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雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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今年(2017年)はマイタケ不作の年のようだ。
秋になって、北海道や東北地方など北の方から続々とマイタケに関するおたよりが届いておりますが、(各地のキノコファンのブログ等を閲覧すると) なぜか今年は全国的にマイタケの発生が少ない傾向です。一生懸命に山を徘徊したけどマイタケが採れなかった、というふうな記述が散見されますね。なんででしょうかね? 今年は気象条件がマイタケ発生に良くなかったんでしょうかね?? わが淡路島でも今の所マイタケの発生は少ないです。10月14日に、このあいだ見つけたマイタケのつぼみを収穫に行ってまいりました。収穫は1キロのものが1つだけです。残念ですが、シャクナゲ山お花見に参加を賜わりました方々に、お配りするだけの収穫がありませんでした。お見せするだけですが、悪しからず。

この奥にマイタケを採りに行ってまいりました。
諭鶴羽ダム

諭鶴羽ダム堰堤南側から入山します。下山したときに、大阪府枚方市から見えたという夫婦に話しかけられ、山頂まで時間はどの程度かと聞かれました。いろいろ話をすると、年数回淡路島に来るらしい、ぜひこの山に登りたいとのこと。前回は、奈良県から見えた登山者と話をすると、その方も年数回淡路島にきて福良の国民休暇村に泊まるそうだ。前々回には、兵庫県ではあるが日本海側の但馬地方からの登山者と出会って、「淡路にはクマがいないのでいいですね」 なんて言うから、話をすると但馬じゃ庭先のカキの実をクマが採りにくるとか。以前には北海道・網走から来たという女性2人の登山者と話をしたこともあります。ローカルな、無名の山なのに、いつでもけっこう遠方からの登山者に出会います。わざわざ瀬戸内海の離島まできて山に登るというのにビックリですが、標高も低いし、何の魅力もないのに、何ででしょうかね?
諭鶴羽ダム堰堤南側

山頂に来るころには雨になりました。何も見えません。
天気が悪い
何も見えない


収穫は、1キロの小ぶりなものが1個だけ。

今年は、マイタケに限らずいろいろなキノコの発生が非常にすくないです。例年9月には、テングタケ科のシロオニタケあるいはその近縁種がわんさかと生えるのに、今年は全く見ませんでした。食べられるキノコではタマゴタケ・オオイチョウタケ・ウスヒラタケなど色々なキノコが出てくるのに、今年は全然見ませんが何故なんでしょうかね??
まともな大きさのものはこれだけ
これは小ぶりのもの
本日の収穫

食材の生産地には十分気をつけます。理由は言わずもがな。言よったら怒られますね! でも、怒る相手を間違えてはいけませんよ。
調理の一例


マイタケ探しのご参考に! きのこの目利きたちの座談会!

人間一人の経験や観察にはおのずと限りがあります。その一人のわずかな観察例だけを何となく帰納して、これはこうなんだよ、と一般化して言い切るのは無理がありましょう。たとえば、〝マイタケはブナ科の大木に出る″ と言っても例外は出てきます。ブナ科以外にも発生例はあるし、小径木にも出てきます。で、大勢の人々の複数の目での観察事例を知ることが大事であります。ということで、全国各地のキノコの観察会のリーダーたちによるマイタケ座談会の会話を紹介しましょう。大勢の目での観察に基づく集合知から、マイタケがどんなキノコなのか? その性質が浮かびあがってきます。 山の渓谷社 『 きのこの目利き (夢自然きのこ) 』 1993 99-100頁の記事を借用。

なお、僭越ながら、その座談会の末席に吾輩も勝手に闖入して、あーだ、こーだと付け加えました。


なお、コメンテーターの後ろの地名は所属の略称等ですが、その所属団体名を挙げておきます。ただし、ホームページの開設していない団体が多く、その場合には関連情報を示しました。 北海道・上川キノコの会(2014年に散会した模様)、東北・青森県きのこ会、福島・有名な写真家、神奈川・神奈川キノコの会、長野・信州きのこの会(本を出している)、関西・関西菌類談話会、山口・山口なばの会、熊本・熊本きのこ会(本を出している)、新潟・新潟きのこ同好会(本を出している)

マイタケの生えるミズナラの木には太い枯れ枝がある。
遠目にもわかるので見つけたら根元にまで行って探す。


どんなところ? 多い?
佐藤(北海道) こちらではほとんどミズナラの木。
手塚(東北) 半枯れのミズナラの立ち木や切り株に出る。時に途中で折れた木の、根元ではなく数メートル上に出ることもある。倒木には出ない。
水野(福島) 奥羽、越後の両山脈ブナの原生林では、ミズナラは生きてはいても心材をやられ、空洞になっているのがほとんどなので発生量は多いと思う。巨大なマイタケもあって磐梯高原の民宿の主人が採ったものは重さが9キロ、200人のお客に出せる見事なものだったそうだ。
山のキノコ(フィールドは淡路島と剣山地) 標高千メートル以上ではミズナラ、標高500~千の中間温帯ならばカシ類、標高500までの里山ではシイに出る。市街地の神社のシイの巨木にでているのを見たことがある。

ミズナラ以外の木では?
手塚(神奈川) シラカシとシイの林で、去年、一昨年あたりに出た。でもあれから出ない。
三原(長野) 民宿の庭のクリに出ているのを見たことがある。
橋屋(関西) 京都、大阪あたりのマイタケはシイがメインだから東北に比べたら少ないだろう。
杉山(関西) 京都市内で桜の老木に出る。そこそこの株になるようだ。
高山(関西) ブナとミズナラしか知らない。ブナのマイタケもいい。1本しかブナに関しては知らないが、傘が黒っぽい。
山田(山口) 10月上旬~中旬、シイの老木の根元に発生する。
河野(熊本) ミズナラに多く発生するが、シイにも出る。
山のキノコ(淡路・剣山地) サクラの木に出ているのを見たことがある。3本見た。

目のつけどころは?
佐藤(北海道) 南向きの斜面に多い。ミズナラの一番下の枝が白く腐った木に出ている。赤く腐朽した木には出ないと言われているが、一度出たことがあり、マイタケにも赤味があった。
宮内(新潟) 尾根の見通しきく場所から双眼鏡で枯れかかったミズナラの古木を探す。
高山(関西) 必ずどこかが損傷していないとだめだ。数十メートル離れたところからでもわかる。
山田(山口) シイは胸高直径80センチを超える大木で、周囲の同様な老木にはカンゾウタケも発生している。
橋屋(関西) 僕がマイタケを採ったシイはカンゾウタケが出るような木。だけど、カンゾウタケが出る木は、たいていどっか弱っているような感じがするが、マイタケを採る木は外見上では腐っているようには見えない。地面から少し離れて出ている。
山のキノコ(淡路・剣山地) 橋屋氏が言う通り、たしかにマイタケが出るシイの木は外見上では弱っているようには見えない。でも、よく観察すると必ず枯れた大枝がある。剣山地のマイタケが出るミズナラは痛んでいる。倒木に出ているのも見た。

毎年出る?
手塚(東北) 毎年ではないが、切り株は朽ち果てるまで10~15年は周期的に出る。
工藤(東北) 私の経験では1年おき、今年大きいのが出たら来年は出ないか極端に小さいかだ。
佐藤(北海道) マイタケが生長途中で採られると翌年も出るが、生長しきったものを採ると1~3年休むのが普通。
高山(関西) 私の知っているブナのものは毎年は出ない。
山のキノコ(淡路・剣山地) その木の大きさによるのかも? 特に大きな巨木ならば毎年出るね! 小径木ならば3年とか5年に1回しか出ないね。後にも先にも1回しか出なかった木もある。

マイタケが出る木は10年もたない?
高山(関西) そうだろう。外から見えるか見えないかだけで、中がすになっている。材は本当に薄く木の周辺部だけで、僕らが中に入れるぐらい。
山田(山口) マイタケが発生しているシイの老木が平成3年の台風19号の影響により、地上2メートルの高さで折れてしまった。この時の材の内部は、霜降り肉様に菌がはびこり、木が立っていたのが不思議なくらいに材は完全に腐朽していた。整理されたこの木の切り株からその後も、発生している。
山のキノコ(淡路・剣山地) でもさあ、マイタケが出ていた木が、マイタケが出なくなって、樹勢を盛り返した例もみた。マイタケ菌に感染しても、マイタケ菌に打ち勝つ木もありそうな気がする。

おいしい?
河野(熊本) 九州ではマイタケの人気はあまり高くない。しかし鍋物としても油炒めして塩、コショウで味付けしても結構歯切れがよく、おいしいので宣伝中。栽培品は径20センチぐらいのものがよくできるようになった。
佐藤(北海道) 栽培農家からマイタケブロック(12×18×15センチくらいのブロックで一度マイタケをとったもの)を花壇に埋めておくと、秋になると出てくる。ブロックを2~10個ピラミッド形に積み重ねておくと、それなりに大きくなり楽しみだ。市販のマイタケも半干しして食べると、風味が増す。我が家では晩に小さく裂いてからストーブの前で新聞紙の上に広げておき、朝に味付けをしてマイタケご飯にする。山採りマイタケと同じにおいしい。
宮内(新潟) 最近市街地の近くにも出るが、味、匂いとも落ちる。やはり大きなミズナラに生えるものが最高だ。
手塚(東北) 本当に死んだ木より、少し痛んでいる木に出るものの方がおいしい気がする。
山のキノコ(淡路・剣山地) たしかに手塚氏の言うとおりだね。腐朽が進んだ木や、倒木に出るマイタケはうまくないよね。




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