雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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早すぎる秋雨前線(?)のおかげで、何も見えません!
8月17日、性懲りもなく、また剣山に登ってきましたが何も見えません。

朝早く01時ちょうどに淡路島南部にある雑想庵を出発、旧 一宇村漆野瀬 03時12分に通過。まだ草木も眠る漆黒の闇です。
旧 一宇村漆野瀬 03時12分に通過

剣山の登山口の見ノ越に03時50分に到着。支度をして04時09分に登山開始。まだ真っ暗です。暗いのと、濃霧がかかっているため木々から垂れ落ちたしずくで登山道が濡れています。すべるのでゆっくりと登りましたが1時間で登っています。以前は2時間かかっていたので随分と登るペースが早くなったものです。何べんも申したのですが、クスリ漬けにしてやろうとたくらむ悪徳算術医と縁を切るために、運動療法として1年2か月毎日10キロの駆け足を続けた威力は絶大です。むかし若いころ陸上競技をやったことがあります。走ったり歩いたり (競歩という種目があります) するのは実は好きであったというのが幸いです。05時11分に頂上ヒュッテに到着。見ノ越から所要時間は1時間02分です。夏至から早くも2か月弱が経ちました。夜明けがだいぶん遅くなってまいりました。ご来光に間に合っているハズですが、ガスっています。ご来光は見えません。
見ノ越から04時09分に登山開始
05時11分に頂上ヒュッテに到着

ここしばらく、日本列島は秋雨前線(?)がかかって天気不良。

祖谷渓に逃れた平家の落ち武者たちが、再起をはかって馬術の訓練をしたという 「平家の馬場」 ですが、ガスってしまい何も見えません。
平家の馬場はガスっています
平家の馬場はガスっています

宝蔵石もガスでかすんでいます。
宝蔵石も霧のベールがかかる

阿波エコトイレと剣山測候所跡も霧でかすんでいます。
阿波エコトイレと剣山測候所跡

案内看板があります。真ん中の石の小詞ですが、なぜか御扉(みとびら)がありません。中は空っぽであります。普通は御神像とか御鏡(みかがみ)とか御幣(ごへい)などを入れてお祀りするものですが、無造作に置いてあるという感じです。ちょっと違和感がある光景です。これは頂上ヒュッテの隣の劒山本宮宝蔵石神社とは関係がなく、何者かが勝手に持ってきて置いた??
案内看板

山頂一帯のイラストマップであります。
ということです
ということです

剣山は高山帯に達する高度ではない!

↓ この説明看板には少し違和感があります。「木道(もくどう)の周囲は高山植物群落です」 と言っていますが、これは少しおかしい。普通は高山植物とは高山帯に特有の植物群を言うのであって、高山帯とは森林限界より上の標高帯です。中部山岳じゃおおむね標高2500mあたりから上です。剣山は山頂付近がかろうじて亜高山帯に達しているだけで、とても高山帯といえる標高じゃありませんよね! よって、北アルプスの森林限界より上で見られるようなお花畑はありません。西日本で北アルプスの高山帯のお花畑のようなものが見られるのは、鳥取県の大山(標高1729m)だけです。よね? 大山も高山帯と呼ぶには標高が足りませんが、たぶん豪雪の影響で雪田草原となっているためでは? 冬季、日本海寒帯気団収束帯(JCPZ) と呼ばれる発達した雪雲の帯が北陸地方を指向しますが、JCPZは大山や氷ノ山あたりにもよくかかります。積雪が多く風が強いと標高が低くても高山帯のお花畑ができるようですが、剣山はそういう状況でもなく積雪は少ないです。
剣山は高山帯と言えるのか??

参考】 ヒトが破壊や干渉して攪乱していない自然植生 (潜在植生) の場合には、日本の植生分布はおおむね下図のようになりましょうが、上の方が水平分布、下の方が垂直分布であります、植生帯の名称とか、各帯の境界はどのあたりか? 文献により人により表現はいろいろでありますが、下図は一番有名な宮脇昭先生の図です。ただし、ヒトの攪乱はすさまじいもので、本来はブナ帯(冷温帯・山地帯)に自生すると考えられているスギとかヒノキなどの針葉樹が、わが淡路島のような暖温帯北部 (照葉樹林帯・低地帯・丘陵帯とも言える) にまで大規模に植林されています。つまり、林業とは我国の自然植生分布を攪乱する自然破壊行為という解釈も可能です。林業は自然を護っているのではないのであります。それはともかく、図でハッキリとわかるように、四国のみならず西日本の山は標高が足りないので高山帯 (紫色のエリア) はありません。普通はそういうことでありまして、なぜ環境省は剣山の山頂植生を高山植物群落だなと無理なことを言うのでしょうか? おそらく、「CO2地球温暖化説」 「温暖化危機説」 で踊った省庁ですから、ものごとを曲げて拡張解釈して無理を言う性癖がしみついているのだと思われます。狙いは利権。省益拡大を狙うわけです。つまり醜悪な木道建設のための口実として高山植物群落だなどと大袈裟に言うわけです。剣山の山頂植生を大勢の登山者の踏圧から護るというのであれば、醜悪な木道ではなく強力な入山制限を掛けるべきで、登山リフトの撤去が理想的です。2000m近い山に簡単に登れるようにする観光開発が自然を破壊しているわけです。

自然植生の水平分布

自然植生の垂直分布


山頂ピークは神聖な場所で注連縄が張られています。踏むことはできません。標高は1955mで石鎚山の1982mよりも少し低いです。しかし、かつて剣山が西日本で一番高い山だとされたこともあります。それは石鎚山の山頂に三角点がないことによります。石鎚山の1982mの標高点の北西800mの所に1920.9という三角点があります。また、西南西2.2キロのところの二ノ森の三角点が1929.6mです。で、昔は三角点の標高がその山の高さとされましたが、そうする場合には石鎚山が剣山の後塵を拝することになってしまいます。国土地理院 地形図をご参照
山頂ピークの神聖
標高は1955m

秀麗な山容で人気の次郎ギューも全く見えません。
人気の次郎ギューは見えません

矢筈山方面も全く見えません。
矢筈山も見えません

剣山測候所が廃止されて久しく、下界とどのくらい気温が違うのか実際に測ってみないとわかりません。で、性懲りもなく持参の温度計で測ると15.3度であります。気象庁検定合格の温度計じゃないから正確性に問題がありますが、熱帯夜に呻吟する瀬戸内沿岸平地よりもおおむね10度低いことが分かります。すこし風もあり、寒いぐらいです。それにしても別天地の涼しさです! 下山するのが嫌になりますね!
剣山は15.3度
やはり、図のエリアでは剣山が断トツの避暑地であることは疑いようがありません。
気象庁原図に剣山を書き込んだ




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