雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201805<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201807
夏から秋口には潮位が上がるから、気をつけよう!
狭いニッホンといえ、それぞれの土地は気候も環境も物凄く多様性があります。住む場所がちょっとでも違うと、日々の暮らしに必要な知識や経験は全くことなり、ハナシをしても全く通じません。本エントリーで取り上げる話題は、すこし内陸部に住む者にとっては全く知らないか、たとえ知っていてもどうでもいいことです。しかし、沿岸部の海抜ゼロメートル地帯に住む者にとっては、だれもが知っている常識中の常識であって、ときには深刻な問題であります。


夏から秋口に海面が上昇するのは、地球温暖化ではなく、たんなる季節変化だ!

最近では地球温暖化狂騒曲はだいぶん下火になりまして、やれやれです。余談ですが、アメリカのトランプ大統領は大統領選のころには、「地球温暖化はデッチ上げだ! アメリカは国際的な温暖化の取り組みから抜ける!」 と息巻いていました。おお、なんと素敵な大統領が現れたものかと期待しましたが、大統領になったとたん主張が変わりました。アメリカが経済的に損するから国際的な温暖化の取り組みから抜けると、言うのです。温暖化はデッチあげだという主張から、アメリカが損させられるという主張の変化です。これは明らかに主張の後退です。損させられるから抜けるという主張では、アメリカが得になるならば大いに参加するということになります。しょせん目先の損得勘定しか頭にない俗物政治家であることがハッキリした主張の変化です。地球温暖化がデッチあげであることを示すには、トランプ大統領自身は商売人出身のようなので科学的な真偽は判断できないにしても、地球温暖化に疑問をもつ科学者たちに研究費を配分して本当のことを言わせれば済むハナシです。にもかかわらず、そうしないで、損するから抜けるなどと体よく理由を変更して誤魔化すのは、まことに政治的といえば政治的であって、残念なことであります。ま、政治というのはしょせん 〝損得勘定のかけひき″ なので、国際的なパワーゲームの攻防の中では、自然科学上の真実とか道理は残念ながら無視されてしまうということでありましょう。黒いものを白だと言いくるめ、1+1=5だと詭弁を弄し、御用学者に研究費をあてがって言わせるものです。余談はさておき、以前ならばマスゴミどもは夏から秋にかけて潮位があがり浸水騒ぎが起ころうものならば 「それ見ろ、温暖化の影響だ」 と言わんばかりの報道をしました。なんでもかんでも温暖化と結びつける報道に辟易とさせられたものです。が、最近ではそういうアホウな報道をしなくなったのでやれやれです。


下図は、淡路島周辺の潮位観測所の分布 であります。本日の写真は淡路島南部の福良(ふくら)というところですが紀伊水道側です。よって大阪湾側に位置する洲本港ではなく、紀伊水道側の小松島港の潮位季節変化を調べます。
潮位観測所の位置図


下のグラフは、小松島港の天文潮位 の予測値から作成しました。天文潮位というのは計算上の潮位であります。月2回ある大潮のときに一番潮位が上がる数字を拾い出しました。満月および新月の翌日か翌々日に一番潮位が上がることが多いです。冬には潮位は低く、夏から秋に潮位が上がるのは太平洋沿岸部住民の常識です。

実際の潮位観測データは、この通りではありません。この天文潮位がベースであって、気象の影響で数字はかなり変わります。潮位が上がる要因はたくさんあります。

① 強い低気圧がきて気圧が下がる、低気圧の親玉が台風だ。ストローで水を吸い上げるのと同じ。
② 紀伊水道を強い南風が吹きあがって海水の吹き寄せ効果が起こる。
③ 打ち続く猛暑で海水温が平年よりも異常にあがる。熱膨張で海水が増える。
④ 沖合の黒潮が沿岸に近づく。黒潮の本流は1m潮位が高いと言われている。
⑤ 沖合いの暖水渦が接岸してくる。暖水渦も中心が盛り上がっている。
⑥ 東海沖~南海沖を強い東風が何日も続く。発生した吹送流がコリオリの力で曲げられ沿岸部に向かう。
⑦ 数分~数十分の周期で海面が上下動する副振動が起こる。紀伊水道でも20~30cmの副振動は起こっています。

他にもまだある? 
⑧、豪雨で大量の雨水が海に流れ込んだら潮位は上がる? どうなんでしょう?
四国山地で豪雨があり吉野川から大量の水 (海水よりも比重が小さい真水) が鳴門海峡や淡路島南岸海域に流入する場合を考えてみます。真水と、塩分濃度が3.5%ほどある比重の重い海水とでは、混じり合いにくいです。実際に山の上から豪雨のあとの海面を観察すると、濁った吉野川の水と澄んだ海水の境界がくっきりと分かります。気象で乾燥冷涼気団と湿潤温暖気団が容易に混ざらずに間に不連続線(前線)ができるのに似ています。真水は海水よりも比重が小さく軽いから、海水の上に乗りあがるようにして流れ込むと思われますが、大量の真水が流れ込んだら海水を押しのけて海底まで真水 (塩分濃度の低い部分) が広がるかも? そうしますと、氷山の頭が海面上に出るのと同じ理屈ですが、比重の小さい真水が流れ込んだ鳴門海峡や淡路島南岸海域で海面は、氷山の頭のように盛り上がると思われます。平らな海水面上で特定の部分が盛り上がると考えるのは変ですが、力学的にはそれで釣り合うハズです。よね? なお、吉野川から流れ込む真水は紀伊水道の表面海水温より低いはずですが、水温低下による比重大よりも、塩分低下による比重小のほうがより影響度があるのでは? それと豪雨の後では吉野川はどうしても濁り水となり、水にまじる土の微粒子で比重を上げることも考えられそうですが、塩分濃度差のほうが影響が大きいのでは? 豪雨のあとで吉野川から流れ込む真水の総量しだいでしょうけど、鳴門海峡から淡路島南岸では海水面が数センチとか、時には10センチぐらい上がるかも? 定量的に、どの程度の真水海面上昇効果があるのでしょう? ま、大きな河川からの雨水の流入で河口海域の塩分濃度が下がるのは事例があって地学の教科書にも載っていますね。揚子江や黄河の流れこむ東シナ海はそうです。 

以上のように、潮位が上がる要因はいくつもあり、グラフの数字よりも数十センチ上がることは時々ありますよね。夏から秋に、大潮満潮で海面が上がっている時に、さらに気象要因で海面があがり、そこに追い打ちをかけて南海地震発生! というケースが最悪です。どうせ、いつか来るのは避けられませんよね! ならば、冬場の大潮干潮で海面が非常に下がっている時に南海地震が起こってほしいものです。それならば被害がかなり軽減されるのでは?


徳島県小松島港の大潮毎の最高潮位の季節変化


兵庫県下で最も南海地震の津波被害が心配される南あわじ市福良地区

本日 (8月22日) は大潮です。兵庫県下で、やがて来る南海地震の津波被害が最も大きいと予想される 南あわじ市福良(ふくら) にやってまいりました。満潮で海面が上がっています。岸壁の上面すれすれまで海面が上がっています。
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています

岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並んでいます。
岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並ぶ
比較写真


土地の古老の方に話を伺うと、昭和南海地震の津波は洲崎を越えたということです。洲崎が津波に呑まれて見えなくなったそうです。中津峰山というのは徳島市の南にある山です。
昭和南海地震の津波は洲崎を越えたという

水路を海水が遡上しています。余裕があまりないようです。異常潮位が発生したならば床下浸水が起こる危惧があります。
水路を海水が遡上してきます

地形図の上では海抜1~2mですが、満潮時には海面すれすれになる土地に多くの家屋が建っています。
海抜1~2mの街並み

日が暮れると一段と海面が上がってきました。
日が暮れると一段と海面が上がってきた
陽が暮れると一段と海面が上がってきた

水門を閉めて海水の遡上・逆流をなんとかしのいでいます。異常潮位が起これば水門を乗り越えてしまいそうです。
水門を閉めて海水の遡上を防ぐ


スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
copyright © 2018 Powered By FC2ブログ allrights reserved.