雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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憲法破壊の自民党草案はダメだが、憲法を改善するのは良いのではないか?
憲法をどうするのか? 憲法を改訂するって言うても実は3通りあるけどね! 

①、憲法を改悪する。(たとえば、自民党の平和憲法破壊草案がこれ)  

②、憲法を不磨の大典として墨守する。(この勢力は、教条的護憲派と呼ぼう)

③、憲法を改善する。(憲法を、もっともっと良いものにしようとする勢力が、この国にはいない)


憲法を護れと訴える手作りの看板

憲法をめぐる論議になると、冷静な議論じゃなくて、ほとんどイデオロギーの対立みたいな、つかみあいのケンカ寸前になるような、激しい感情的な応酬になりがちです。憲法改定の議論自体がタブーみたいな雰囲気すらあります。で、選挙の際には、自民党が争点・公約として憲法改悪をあまり前面に出さないで、というよりも、選挙の際には憲法のことは触れないで、選挙のあとで憲法改悪を言い出すわけです。今回の選挙では少しは憲法改悪を言うてましたけど、どこを、どう改悪するのか隠しておいて、選挙に勝ちさえすれば信認を得たと言わんばかりに隠していたホンネを出すわけです。これでは、選挙詐欺みたいなやり方だと言わざるをえません。そもそも憲法を変える議論はタブーみたいなところがあって、それを言い出すとごうごうたる反対や非難が巻き起こるわけでありまして、議論すらできないというのがこの国の大きな問題じゃなかろうか? と思います。


自民党は、憲法を破壊したい勢力!

平和の嫌いな自民党や、自民党の背後で自民党を洗脳するカルト集団の日本会議は、国民主権・基本的人権・平和主義を謳う現行憲法が憎くてたまらないようです。安倍政権の閣僚だった政治家などは、公然と 「基本的人権などという考えは間違っている!」 とまで言っています。彼らはあからさまに戦前回帰で、大日本帝国憲法の復活を目指しているわけです。なんと2世紀前の憲法!(1889年公布)に戻したいわけです。21世紀のいまを19世紀に巻き戻したいなんて正気の沙汰じゃありません。彼らは異口同音に、日本国憲法はアメリカに押し付けられた憲法だから、みっともない憲法だといいます。で、自主憲法を制定すべきだいうのですが、問題はその変更内容です。前前世紀の遺物を復活させていいわけがありません。たしかに、現行憲法は占領軍に押し付けられた面は濃厚でありますが、国民を虫けらのようにみなす軍国主義者や、他国を侵略する帝国主義者どもには絶対に書けない立派な憲法でります。この立派な憲法を100%われわれ日本人の手で書けなかったのがみっともないと言えるのであって、押し付けられたからみっともないのでは決してありません。

こちらは自民党の 日本国憲法改正草案(現行憲法対照) ですが、一読してそんなに改悪じゃないように見えるよう巧妙にこしらえてありますから、騙されてはいけません。のっけから、「天皇は日本国の元首である」なんて言うてますから、これは、まさに大日本帝国憲法復活の象徴です。たとえば、「公共の福祉」のためにと言っていた箇所を「公の秩序」に変えたり、「個人として」という表現が「人として」に文言を変えたりした箇所があちこちに見られます。つまり、個人よりも集団や国家が優先であり、個人の自由や権利を制限して、国家主義・全体主義の国にしようとする意図が窺えます。近代憲法というのは、そもそも権力者の暴虐を縛るための国民からの命令書であるのに、自民党改悪草案では、憲法尊重擁護義務を国民に課して、権力側が国民を縛るものへと変えています。とくに恐いのは 「第九章 緊急事態」 という条項が新設(98条・99条)されたことです。何か緊急事態 (外国からの攻撃だけでなく、混乱や地震など‥) があったら、総理大臣が緊急事態を宣言! いちおう国会の承認が要ると言っていますけど、与党圧倒議席ならば必ず承認ですよね! 緊急事態宣言下では内閣が勝手に法律を作ることが出来、何人もそれに従わなければならないし、その場合国民の基本的人権は尊重すると言うのですが、これは基本的人権が蹂躙されることもありまっせ、と言外に言っているわけです。それに、ヒドイのは緊急事態が宣言されている間は国会が解散されないということですが、悪用されそう! いろいろ理由をつけて緊急事態の延長を延々と続ければ国会議員の地位は永続ですね! もはや選挙なんてする必要もない! この間の選挙が最後の総選挙だったかも? つまり、次の参議院選挙で憲法改定の国民投票を狙っているようなので、可決し、いろいろと口実をつけて緊急事態宣言をすればいいわけです。すこし飛躍して解釈しているかもしれませんけど、そういうふうにも読める新設条文です。 


いわゆる護憲派というのは、憲法に指1本も触らせない教条主義者!

政党で申せば、憲法を護れと主張しているのは日本共産党と社民党あたりでしょうか? 維新や希望は改憲を言っているから改憲派は間違いなさそうです。憲法を護れというのはいいんですが、どちらかと言えば現行憲法を大日本帝国憲法みたいに不磨の大典に祀り上げて、1条たりとも改正させない、一言一句さえも変えることはダメだ、と原理・原則に凝り固まった教条主義者というふうな印象を受けます。現行憲法が制定公布されて70年も経っているのです。現在の状況にそぐわない点とか、憲法に内在する弱点なども見えてきています。 たとえば、行政府である内閣が憲法解釈をしているのは大きな問題で、安倍政権は閣議で勝手に憲法解釈を変更して、集団的自衛権は合憲としましたが、おかしな話です。この点は、憲法裁判所 の設置を憲法に書き加えて、勝手に内閣に憲法解釈をさせないなどの改正はあってもいいのではないか? 日本の三権分立も不十分で、とくに安倍政権下では三権連立みたいになっています! 最高裁の人事に首相の意向が反映されているきらいがあり、最高裁が安倍に忖度して判決を出すこともありそうな感じ。そもそも、国会が唯一の立法機関なのに法律は80パーセントが内閣法制局がこしらえているのも変な話です。日本の三権分立は不完全で、もっと強固なものにするための憲法改正ならばあってもいいのではないか? 現代風なことでは 「自然環境を護る章」 を新設してもいいのでは?  たとえば、「日本国は、自然環境の変化に富む美しい国であるから、この美しい自然を護るために国民ならびに天皇以下公務員は努力しなければならない」 なんていう条文です。日本国憲法には直接的な 「環境権」 の条文がないのは残念です。この国には、憲法をさらに立派で素晴らしいものにしようという勢力がほとんどいないように思います。


要は、憲法改定の是非じゃなくて、改訂内容ではないのか?

私は憲法は改正してもいいという考えです。ただし、自民党の憲法改正草案はダメ。あんなのは皇国史観に凝り固まった軍国カルトの憲法破壊でしかありません。自民党のものは下品きわまりない改悪草案です。私が個人的に要望したいのは、憲法に、北欧で認められているような 自然享受権 を書き加えてほしいと思います。山でも海でも本来は誰のものでもなかったのが、いつしか、色々な経緯があって所有者がいます。けれども、本来は誰の物でもなかったから、その土地所有者に被害を及ぼさないかぎり、また自然を破壊しないかぎりにおいて、その自然を享受できるという権利です。釣り師・磯ファン・山菜キノコ狩り愛好家・アウトドアズマンならば皆賛同するでしょう! 自然享受権を憲法に書き込めと署名集めしたらあっという間に1000万筆ぐらい集まるのではないか?

深淵は四国屈指の豪雪地

憲法を護れと訴える手作りの看板


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