雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
201707<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201709
雪見とお花見 (その3)
剣山は 「雪見・ゆきみ」 にも 「花見・はなみ」 にもいいところ (その3)

剣山 雪見写真ギャラリー 2017.4.14 山頂からの眺望


↓ 剣山の山頂から西をみました。三嶺と塔丸の間の谷が旧 東祖谷山村です。空気が澄んでいたら三嶺の山頂の右肩あたりに石鎚山が見えます。
西の方向
↓ すこし拡大。
西の方向
↓ 三嶺です。高知県の最高峰ですが、山頂は高知県と徳島県の県境にあります。
三嶺
↓ 塔丸です。
塔丸
↓ 北西方向を見ました。はるかに矢筈山が見えます。
北西方向
↓ 矢筈山にズームイン。剣山より雪が多そうな感じ。冬の西高東低の気圧配置で冷える日には、剣山よりも矢筈山のほうが雲がかかっています。
矢筈山

↓ 北方向を見ました。手前の尾根筋 (438号線が通る尾根) の鞍部が夫婦池のところです。「ラ・フォーレつるぎさん」 の建物が見えます。
北方向
↓ すこし拡大。津志嶽には徳島県最大のシャクナゲ群落がありますが、一説によると日本一だとか?
北方向
↓ 写真の中央左側に西島駅が見えています。ミヤマクマザサの笹原が綺麗です。冬場にはミヤマクマザサの葉には、白い縁取りすなわちクマ (隈) がでていますが、夏場にはクマは消えます。
北方向


剣山の山頂の様子

↓ 剣山の山頂はなだらかな平坦地になっています。隆起準平原であるという説と、周氷河地形だという説があります。周氷河地形と考えたら、尖峰っぽい山容の次郎ギューが説明がつかなくなってしまいます。次郎ギューの山頂がなだらかではないことから周氷河地形説は否定できます。それに、剣山地全体が中心部の標高が高く、周辺部ほど低くなっていて、東西の圧縮応力場で隆起したことが窺え、紀伊山地とおなじく見事な撓曲山地となっています。中心部の剣山や三嶺の山頂部に隆起準平原の名残が見られるだけでなく、周辺の1000m程度の低い山にも隆起準平原の名残か? と思われる平坦地があります。という理由から吾輩は周氷河地形だとする説を支持しません。
なだらかな山頂

↓ 剣山の山頂の南側にけっこう大きな雪田が出来ています。山頂の南側、ほら貝の滝へ降りて行く登山道のあたりです。山頂から見て風下側にあたります。太陽がよく当たる山頂南斜面に大きな雪田が残るのは、雪庇が尾根の風下側に向かってできたり、日本にも剣岳や立山に3つの氷河がありますが、山の東側の谷(風下側)にあるのと、同じ理由でしょう。山頂付近は風が強くて雪は吹き飛ばされる反面、風下側には雪が吹き溜まるということでしょう。
P4140845_convert_20170418060407.jpg
P4140846_convert_20170418054226.jpg
P4140857_convert_20170418054318.jpg



残念ながら廃止されてしまった剣山測候所!

↓ 剣山測候所の跡です。1991年3月31日で有人観測を終え、無人の自動観測に移行しましたが、2001年3月31日をもって自動観測も終わりました。 剣山測候所は海抜高度がちょうど800hPa面にある高層気象観測所であったのだと思いますが、気象庁の高層気象観測システムや数値解析予報システムの高度化で、気象レーダーが配備され気象衛星が打ち上げられ、とくに上空の風速・風向を観測するウインドプロファイラ観測網が全国に25か所設置され、なにも厳しい環境で命がけ (殉職者を1名出している) で観測する意義がなくなったのでしょう。よね? 山上の気象観測所では、富士山(観測所標高3775m)と阿蘇山(観測所標高1142m)は残されましたが、剣山と伊吹山(滋賀県・観測所標高1375.8m)は廃止されました。廃止の理由はやむをえないとしても、まことに残念なことであります。

ところで、気候変動を考えるにあたり、その基礎に気象観測統計の積み重ねが必須なことは論を待たないとおもいますが、統計データがあまりにも杜撰です。何十年・何百年と非常に長い間の観測統計が必要です。それも、できるだけ、全く同じ場所で、全く周囲の環境変化などなく、同じ観測機器で、同じ観測方法で、同じ観測時間密度・間隔で、同じデータ処理方法で、というふうにしないとわずかな気温変動など検出できないし、得られた解析結果に説得力がありません。よね? 土台になる観測があまりにもええ加減なところがあって、観測所の移転が多いし、田んぼの中の観測所が時代が進んで周囲に建物がたくさん建ったりと環境も変化しています。吾輩が 「地球温暖化二酸化炭素原因説」 と 「温暖化危機説」 をハナから信用しないのはそういう理由からです。 剣山測候所が残した貴重な観測データ

剣山測候所の跡


国も地方自治体も疲弊が進み、あらゆるものが維持できなくなるのかも?

三好市(みよしし)の観光ライブカメラ であります。以前はネットでこの剣山山頂のカメラの映像を閲覧できましたが、故障して閲覧できなくなりました。故障してすでに4年か5年になると思いますが、結局、修理されることはありませんでした。このライブカメラが稼働していたころには、いま剣山で霧氷が見られるのか? 降雪があるのか? が確認できました。三好市筆頭の観光地の剣山ですが、山岳観光地として民宿街が営業できるのは暖かい季節で、冬の5か月間は商売ができません。カメラ設置や修理にコストがかかるハズですが、剣山は往昔の賑わいはなく、費用対効果がないのかも? また、最低記録では-23.5度、風速40~50mの非常に厳しい気象のところなので、機器は故障しやすくチョイチョイとメンテナンスに行けない場所です。で、剣山のライブカメラはもう止めたということでしょうかね? これもまことに残念であります。 

剣山では、徳島県 → 一宇村 → つるぎ町へと移管されたスキー場も閉鎖されて久しいです。あらゆるものが維持が困難になりつつあります。吾輩のおる自治体 (兵庫県南あわじ市) でも、鳴り物入りで移築した淡路人形座が大赤字たれながし! 美菜恋来屋 (みなこいこいや) も大赤字! どないするんやろか? 貴重な市民の税金を流し込んで補てん? この国のあらゆるものが、とくに国や地方自治体が採算とかコストを考えないでやることが、みな維持困難になっていますわね! どうするんでしょうかねえ? もしかしたら預金封鎖 → 資産税、さらに平成の徳政令でおかみの借金チャラとか?? こりゃあ、えらいこっちゃですね!

三好市のライブカメラ
故障して3年か4年?

↓ これはまだ稼働中です! 健康とふれあいの森カメラ、吉野川を見下ろす風光絶佳のいいところにあります。標高は約340m
三好市のライブカメラ


宝蔵石は見事な層状チャート!

剣山本宮宝蔵石神社は本殿の背後の大きな岩をご神体として祀っていて、いわゆる磐座 (いわくら) 信仰のお宮さんでありましょう。いろいろ変な伝説があって、この巨岩の下に安徳天皇が剣を奉納したとか、怪しげな説ですが遥々と日本に持ってこられたソロモン王の聖櫃 (せいひつ) がこの岩の下に隠されたとか? そんなハナシは人口に膾炙されているので横においておきます。この大きな岩を自然観察の目でみると、これは見事な層状チャートであります。よね? 手で触れて露頭を観察できる素敵な岩です。宗教心とは別の意味で手を合わせたくなるような感慨をよびおこす岩であります。太古の昔、2億年ぐらいむかし、この岩は太平洋 (当時はテティス海の端っこあたり?) の底だった証拠でもあって、深海底で堆積した放散虫や珪藻の遺骸がこの岩の起源なわけです。よく見ると、一枚の単層は2~3センチの厚みしかなくガラス質というか蝋質で二酸化ケイ素含有率の高さが窺えます。その薄い単層が幾重にも堆積していますが、単層と単層の間に黒っぽい泥岩っぽいものが挟まっています。これは大陸起源の黄砂などが深海底で堆積したのでしょうかね? 詳細はよく分かりませんけど、万年・億年の時間スケールの中で形成された岩であることは間違いなく、そういう悠久の時間の中の営為を想うと眩暈のようなものがしてきます。そういう意味から思わず手を合わせたくなる岩であります。 
剣山本宮宝蔵石神社
宝蔵石
宝蔵石
宝蔵石



スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.