雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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旧洲本測候所が取り壊された! 観測統計の連続性破壊を憂える! (その1)
これは移設なんかじゃない!

旧 観測所を廃止して、全く新しい観測所を作ったということだ! 


おそらく、それなりの理由があったとは思いますが、 (註1) これは憂うべき暴挙と言わざるをえません。旧 洲本測候所 (洲本特別地域気象観測所) の施設が無残にも解体されています。ここで100年近く孜々営々 (ししえいえい) と続けられた気象観測が、昨年2017年11月29日をもって終了してしまいました。観測環境の劣悪なアメダスならば、学校や役場の一画とか、公共機関の敷地内に間借りしていることが多く、地権者の統廃合などの都合にふりまわされて移転を余儀なくされるということはありますけど、ここはかつては職員が常駐していた気象官署 (測候所) であります。防草シートを張って露場も狭いアメダスと違って、露場がかなり広く敷地は芝生でありました。むかしは周辺とくに南側と東側が樹木の背が低く明るい感じでしたが、樹木の生長とともに鬱陶しくなったという若干の環境変化はありますけど、おおむね良好な観測環境でありました。以前に気象学者の近藤純正先生からいただいたメールによれば、気候変動の監視所としてふさわしい観測所を拾い上げようとしたとき、洲本測候所も検討されたそうです。で、調べたら洲本測候所はむかし観測場所を移転した履歴があることが判明、気候変動監視所の候補から外したそうです。つまり、むかし観測場所を移転さえしていなければ、洲本測候所は気候変動監視所としての良好な観測環境であるわけです。このように、有名な気象学者の近藤純正先生が注目する (注目した) 元気象官署の洲本特別地域気象観測所をなんで廃止したのだろうか? アメダスの移転はやむをえないところがありますし、観測統計期間もようやく40年になったにすぎません。けれども、元測候所ならば観測統計期間が100年前後あって非常に長いわけです。気象庁の技官官僚までアホウな政治的地球温暖化騒動に加担しているわけですが、100歩譲って二酸化炭素地球温暖化が真実であると仮定したならば、統計期間が長い観測所は命がけで護らなければいけないハズです。いとも簡単に古い観測所を移転させるのは何故なのか? 勘繰ると、統計データの連続性を意図的に破壊して長期の気候変動を調べられないようにしているのではないか? もちろんそんなことはあろうハズがありませんけど、そんな勘繰りが湧いてくるほどのとんでもない暴挙であります。

(註1) 記事執筆後に神戸海洋気象台に電話取材を行い、移転の理由を伺いました。一口で申せば、旧洲本測候所の所在地一帯は諸般の規制が何重にもかかっているエリアで、その規制のために、例えば露場に覆いかぶさる木1本伐ることも困難で、良好な観測環境を維持するのが困難なためのようです。移転先として洲本市街地の洲本図書館前の広場あたりが有力候補だったが、将来の津波が懸念されることから断念、距離があるために洲本市の気象を代表している地点なのかどうかは大いに疑問があることは重々承知のうえで、アグリ公園の敷地の一画をお借りして移転したとのことです。

ここから約6キロ西の別の所に移設したと神戸海洋気象台は言っていますけど、新規の観測所の周辺環境は全く異なります観測統計データの連続性が完全に破壊されたと考えるべきではないか? 新規の観測所は名称こそ同じ名称を継承していますけど、気温など観測データは旧地のそれとは均質ではなく、全く異質なものです。よって、観測所の移設などではなく、旧観測所を廃止して、まったく新しい所に新しい観測所をつくったのだ、と言わざるを得ません。気象観測は同じところで数十年、今後は数百年 (?) 続けてこそ観測統計の価値が出てくるはずです。露場が猫の額ほどの狭さで、夏に熱を帯びる防草シート (これは、植物の芝生よりも温度が上がりやすい) 張りのアメダス観測所ならばともかく、もともとは気象官署でかつては職員が常駐し露場も広い旧洲本測候所を潰すとは、あまりの暴挙に絶句です。観測所を移転したら観測統計は振り出しに戻ってしまいます。ゼロからのやり直しになってしまいます。


特別地域気象観測所の名を継承しても、平年値は存在しない。

平年値が計算できるようになるのは、なんと2051年の年初から!


大きな問題になってくるのが、平年値が不明ということです。新観測所で平年値が計算できるようになるのはなんと2051年からです。つまり、平年値とは30年間の平均です。現在使われている平年値は1981年ー2010年の30年平均。これが2020年の終わりまで使われます。2021年の年初になると1991年―2020年の30年平均に切り替わります。新観測所で将来に2021年から2050年まで観測された30年間のデータが出そろって初めて計算できるのが平年値であります。つまり今後淡路島は33年間平年値が不明ということですわ! 特別地域気象観測所が今後33年間にわたって平年より気温が高いのか低いのか不明などということがあっていいのか! なお、気象庁はなに喰わぬ顔でしれっと、旧洲本測候所の平年値を出してくるものと思われます。しかしながら、三熊山の山上原生林の中の気温と、平野部 (洪積台地っぽい地形) のアスファルト張りの横との気温は異質・別物です。極端なことを申せば、札幌にあった観測所を淡路島に移転したのに観測データは継続していると強弁し、淡路島とは気候が全く違う札幌の平年値を基準にして、淡路島が暑いの寒いのと言うようなことをやっているわけですわ! すでにそうやっていますね! 淡路島民は絶対に気象庁の陰謀 (見え透いているから陰謀じゃなく陽謀か?) に騙されないようにする必要がありますね!


今後は、夏の 「日最高気温」 は高めに、冬の 「日最低気温」 は低めに出るでしょう!

つまり、気温の変化 が大きくなるので、ヘンな勘違いが増えるであろう!


淡路島が温暖化しているのか、または寒冷化しているのか、あるいは横ばいなのか、旧洲本測候所が淡路島の気候変動の観測所 (監視所) だったのですが、今後は淡路島の気候がどうなっているのか分からなくなってしまいました。淡路島の気候変動がどうなっているのか分からないから、行政も島民も対処しようがありませんね。淡路島の気候変動への対処が遅れて、被害や死人が大勢出ることが懸念されますね! 一番懸念されるのが、淡路島が異様に温暖化していると錯覚させられることでしょうかね? 旧洲本測候所での最高気温の記録は36.7度です。意外にも北海道の帯広 (37.8度) よりも低いです。洲本の最高気温の極値が意外に低いのは洲本測候所が山上の原生林の中にあるためです。今後はこの36.7度があっさりと何回も破られるでしょう。賭けをしてもいいですわ。そうしますと、淡路島が温暖化・熱暑化しているなどと短絡的に勘違いして、行政等が過剰な対応やヘンな取り組み (つまり合法的な税金簒奪) を始めるのではないか? それが一番懸念されるところです。



旧 洲本測候所は、山上の原生林の中の観測所だった。

↓ 旧 洲本測候所は小高い山の上にありました。洲本市の市街地の南に三熊山 (洲本城跡で標高125m) という原生林に覆われた山があり、その山頂の東側にありました。洲本測候所の標高は地形図では110mぐらいです。海に近く臨海と言っていいほどの距離ですが、垂直高度があるので気温など海水温の影響は比較的に少なかったと思われます。原生林の中にあった観測所といっていいぐらいだから、日中や夏の気温が低く抑えられました。付近の展望所から紀淡海峡が指呼の間に望まれ、南東ないし南南東の風向ならば紀淡海峡から吹きあがる風は非常に強かったと思われます。
旧 洲本測候所は小高い山の上にあった
旧 洲本測候所は小高い山の上にあった
旧 洲本測候所は小高い山の上にあった
旧 洲本測候所は小高い山の上にあった
付近の展望所から紀淡海峡を望む
解体工事の標識
無残に打ち壊される旧 洲本測候所


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コメント
コメント
色んな意味であらら…な話
こんばんは。

観測データの事なんてきっと考えてないでしょうね。
名前が一緒なら全部一緒だよ!とでも思っていそうで。
でも中身は山の上から平地のど真ん中。
そんなチグハグな状態でも混ぜこぜにしてハイと出してくるんですものね。
んなもん参考になるかー!な話です。

旧測候所の風景、なんだか哀愁を誘いますね。
2018/01/21(日) 23:34:56 | URL | おれんじ #9nsoMotg [ 編集 ]
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