雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201710<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201712
海岸の自然観察 (その2)
海岸の植物観察、観察日は2017年6月13日

ツルナ であります。砂浜海岸に生じる上等な山菜で、和名の意味はおそらく蔓菜でありましょう。枝の分岐がいちじるしく匍匐する多数の分岐枝が、蔓状になって伸びていくように見え、湯がいてみそ和えにするなど菜として食用になるという意味でありましょう。岩石海岸にはやや生じにくく、砂浜海岸で陸に近い安定帯 (風で砂が動かないところ) に多く見られます。砂が動く不安定帯では実生は見られても強風による飛砂や台風の大波でやられ育ちにくいです。かといって海岸ではなく完全に内陸側になると、他の植物との競争に弱いみたいで全く見られません。
ツルナ

写真のものは砂浜ではなく崖の斜面に大きな群落を作っていて、見事な生育ぶりでした。普通に考えて何故こんな崖の斜面でよく育つのか? と疑問に思ったので調べたところ、そこは崖でも勾配が緩くなったところで、上から落ちてきた砂が堆積していました。あまりにも見事な生育ぶりで、高枝ハサミを駆使してお土産をどっさりと採取。じつは、本日のネライはこれでした! で、わざわざ高枝ハサミを携行です。ちなみに沖縄じゃ浜ホウレンソウと称して盛んに食べているようです。わが淡路島でも夏が高温のためホウレンソウが栽培できません。で、暑さにめっぽう強いツルナをホウレンソウの代用品とするわけです。

また、放射脳の風評を言うのですが、夏場はわが瀬戸内では高温乾燥で青物は栽培できず、八百屋さんの店頭に行っても、東方の高原ホウレンソウや高原キャベツしか手に入りません。でも、高原の圃場に隣接する山で採取した山菜やキノコから依然として100ベクレル超が報告 (厚労省報道発表) されているわけです。それは喰いたくありません。検査しているのは放射性セシウムだけです。他の核種は無視です。それに安全とするラインがフクイチ過酷事故以前と比べると事実上千倍です。これは食品衛生法ではわが国で深刻な原発事故など想定していなかったみたいで、事故前には食品の放射能汚染規制基準がなかったようですけど、そういう測定データならば存在し、うろたえて急ごしらえの大甘の基準値は、かつての測定結果平均値からは約千倍のオーダーという意味です。1ベクレル未満の独自基準に合格した食品のみを販売するという社是の札幌のホワイトフードさんが、何等の圧力等を受けるかどうかウオッチしていましたが、会社は何事もなく営業しているようです。ホワイトフードが風評を垂れ流していると全く問題になっていません。ということから類推して、真の基準は1ベクレル以下というのが妥当なところじゃないかな。原子力村の連中も建前と本音があって、自分らが喰うものはホワイトフードさんから買っているかも? 余談はさておき、ツルナは若干エグ味がある山菜なので湯がいたあと水でさらしてあく抜きをする必要があります。ときには、淡路島南部では畑で栽培したり、地元の八百屋で売られているのを見ます。

ツルナ
ツルナの収穫

ランクルさんのコメント

はまちしゃは美味しかった

山のキノコさん こんばんわ

いつも楽しく拝見させていただいております。
前にも書いたことがあると思いますが? 私は子供の頃から「浜ちしゃ」と言って、畑に植わっていて、野菜の採れないときや、母親が子供らに意図的に食べさせようとしたのか、はまちしゃのスリアエや味噌汁の具にして食べさせられていました。野菜嫌いだった私は、ホウレンソウや人参は大嫌いでしたがはまちしゃだけは何故か好きでした。

ちょうど今頃の時期には、遊ぶものがなかったせいか学校から帰ってくると泳ぎに行っていました。サザエやベラ釣りが遊びと実益の、ある意味自分の存在感を見せつけられる面でした。 勝手にそう思っていただけで、少しは風呂の水を汲んだり家の手伝いぐらいしろと思われていたのかもしれません。

砂浜には浜ちしゃが生えていましたが、うちの畑のハマチシャは、砂浜に生えているより青々と茂っていました。なんか栄養的にもホウレンソウなどに負けないぐらいのものがあるらしいと母親がいっていましたが、そのお陰かしらないが、このように少しヘソ曲がりですが健康に育っています(^o^)


山のキノコの返信

ランクルさん こんばんは。

>前にも書いたことがあると思いますが?
そうですわ。前にも同じことを書き、同じコメントを頂戴しましたね。同じことを繰り返すのは、老人の繰り言が始まったということですわ! 私も最近老人会から入会しなさいといわれて、ぼちぼち老人のお仲間入りです! こんご繰り言が一段と激しくなりそうです! でもまあ、原子力村の繰り言はヒドイものです。原発は安全だ、原発がなければ日本経済は立ち行かない、と繰り返し繰り返しプロパガンダしています。全くデタラメな繰り言を弄するのは、ナチスドイツの宣伝大臣ゲッペルスの 〝嘘でも100ぺん言ったらほんまになる″ という教えの実践なのかも?

>うちの畑のハマチシャは、砂浜に生えているより青々と茂っていました
そうですね、ハマチシャは畑で栽培すると見事に繁茂し、柔らかそうになりますね。ホウレンソウとなんら遜色がない立派な野菜です。日本食品標準成分表 にツルナの名称で掲載されているから、ハマチシャは野草ではなく、文部科学省のお墨付きの野菜ということですね。栄養成分ではビタミン類など若干ホウレンソウよりも数字が見劣りしますが、他の葉菜類の多くよりも上回っています。瀬戸内式気候の支配下にある淡路島の夏は乾燥して暑く、葉物野菜が作れないので、夏場にハマチシャは価値を発揮しますね!



ハマボウフウ であります。これはセリ科ですのですこぶる香が高い山菜です。畑で栽培されるものが流通していて野菜と称してもいいかも? でもまあ沿岸部に住んでいる目には野菜ではなく、浜で普通に見かける野草だから山菜という認識です。写真のものは既に果実 (果序というべきか?) になっていて長けています。とても食べられません。じつは、あまり大きな声で申せませんが、ハマボウフウが美味いのは地中にゴボウみたいに伸びる根の部分です。香りが高くシャリシャリと食感もいいです。種子は7月終わりぐらいに熟すから採取して畑で栽培してもいいでしょう。ただし種子の発芽率はかなり低いです。上のツルナもそうですが、これら種子が海流散布する山菜は、種を蒔くときには塩水に一晩漬けてから蒔くと発芽率があがるというふうな研究もあります。
ハマボウフウの若い果実


コマツヨイグサ であります。北アメリカ原産の帰化植物だとされますが、海岸の砂浜が居心地がいいのか、大群落になって見事なお花畑を形成しているのを見ます。どこにでも生じ、吾輩の雑想庵の庭にも吾輩の許可なく勝手に生えています。砂浜海岸に生じる野草には形態的に共通項があって、その植物が垂直方向に伸びず水平方向に面的に広がる傾向が強いです。コマツヨイグサもべたーっと広がりますし、次に掲げるハマグルマもそうですし、ハマエンドウやハマヒルガオもそうです。横に面的に広がるのはおそらく強風や飛砂に対する適応なのでしょう。樹木であるハマゴウもまるで高山帯のハイマツみたいに枝が匍匐して横に広がります。もしかしたら、強風吹きすさび乾燥する海岸というのは、岩場というロッククライミング場もあることだし 〝疑似高山帯″ ということなのかも?
コマツヨイグサ


ネコノシタ(ハマグルマ)であります。葉がザラザラしてネコの舌みたいだからネコノシタと言うようですが、確かに葉を触るとザラザラですわ。本種は良好な砂浜海岸であることの指標植物で、これは南方系です。ちなみに北方系のそれはウンランです。本種は兵庫県のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類 (Bランク) です。となりの徳島県や香川県では絶滅危惧Ⅰ類 (Aランク) で、瀬戸内から消えつつある海岸植物です。花期は8月のお盆ぐらいです。本砂浜ではまだまだネコノシタが多く、夏には見事なお花畑となります。
ハマグルマ


ハマナデシコ であります。やまとなでしこ(大和撫子)と申せば、日本女性の繊細で清楚な美しさをカワラナデシコの花で比喩しているわけですが、なよなよして弱弱しいカワラナデシコを女性的だとみなしているわけです。一方、海岸の砂浜や岩場で見られる本種はまさに男性的でありましょう。茎はやや木質化してがっちりしているし、葉は厚くテカテカと光沢があります。クチクラ層が発達してテカテカとしているさまは、我利我欲に走る強欲政治家の脂ぎった鉄面皮を連想しますね! ハマナデシコはいかにも海岸植物という豪壮さが漂います。海岸は強風・飛砂・塩害・乾燥など厳しい環境なのですが、ハマナデシコは逞しくびくともしません。たとえるならば加計学園問題でいくら叩かれてもびくともしない阿部デンデンみたいですよね! 写真のものは海岸の防潮堤のわずかな隙間に生じたハマナデシコであります。弱弱しさなどみじんもなく、逞しさが目につきます。まさに、ど根性ハマナデシコと言えましょう。夏に赤紫色の野生の花とは思えないほど美しい花が咲きます。ハマナデシコから作出された園芸品種もあるようで、観賞価値が高い花です。

余談ながら、安倍デンデン閣下の咲かす花はどんな花? 

それは、腐臭を放つ醜い黒いあだ花! 

ハマナデシコ


オニグルミ の幼木であります。徳島県の山を歩いていると暖温帯上部 (標高500m~1000mの中間温帯ともいう) の沢でよく見かけますが、種子が水流散布する樹木のようで、上流から中流にかけて沢沿いに畦畔林を作っているのを見かけます。谷川の水で運ばれた種子は海まで流れ下るようで、しかも水に浮かぶらしく、淡路島南部の砂浜に打ちあがります。で、夏前に砂浜を探すとオニグルミの実生の小さな木が必ず見つかります。5本ぐらい見つかることもあります。写真の小さなオニグルミの個体の起源は、四国山地東部の沢沿いである可能性が非常に高いです。ただ残念なことには、じゃあ淡路島南部の海岸にオニグルミの海岸林が出来るかといえばできません。夏から秋の台風による大波でやられてしまうからです。以前に南あわじ市阿万東町の海岸にオニグルミの成木がありました。おそらく台風の大波を免れたのでありましょうが、ゲートボールに興じる老人どもが邪魔になると伐ってしまいました。自然の中の絶好のロケーションで遊ぶ老人どもは、自然には興味がないわけです。ま、だいたい田舎人は自然に興味がありません。自然に興味を示すのは自然から疎遠な都会人ですわね。ところでオニグルミはナッツとしてかなり上等品です。栽培されるカシグルミよりも身は少ないですが美味いです。
オニグルミの幼木


スポンサーサイト
コメント
コメント
はまちしゃは美味しかった
山のキノコさん こんばんわ

いつも楽しく拝見させていただいております。
前にも書いたことがあると思いますが? 私は子供の頃から「浜ちしゃ」と言って、畑に植わっていて、野菜の採れないときや、母親が子供らに意図的に食べさせようとしたのか、はまちしゃのスリアエや味噌汁の具にして食べさせられていました。
野菜嫌いだった私は、ホウレンソウや人参は大嫌いでしたがはまちしゃだけは何故か好きでした。

ちょうど今頃の時期には、遊ぶものがなかったせいか学校から帰ってくると泳ぎに行っていました。
サザエやベラ釣りが遊びと実益の、ある意味自分の存在感を見せつけられる面でした。
勝手にそう思っていただけで、少しは風呂の水を汲んだり家の手伝いぐらいしろと思われていたのかもしれません。

砂浜には浜ちしゃが生えていましたが、うちの畑のハマチシャは、砂浜に生えているより青々と茂っていました。
なんか栄養的にもホウレンソウなどに負けないぐらいのものがあるらしいと母親がいっていましたが、そのお陰化かしらないが、このように少しヘソ曲がりですが健康に育っています(^o^)

2017/06/19(月) 00:04:12 | URL | ランクル #ntbreMG6 [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.