雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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船窪のオンツツジ群落は満開!
2017年5月19日の船窪オンツツジ群落の様子

剣山から降りてきて、高越山に回ってまいりました。5月19日の午後に7分咲きという状態であります。1本1本の木ごとに開花の早晩があり、すでに満開になった木も多いのですが、蕾の状態の木もかなり見られました。群落全体では数日後に満開状態という感じです。たぶん5月22~24日あたりが満開のピーク (ただしピークは高原状だと思う) でありましょうか? 木によっては遅い花があるから今月いっぱいはお花見ができるのではないか?  ただし、次の日曜日 (5月28日) には花の終盤に入っていると思います。お花見の適期はサクラとおなじで短いです。西日本一のオンツツジ群落をご覧になりたい方は急ぎましょう! 

場所は、徳島県吉野川市山川町奥野井387-1(通称・船窪)

問い合わせ先は、吉野川市 産業経済部 商工観光課でありますが、
いちいち電話して聞くとうるさがられると思いますから、ネットで調べましょう!



以下、写真は2017年5月19日撮影
船窪オンツツジ群落
船窪オンツツジ群落
船窪オンツツジ群落
船窪オンツツジ群落
船窪オンツツジ群落

説明看板
船窪オンツツジ群落の説明看板
ということであります。僭越ながら補足すると、このオンツツジ群落の中に見られるツツジ属植物は、オンツツジ、コバノミツバツツジ、トサノミツバツツジ、アワノミツバツツジ、ヤマツツジの5種で、群落の外にモチツツジも見られます。シャクナゲはありません。高越寺の近くにホンシャクナゲがありますが植栽品っぽいです。

オンツツジの分布域

花は基本的には朱色
オンツツジは朱色の花
オンツツジは朱色の花

若干ピンクがかった色の木もあるが、ムラサキオンツツジじゃありません。
けれども、紀伊半島にあるオンツツジの品種の ムラサキオンツツジ (紫雄躑躅) ほど紫味の入ったものは見あたりません。四国東部の山々では標高500m以上ではあちこちにオンツツジを見ますが、ムラサキオンツツジと言えそうなものは私は見たことがありません。たぶん四国にあるのは基本種の朱色のオンツツジだけと思います。淡路島南部の山の一画にもオンツツジが沢山自生していますが全部朱色のものです。淡路にもムラサキはありません。場所は諭鶴羽山の東の鉄塔のあるピーク周辺です。ただし、兵庫県版レッドデータではBランク (絶滅危惧Ⅱ類) ですので枝を折ったり、盗掘してはいけません。
若干ピンクがかった個体もある
若干ピンクがかった個体もある

オンツツジの標準和名の由来は雄(オス)のように大きくて立派なことによる
樹高は5mとか7mぐらいありそうです。ツツジ属植物としては大木です。根際を見ると5~10本の株立ちになっていて、その1本1本がみな吾輩の腕か足ぐらいの太さであります。まことに大きくて逞しく立派なツツジです。
根際が株立ちになる

これは何でっしゃろか??
擬木で囲ってある柵の外側にあります。オンツツジじゃありません。オンツツジは葉が枝先に3枚です。葉を観察する限りではヤマツツジの形状です。ヤマツツジの色変わり?? ふつうはヤマツツジは朱色、赤い花であります。これはやや紫味の入ったピンク色で、ヤマツツジとは花色が全く違います。花の色はモチツツジそのものです。で、モチツツジとヤマツツジの自然交雑したもので、ベースはヤマツツジではあるが、花色だけがモチツツジの性質を示している?? 何なんでしょうかね?
ヤマツツジの色変わり?
ヤマツツジの色変わり?


一帯で、本日観察した植物たち

ユキモチソウ
これぞ山野草愛好家が喉から手が出るほどほしがるものですが、ありますね。ちょうど開花期に行き当たりました。環境省カテゴリーでは絶滅危惧Ⅱ類 (VU) です。全国的には分布は狭く絶滅危惧が高いのですが、徳島県の暖帯上部を中心にして結構あるから、徳島県版レッドデータでは準絶滅危惧種であります。
ユキモチソウ
ユキモチソウ
ユキモチソウ

アオテンナンショウ
たぶん、おそらく、アオテンナンショウでありましょう。まだ蕾なので100パーセント確証はありませんが、自信度は90パーセント。ユキモチソウとアオテンナンショウの重複分布域では、両種の自然交雑由来のユキモチアオテンナンショウというものがあるらしいです。まだ見たことがないので、ぜひ見てみたい。
アオテンナンショウ

ヤマシャクヤク
もう花が終わってしまいました。若い果実ができています。徳島県のブナ帯にはいっぱいありますが、いちおう環境省カテゴリーでも徳島県版レッド―データでも準絶滅危惧種です。皆がみな採ったらアッというまになくなるから、盗ってはいけません。
ヤマシャクヤク

カタクリ
カタクリも花が終わっています。実が出来ています。種子を少し採取して実生から大事に育てても、開花するまでに7~8年もかかるらしい。なので、山野草愛好家は待てなくて盗ってしまうわけだ。採らないように。徳島県レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類です。
カタクリ

ホウチャクソウ
これはオンツツジの林床に沢山ありますね!
ホウチャクソウ

クロフネサイシン
これは、そう綺麗な花ではありませんが山野草愛好家の盗掘の標的になりそうです。環境省カテゴリーで準絶滅危惧種です。徳島県デッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類であります。
クロフネサイシン
クロフネサイシン



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