回行われる)
この1月のデータから氷瀑観察行くの日を選ぶとするならば、文句なしに27日です。

-10度以下が、23日~26日の4日続いてカチンカチンに氷結しているものと思われます。27日は一挙に気温が10度上がりました。しかも、風速は1mです。ほとんど無風。つまり寒気が通り抜けたことを意味します。寒気が押し寄せているときは、山じゃ物凄く荒れます。四国でも山じゃ暴風雪ですわ。装備不十分ならば遭難ということもあり得ましょう。冬山経験豊富なベテラン登山家以外は入山禁止です。ま、ベテランでも荒れるときは入山しないでしょう。ていうか、十分な安全マージンをとって、きちんとリスク回避できる人がほんまのベテランなのかも? ここが攻めどころと猪突猛進する人はアホウかも? 寒気がいったん収まって、穏やかになった日が氷瀑観察日和ということでありましょう。なお、観測データは過去のものなので、直近のデータは日々更新される高層図をチェックしますが、寒気の予想を見るには 日本気象株式会社の「地球気」 が便利です。

われわれ西日本人は、右下のグラフにある福岡を見ましょう。気温偏差予想が平年値よりも10度前後下がるようなときが数日あったならば、その直後が氷瀑観察適期です。西日本じゃ北日本みたいにいつ行ってもいいわけじゃなくて、日の中に日を選ばないとなかなか見事な氷瀑には出会えないです。よね?



カッキーさんから頂いたコメント

こんばんは、神通滝行ってらしたんですね。
写真を見ると滝つぼのドームが無くなってますね。
ボクが行ったのが1月の28日(日曜日)です。
まさに寒波の後、絶好のタイミングやったのですね。高城の樹氷といい、神通の氷瀑といい良いタイミングで見られました。
神通でお近付きになった徳島のカメラマンに神通の近くで咲くカタクリ?の見頃に誘われました。その時はまた報告します。


山のキノコの返信

コメントありがとうございます。
以前に拝見したカッキーさんの写真では、たしかに滝壺に巨大な氷塊がありましたね。
1月28日は、気象データを見ると強烈な寒気に数日覆われた直後のようで、よいタイミングでしたね。
私が行ったときは、寒気が緩くて氷も解けかげんで氷塊は消えていました。

カタクリは、砥石権現、雲早山、柴小屋(神山町役場付近の林道を尾根まで登っていったところ、標高1200mあまり) などの
尾根筋を中心にして、落葉樹林の林床に点々と見られますわ。花期は標高にもよりますけど、
4月中旬~下旬、5月の連休ころまで咲いていますわ。美しい花です。
淡路島じゃウバユリをカタクリと呼んでいて、淡路人はほんまのカタクリを見たことがない人が多いようです。
誘い合って淡路島から神山町にほんまのカタクリを皆で見に行くのもいいかも?
手前味噌ですが、2015年5月5日の砥石権現カタクリ観察行 です。


↓ ほんまのカタクリです。 2015年5月5日、砥石権現の標高1290m地点。
カタクリ


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コメント
コメント
こんばんは、神通滝行ってらしたんですね
写真を見ると滝つぼのドームが無くなってますね
ボクが行ったのが1月の28日(日曜日)です
まさに寒波の後、絶好のタイミングやったのですね。高城の樹氷といい、神通の氷瀑といい良いタイミングで見られました。
神通でお近付きになった徳島のカメラマンに神通の近くで咲くカタクリ?の見頃に誘われました。その時はまた報告します。
2018/02/16(金) 21:38:21 | URL | カッキー #- [ 編集 ]
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