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雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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早すぎる秋雨前線(?)のおかげで、何も見えません! (その3)
ぼちぼちと出てくるやろか? まだですね。

ここは標高が高いところなので、出てくるのがは早いと思われます。それを捜す人は当エリアにはほとんどいませんが、ごく一部にいないことはないようです。その人のブログを覗いたら今年はまだのようですが、早い年には8月下旬に出ているようです。で、そろそろかな?

↓ 目測で、環境省の巨樹巨木調査基準の地上高130センチでの幹周が軽く6mはありそうです。ミズナラの大木です。こういう巨木の根際を見てまわります。まだ、出ていません。
目測で幹周6mのミズナラ

↓ こちらはやや小さな巨樹ですが、それでも幹周4mありましょう。これもまだ出ていません。とにかく巨樹の根際を見て回ります。それは巨樹の根際に出るのですが、限られた特定の樹種にしか出てきません。何十、何百という巨樹の根際を見てまわってやっと一つあるという発生率のようですけれども、発生樹種や発生環境はハッキリしているので、そういう意味では探すのは簡単です。探す樹種は西日本では、標高の高いブナ帯(冷温帯)じゃミズナラ、平地の照葉樹林(暖温帯)じゃシイの木です。ねらい目は意外に中間温帯ともよばれる境目にあるシラカシ・アカガシ・クリなどのドングリのなる木であります。ときにはサクラにも出てきます。あとは、足場の悪い山の斜面を登ったり降りたりの繰り返しで歩き回るので体力しだいか? とにかく、それを捜すには屈強の体力が要りそうです。
手前味噌な記事ですが、こちらが 淡路島内でのそれの採集風景 であります。

目測で幹周4mのミズナラ


採り頃の若いエゾハリタケに当たるも、採取は禁じられています。

ここは霊峰 剣山の北西斜面です。一帯は国有林ですが、四国森林管理局の管轄ですが、四国島内に30箇所ある保護林の一つであります。(剣山植物群落保護林) 100年ほど前に民有林であったのを国が買い取って保護しているようですが、私が観察したところ完全なる極相林ではなく、林内にまだ陽樹が残存しています。で、遷移の最終局面であろうかと見ますが、幹周が6~7mぐらいのトチノキ・ミズナラがあって見事な森です。残念なことに、国の保護林であるので植物やキノコの採集は禁止されています。登山道を歩くだけならば問題ありませんが、保護林内に立ち入るには、たとえ立ち入り目的が自然調査や学術研究であっても許可が要るほどです。ということで、世俗的なキノコ採集などもってのほか、キノコ狩りなどしていると怒られますわ。採らないように。

↓採り頃の若いエゾハリタケがありますね! 東北地方北部の秋田県・山形県あたりで特に珍重されるキノコであります。
エゾハリタケ

↓ すこし拡大。幾重にも瓦を重ねたような形態のきのこであります。
エゾハリタケ

エゾハリタケは、なぜ、その名に蝦夷と冠するのであろうか?

蝦夷(えぞ) とは北海道の古名であります。幕藩時代には「蝦夷地」 「蝦夷が島」 と呼ばれていました。北海道というのは明治2年に新しくこしらえた名称であって、古代の五畿七道にならって北海道となずけられました。東海道や、吾輩のおるところは南海道、西海道といえば九州のことで、これらのパクリです。北海道 (令制) 参照。ということですが、エゾハリタケを珍重して日本列島最高の珍味だなどともてはやすのは、東北地方北部の秋田県・山形県あたり (出羽国・でわのくに) です。とくに狩猟をするマタギが春先に雪面に落ちたヌケオチと呼ぶ腐りかけのエゾハリタケを珍重するようですね。ならば、エゾハリタケではなく、デワハリタケと称するべきではないか? と以前からなんで蝦夷を冠する標準和名になったのであろうか? と不思議です。

『北海道のきのこ図鑑』から

『北海道きのこ図鑑』 の解説を読むと、ミズナラやカエデ類に出るということで意外な感じがします。四国のブナ帯じゃブナ以外にはまず出ないです。本州でもたぶんそうでしょう。これはブナの分布が北海道の渡島半島の黒松内町付近までだからでしょう。ブナの北限地は蘭越町でしたか? 札幌周縁とか道東など北海道の大部分でブナが分布していないので、エゾハリタケがしかたなく別の木に寄生するのだと思われます。それから、分布が北海道と本州となっていますが、四国が抜けています。九州にも分布しているようです。九州で出版されたキノコの書物にエゾハリタケが掲載されていますね。


お土産はキノコ栽培品であります。

保護林内でキノコ狩りなどしようものなら、森林管理署に怒られますし、販売目的で大量に採るなど悪質な場合には、徳島県警の取り調べを受ける可能性もありましょう。ということで観察だけです。で、帰りにはお土産にキノコを買いましょう! 帰りは見ノ越トンネルから旧木屋平村に降りていき、木屋平村を横断、川井峠を越えて神山町そして徳島市を経由して帰還です。道は細いしつづら折りに曲折しているし対向車が来て立ち往生するし、見ノ越から徳島市までの遠いこと! 徳島市の人が異口同音に 「県内なのに剣山は遠いわ」 と言うわけです。

↓ 見ノ越トンネルをくぐりぬけて木屋平村側ですが、雲が多いです。天神丸や高城山 (ともに標高1632m) は全く見えません。
見ノ越トンネルをくぐりぬけて木屋平村側

↓ 川井峠というところに来ました。剣山を遠望できる絶景ポイントとされますが、剣山を振り返っても雲の中であります。
川井峠から剣山方面

↓ 川井峠から西砥石権現 (標高1457m) を仰ぎ見ました。山頂に雲がかかります。西砥石権現は森の駅 「ファガスの森」 の背後の山です。
川井峠から西砥石権現を仰ぎ見る

道の駅 「温泉の里 神山」 に立ち寄りました。ここでお土産を購入します。キノコファンのお土産と申せば、もちろんキノコであります。
神山町の道の駅
お土産の栽培キノコ


キノコ栽培の菌床は町内で生産しているようだ!

神山町の道の駅で栽培キノコを購入する理由がこれです。町内で菌床を製造していますね。三枚目の写真で、青いドラム缶みたいなものにおが屑が見えています。菌床のベースにするおが屑に米ぬか等を添加して撹拌しているのでしょうか? そういう工程のように見えます。菌床の原材料は四万十川周辺のシイ材100%です! 汚染が懸念される地方で生産された原木・おが屑・菌床が全国に出回っているというハナシもあります。汚染が懸念される地方で甲状腺癌とかロコモティブ症候群の発生率増加が観測されていますね。この国の政治・行政・財界・学術・マスゴミの悪徳ペンタゴンは、既得権益を死守するのに必死であります。医療も悪徳ペンタゴンに押さえつけられて本当のことが言えない模様。油断も隙もありません。ということで用心に用心を重ねる必要があります。

札幌市のホワイトフードさんはベクレル0.5未満の安全食品販売を手掛けていますが、シイタケを扱かわないと言っています。理由は四国・九州産であってもシイタケに関する限りベクレル0.5未満の商品が見つからない、ということによります。つまり、原発過酷事故由来の汚染がなくても、自然放射能が自然界に存在します。シイタケはきわめて汚染されやすい食品だということです。で、できるだけ余計な汚染の上乗せを排除する必要があります。ということで、菌床キノコはその菌床の原材料の原木・おが屑までどこで生産されたものか確認しないと口にできないわけです。なお、食べて応援したい方に 「やめておきなさい」 とご進言しているわけではございません。人それぞれ考えも多様、食べて応援したい方は大いに応援してくださいませ。


キノコ栽培菌床製造工場
キノコ栽培菌床製造工場
キノコ栽培菌床製造工場


マイタケ探しは、巨樹・巨木林調査そのものであります!

↓ 道の駅 「温泉の里 神山」 の近くの鎮守の宮さんにある巨樹です。幹周は約6mでイチイガシです。材の価値が樫類では1位だということが名の意味です。マイタケはミズナラだけでなく樫類には出ます。この木に出るという意味ではありませんが、このような巨樹の根際を見て回るのがマイタケを捜す基本です。つまり、マイタケ探しは環境省の巨樹・巨木林調査に似た面があります。そのエリアの巨樹巨木を調べ上げる (悉皆調査) ということですわ! 検索の網にかかるせいか、マイタケ探しのコツは? という問い合わせを何べんも頂きましたが、これがその回答です。ま、実際の発生木はご自分で探すものです。人に聞いてはいけません。キノコハンターの世界というのは、キノコ発生のシロを親兄弟にさえ言わないものですわ!
これはイチイガシの巨樹
これはイチイガシの巨樹



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コメント
コメント
いつも参考になります!
毎年この記事を楽しみにしております。
未だマイタケは見つけることができませんが・・・
ゆずるは古道沿いに大きなミズナラの樹(多分)が何本かあったので、こういうところが狙い目なのかなぁ・・・と思いながら登っておりました。

他にもシャクナゲやサルナシのことなど、興味深い記事ばかりで楽しませていただいております!
2017/10/03(火) 16:51:30 | URL | はさみ #wKFyKlKM [ 編集 ]
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