雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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なぜ記録的な大雨が頻発するように見えるのか? (続編)
前エントリーの続編であります。

「降水量」という気象要素は、地点ごとの観測値に極端なムラがある。

狭い淡路島です。吾輩が若いころに淡路島を脱島してある東海地方の学校にいったとき、そこは、ほぼ全都道府県からまんべんなく生徒が来ておったところですが、本州出身の連中から 「淡路島で野球をしたら玉が海に落ちないかい?」 と言われたものです。たしかに、狭い島なのでホームランを打ったら玉が海に飛んで行って、海岸へ玉を捜しにいきましたね! 玉が海に落ちるんじゃねえか、と何べんいわれたことか! ま、狭い島で野球がしづらいだろうと心配してくださったのですが、野球ができないわけではありません。かつて淡路島の洲本高校が阪神間の強豪を抑えて兵庫県代表で甲子園にいったこともあります。いくら狭い島と申しても野球はできますね。ただ、玉が海に落ちないかい? と言ったのは本州の連中 (特に東京のやつら) でありまして、四国・九州・北海道の出身者は言わなかったわな。たぶん、日本の中心であり日本を牛耳っているのは本州であって、四国・九州・北海道は中心から外れた外周部、海峡を渡らなきゃ本州へ行けませんし、つまり面積が大きくても 「大きな離島」 だという意識があったのではないか?

さて、本題ですが、狭い淡路島ですが地点ごとに降水量の観測値はかなりのムラがあります。狭い島なので島内のどこでも同じような数値になりそうなものですが、実際には随分と違いがあります。今回の台風5号による直接の影響としての降水量は、島内26か所ある雨量観測所で、最小値が38ミリ、最大値が253ミリでした。降雨のたびに2倍とか3倍の差は当たり前です。雨というのは広い範囲で一様に降るんじゃまったくありません。気象状況によっては、温暖前線の進行方向手前ではシトシトと雨が降ってそうムラがないこともありますが、対流性の降雨その典型的なものは夏の夕立ですが、積乱雲の下だけ土砂降りです。数キロ離れたら晴れています。その積乱雲の真下にちょうど観測所があったならば観測値は大きくなります。降雨という気象現象はムラが大きいから、観測所をたくさん高密度に並べれば土砂降りをうまく捉えられます。観測所が少ないと土砂降りを逃がしてしまいますね。そもそも観測網の密度を密にすれば気象観測のランキングの数字が大きくなるわけです。よね? ということで、より大雨だったように印象付けるには、アメダス南淡の173ミリを報じるのでなく、淡路島南部の山中で253ミリが観測された、と報じればいいわけです。じっさい、マスゴミどもは普通は気象庁の観測値を報道していますが、場合によっては国交省のデータを持ち出します。それは一貫した報道基準じゃなくて、ご都合主義のように見えます。ご都合報道の背後には何らかの恣意・意図があるハズです。たぶん、温暖化で大変なことになるという温暖化教の教義にしたがって数字を大きくしたいということがありましょう。そもそも、マスゴミには 「危機は積極的に伝えなければならない」 というゆがんだ正義感みたいなものがあって、危機を演出したいということなんでしょう。


より大雨だったと印象づける手口は‥‥

気象庁の観測所ではなく、国土交通省の雨量観測所で一番大きな数字の地点を引っ張り出す!


台風5号による降水量分布


もうひとつの手口は、たとえば、「日降水量」 ではなく 「24時間降水量」 を引っ張り出す!

もう6年が経ちましたが、2011年9月初旬に紀伊半島で物凄い雨がありました。そのときの降水量記録を借用します。台風12号 (T1112) が昔の社会党の牛歩戦術のようにゆっくりと北上したので、紀伊半島で何日も大雨が降り続きました。気象庁観測で期間総降水量が一番多かったのは奈良県アメダス上北山で1814.5ミリでした。しかし、やはり国交省の雨量観測所のほうが数が何倍もあり、もっと凄いのがありました。大台ケ原雨量観測所ではなんと期間雨量が2436ミリに達しました。

↓ の図は 国土交通省 川の防災情報 サイトで過去データを検索、時間降水量グラフとして出力したものです。

国土交通省 大台ケ原雨量観測所の記録


さて、下表は台風12号の影響下での期間総降水量が1630ミリだった三重県アメダス宮川の観測データです。もちろん総降水量の1630ミリは報じますが、1日にどれだけ降ったかを示す場合には、日降水量では635ミリです。ところが24時間雨量と言う場合には連続した24個の数字の合計が最大になるところを取り出せば、数字が大きくなります。下表では赤字にしたところです。合計869ミリで数字がかなり大きくなります。同じ1日の降水量ということであっても、日界 (日と日の境界) を深夜0時とする日降水量と、日界に関係なく直近24個の数字の合計の24時間降水量とでは、数字が大きく変わるわけです。で、より大雨だったと印象ずけるには、気象庁は沢山の統計項目を作成しているから、その中で数字が大きくなるものを抽出して報じればいいわけです。マスゴミどもは大きな数字を追い求めて煽るわけですが、たぶん、気象庁や気象台がマスゴミに協力しているものと思われます。 「日降水量」 と 「24時間降水量」 はどちらも時間的には1日ですが、意味が全くちがいます。テレビのニュース等で報じるのは、聞き流していたら何を言っているのかよくわからないところでありますが、地球温暖化で大雨が増えて大変なことになりそうだ、と視聴者に印象づけるのは簡単なものです。

気象庁サイト から観測データを取得しました。

2011年9月の紀伊半島大水害のときの降雨記録


本日の写真(2017年8月12日)

↓ 今回の台風で淡路島内で一番降水量が多かった分水堰であります。 場所はここ 大日川上流にあります。通常は下流の大日川ダムに水を流すのですが、洪水が起こりそうな大雨の時には尾根の向こう側の牛内ダムに分水を流すということです。トンネル用水路が山をくり抜いています。
南あわじ市 大日川水系 分水堰
南あわじ市 大日川水系 分水堰
分水堰


↓ 分水堰管理所の建物の屋上に、転倒ます雨量計が設置されていますね。これは観測環境が良好ですね。気象庁のアメダスでも観測環境のヒドイのがありますね。雨量計の横に大木が育っているのを見ます。風があって横殴りの雨の場合、その大木が雨を遮り雨量が少なめに観測されてしまいます。観測所の周りで樹木が生長すると、風の強さとか日照時間などが変わってきます。気象庁の観測所でも田んぼのなかにあったのが田んぼが住宅街にかわるとか周辺環境が変わることが多いです。つまり、気候変動を観測しているんじゃなくて、周りの環境変化をモニタリングしているわけでです。地球温暖化を論じる基礎の基礎であるところの観測データというのが案外いい加減なわけです。で、あやふやなデータの上に構築した理論は空中楼閣では? という疑問が生じるわけです。
南あわじ市 大日川水系 分水堰

↓ 分水堰管理所の柵のすぐ外にリュウキュウマメガキ (琉球豆柿) の木があります。絶滅危惧種ではないにしても、兵庫県本土側にはほとんど生育せず、淡路島南部の諭鶴羽山地には点々とあります。ある谷ではリュウキュウマメガキの大木の林があります。淡路島を特徴づける暖地性の植物です。折々に刈り取られていてかわいそう。刈り取るのではなく育てて名札をつけるべき樹木です。
南あわじ市 大日川水系 分水堰
リュウキュウマメガキがある


今年はウラジロマタタビが豊作だ!

分水堰の周辺にはウラジロマタタビが多いです。ウラジロマタタビというのは漢字で書けば裏白木天蓼で、サルナシに酷似しますが葉の裏側が粉白色です。たぶん、ウラジロマタタビが4倍体とか6倍体など倍数性が変化して、その性質も変わり、耐寒性を得て、北方あるいは高標高地へと分布を広げたものがサルナシでは? ということで、分布域がやや異なります。ウラジロマタタビは暖地や温暖な低標高地、サルナシは冷涼な暖温帯上部~ブナ帯の山に見られますね。淡路島のウラジロマタタビは実をつける個体は少ないのですが、今年は豊作みたいです。ウラジロマタタビの実は熟期が早いです。10月中旬~下旬には樹上で熟してしまいます。甘酸っぱくて美味いです。シマサルナシ (淡路地方名はコクモンジ) よりも熟期が2か月ぐらい早いです。実の大きさはやや小さいです。

余談
波田先生のサイトから サルナシ(マタタビ科) をリンクさせていただきます。そういえば波田先生が所属される岡山理科大学は学校法人加計学院が設置した学校で、申すまでもなく今治市に獣医学部をこしらえようとして、今この国を揺るがせています。もはや安倍デンデン嘘つき閣下が関与しているのは疑いようもないわけです。早く真相を解明して阿部デンデンを刑務所にぶち込まなければいけませんが、検察が早く動かないと検察の信用・権威が地に落ちますね! 検察は極めて政治的な存在であることがハッキリしましたが、この国は法治国家じゃなさそうでゾッとします。早く事件 (おそらく戦後最大の疑獄になるのではないか?) を解決しないと、世間の話題の俎上に乗り 「ああ、阿部デンデンが関与した学校ね」 と言われるので、そこで真面目に学んでいる若者たちがかわいそうです。そういえば、わが南あわじ市にある吉備国際大学地域創成農学部も学校法人加計学園がこしらえたものですが、南あわじ市も何億円ものカネをとられていますね。南あわじ市の有権者・納税者はほとんどの人が知らないみたいですが、もっともっと政治に関心を持たないと納税者はええようにやられますね! 早く安倍デンデンを逮捕しないと、そこで学ぶ若者がかわいそうなだけでなく、納税者も税金だけドンドン盗られて、盗ったカネを好き勝手に使われますね。

ところで、秋の自然観察は籠を持ってウラジロマタタビの実を採るとか?

ウラジロマタタビ
ウラジロマタタビの果実
ウラジロマタタビの果実
ウラジロマタタビの果実



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