雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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2017年10月5日、剣山サルナシ観察行 (その1)
2017年10月5日、剣山サルナシ観察行 (その1) 

↓ 04時02分に旧一宇村漆野瀬に来ました。ここが最初のチェーン着脱場です。ただ、まあチェーンを巻くなどという時代は終わっていますが、言葉だけは残っています。ここで10度というのが剣山の山頂で霜が見られる (その可能性がある) 目安です。
旧一宇村漆野瀬

↓ 04時55分に剣山登山口の見ノ越に到着。夜が明けるのがおそくなったので、まだ真っ暗です。見ノ越にある大劔神社の物置に掛けてある温度計はちょうど5度を指しています。
見ノ越

↓ 06時13分に頂上ヒュッテに到着。今日はゆっくりと登ってきました。気温が下がったので汗をかかないように加減して登りました。いちおう登山用の速乾衣装を着ていますが、低温時の汗冷えは恐いからです。それと急いで登ったところで今日は天気が悪いのでご来光が拝めません。登る道すがら西島駅までは持参の温度計で3~4度でしたが、山頂に来たら8度です。気温の逆転層が形成されたようです。天気もガスっているし、これじゃ霜は無理です。今季の初霜は次の寒波襲来に持ち越しそうです。
剣山頂上ヒュッテ

↓ 平家の馬場はガスっています。何も見えません。ヒュッテの屋根の向こうは乳白色のベールです。全く何も見えません。見えるのはガスだけです。ただし、面白いのは雲粒のミクロの水滴は肉眼では全く見えませんが、雲粒が何万と沢山集合したガス (雲) は見えてきます。個々のミクロは見えなくても、全体のマクロは見えるというのは、平地の日常の社会事象と逆みたいです。

日常の社会事象は、個々のものはよく見えますが、全体が見えにくい傾向がありますね! 木は見えるけど森は見えないみたいな感じ。安倍デンデンがどうしたとか、小さな池の黒ユリ子が言ったとかはよく見えるんですけど、じゃあ、政界全体がどう動いていこうとしているかは情報が錯綜しているのでなかなか実態が見えません。が、よく見ると黒ユリ子は野党でも革新でもなんでもありません。安倍デンデンと同じかあるいはそれ以上の極右ですよね! つまり黒ユリ子は安倍デンデンを倒す野党のようにマスゴミどもが報じていたけど、安倍デンデンと同じ穴のタヌキやキツネ。木は見えても森が見えにくいというのは、言い換えれば、すべからく 「偽」 なるものは見えやすく 「真」 なるものは見えにくい、ということでありましょう。更に申せば、「偽」 を見せて 「真」 を隠す役目をになうのがマスゴミということでありましょう。

平家の馬場
頂上ヒュッテの屋根
宝蔵石


木道再整備工事中であります

木道が整備されてから大分年月が経って、そのうち体重の重い人が板を踏み抜いて事故が起こるんじゃねえか? と心配になってきておりました。いったいいつやり直すんやろか? と思っておりましたが、ようやく木道再整備工事が始まりましたね。 ところで、もっと大きなことを考えたら、この国は長い下り坂に入っていますね。そろそろ今までにこしらえた社会的インフラの大規模な補修や再構築が必要になってきましたが、国家が下り坂の局面では途方もないことです。いったいどないするんやろか? 放射能まみれのところで東京汚倫ピックだの、破砕帯まみれの南アルプスをくり抜くモグラ・リニア新幹線などやっている状況じゃないのは明らかです。なのに、政官業トライアングルは自分らの権益しか考えないのでこの国の将来は絶望的です。頭狂汚倫ピックは実は、スポーツの祭典じゃなく、ゼネコンの利権の祭典なんですわ! 平和を愛し庶民の代弁者であるべきなのに権力コバンザメ政党に堕落した公明党のポスターに、「希望が、ゆきわたる国へ」 などというキャッチコピーがありますが、なんとまあ、白々しいというか、アホちゃうか! なんで政治家どもの言葉にはこう嘘八百が多いんでしょう?? たぶん、有権者など皆アホだ、いくらでも誤魔化せると国民を見下しているのではないか?

来たる10月22日の天下分け目の決戦には、共産・立憲民主等のリベラル共闘軍に、森友加計事件の主犯=安倍デンデン閣下に対する怒りの鉄拳票を入れましょう! 間違っても小さな池のほとりの黒ユリに入れないことです。黒ユリはリベラル票を分断するための偽装ペテンです。厚化粧の下の素顔は単なる第二自民党 (いや第三自民党か?) です。つまり、かつての橋の下 (これが第二自民党) と同じ役割にすぎません。保守同士、極右同士のボス猿の座をめぐる権力闘争にすぎません。なんだか大分県・高崎山のニホンザルの群れに似ていますね! どうか、たんなる極右の仲間割れを保守かリベラルかなどと勘違いしないように‥。

木道を更新工事中
木道を更新工事中
木道を更新工事中


天気が悪くてガスっていても、観察する見どころはあります!

ミヤマクマザサ (深山隈笹) にクマ (隈) が出てきた


登山者の多くが、クマザサとは熊笹の意味だと勘違いしているようですが、そうではありません。クマザサとは隈笹の意味です。葉の周囲に白い縁どり = 隈 (くま) があるから言うのであります。熊のように逞しくて、ヤブ漕ぎに難渋させられるという意味じゃありません。夏場には白い縁取りはありませんでしたが、秋になって白い縁取りが出てまいりました。剣山にあるものは、深山 (しんざん、みやま) にある隈笹の意味です。本家本元のクマザサは京都周辺の山にあるものとされますが、ササの類は分類が難しく、分類学者によっても見解が分かれることも多いようです。同じ山に生育する同じササが分類学者によっては別の名に同定されたり、以前と異なる名に変更されたりということも多々あるほどです。で、吾輩のような一般人がササについて、あーだ、こーだ、と立ち入らないほうが無難。
ミヤマクマザサ
ミヤマクマザサ
ミヤマクマザサ


日本庭園みたい! これは阿波の苔寺か?

頂上ヒュッテから北尾根の直登登山道を少し降りたところ、標高1900mあたりに見事な天然の日本庭園があります。春には5月初旬まで残雪が残る場所です。苔むした岩が累々とあり、樹木が矮生化していて、京都の苔寺みたいな素敵な雰囲気です。
日本庭園みたい
日本庭園みたい
日本庭園みたい


紅葉初期という感じであります

剣山から下山して見ノ越の温帯林を観察。ここはブナが優占して、高木層にミズメ・イタヤカエデ・コハウチワカエデ・ミズナラ・トチノキ・イヌザクラなどの落葉広葉大高木が見られ、見事なヒノキやウラジロモミの針葉樹が点々と混在しています。特筆すべきはミズナラの巨樹がたくさん見られることです。登山道から森林内に分け入ると怒られるしクマに遭遇するリスクがあるので、登山道からせいぜい100m以内しか観察できませんが、幹周7~8mクラスのミズナラがありますし、それぐらいのトチノキも見ました。登山リフト乗車口の横の大木はトチノキで樹上にたくさんのウナヅキギボウシが着生して7月に美しい花をさかせますが幹周はたぶん5mくらい。(巻き尺で測ったりしていると怒られるから正確には不明)

ただし、見事な温帯林ではありますが、遷移の最終段階の極相林、あるいは千古斧鉞の入らない自然林 (原生林) じゃないと思います。森林を構成する樹種が非常に多く、陽樹がかなり残存しています。よって、100年か200年まえにヒトの手で伐採されているハズです。と見ますがどうなんでしょう? 環境原理主義者どもは勘違いしているようですが、歴史上いまが日本の森林がいちばん鬱蒼と茂っていますね。古い文献や絵図から分かるのですが、昔の森林破壊はすさまじいものでした。江戸時代の人口は約3000万人で現在の四分の一です。人口が少なくても、燃料は薪炭しかありませんでした。むかしは煮炊きや風呂や暖房や建築に大量の木が要ったわけで、産業用 (製鉄や製塩や窯業とか) にも燃料はほとんどが薪炭です。で、各地で奥山の奥にいたるまで森林皆伐です。離島の屋久島でも樹齢千年を超える屋久杉が大量に伐採されています。つまり、江戸時代のほうが森林は徹底的に破壊されていたわけです。


↓ 見ノ越の周辺です。写っている建物は登山リフトの山麓側駅です。林冠全体がほんのりと色づいてきました。やや赤っぽいものはヤマブドウです。
見ノ越の見事な温帯林

↓ 剣山の山頂付近はミヤマクマザサの風衝草原ですが草原の辺縁にコメツツジがたくさん見られます。そろそろ色づいてまいりました。写真のものは剣山頂上ヒュッテから少し登山道を降りたところのもの。風当たりがやや弱いところなのでコメツツジが樹高2m程度にまで育っています。
コメツツジ

ナンゴクミネカエデ がかなり色づいています。今月中頃が紅葉の見頃か? 花の見ごろも短いですが、紅葉の見ごろもちょっとの間です。
ナンゴクミネカエデ
ナンゴクミネカエデ

↓ ヤマブドウの紅葉時期は他のものよりもやや早いようです。ヤマブドウはなかなか美しい紅葉です。
ヤマブドウ
ヤマブドウ



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