雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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剣山スーパー林道、壺脚ランニング! (その2)

スーパー林道入り口から標高差で100m上がったのところです。雲早トンネル方向を振り返りましたが、分水界から旧木沢村側にかなり降りていることがわかります。昔はあたり一帯の尾根には沢山のシャクナゲ群落がありましたが、近年は減りました。たぶん、盗掘ということもありましょうが “遷移の進行” が主たる要因ではないか? つまり森林が鬱蒼と茂るにつれて耐陰性の弱い植物から消えていく、ということです。アケボノツツジや、まもなく咲くタムシバが非常に少なくなってしまった理由もこれでしょう。 かつて林野庁の悪行政で奥山の奥まで “ブナ林退治” などという暴挙が行われました。意外なことですが、ブナ林が皆伐されることで耐陰性の弱い陽生植物の生育場所ができた、ということも言えます。そのブナ林皆伐跡でツツジ類などがわが世の春を謳歌したともいえましょう。こんな奥山だけでなく、市街地に隣接する里山でも同じ現象が起こっています。いま各地の里山でミツバツツジ類などが消えつつあります。ふたたび森林が茂ってきたからツツジ類が激減した、ということです。このようなカラクリは同じ場所を数十年観察しないと絶対にわかりませんわ。

環境保護活動をやっている人と話をしても、、話が通じない点がこれです。かれらは自然 (植生) はいろいろな理由でダイナミックに変化するということがよく理解できないようです。で、ちょっとでも変化があると 「大変だあァ!」 と騒ぎ立てるわけです。ま、地球温暖化のばか騒ぎだって同じですわ! 自然というものは千古不易なものではなく、変化・変遷するもんなのですわ!

分水界を越えて南側に来た

標高1000mともなれば気温が低く、春まだ浅く、採り頃のフキノトウがたくさんあります。フキノトウは天婦羅にするとほろ苦く美味いものですが、目下体重を下げる最中なんで天婦羅をたくさん食べるわけにはまいりません。で、これは次に来た方のためにおいておきましょう!
フキノトウが採り頃

これはサワグルミという樹であります。結構巨樹になる樹種で、北方系の樹木であります。徳島県下でもブナ帯の沢筋でよく見かけます。この木を見ると山にきたなあという実感がします。瀬戸内地方の平地では絶対に見られない樹木です。山に来る魅力のひとつは、平地では絶対に見ることができない植物が見られるということです。標高1000mとか1500mとか登ってくると、北方の東方地方とか北海道と共通する植物が少なからず出てきます。で、自然観察派にとっては、山に登るのは北方への疑似移動ということでして、これが山に登る魅力ですわね!
けっこう巨樹になる樹種のサワグルミ

一冬が終わると路面はひどく荒れます。山の斜面から落石があるわ、山手側の法面からは、凍結と溶解を繰り返すことで土が浮き上がり、かなりの土砂が落ちてきます。林道の谷側をのぞくと恐いような崩壊が進んでいます。これを見て、常識的には 「大変だあァ!」 と言わなければなりません。ですが、別の視点から別の見方を申したいと思います。

山が崩れることは、とても良いことなんですわ!

なぜならば、山が崩れるおかげで、われわれは日本列島の上に住むことができているからなんです。山が崩れ、浸食され、土砂が流失したならば、それらの土砂は谷川の下流へ流れ落ちます。その山から流れ落ちた土砂が堆積して形成されたのが、関東平野を筆頭に各地の沖積平野であります。そこにわれわれ日本人の8割も9割も住んでいるハズです。つまり山が崩れたからこそわれわれは住めるのであって、山が崩れなければ住むところがないわけです。ドンドンと山が浸食されて下流に流れ落ちて堆積すれば、平野は海の方にドンドン広がるわけです。これはとても良いことなんです。でもまあ、これは地質年代的な時間スケールのなかで起こることでしょうけど。瀬戸内海が四国山地や中国山地から崩れてきた土砂で埋まって陸地 (平野) になるのは数百万年ぐらい先か?? 次の氷河期が来て海面低下で干上がるほうが早そう? それはともかく、意外に100年単位でも数十メートルぐらいは平野が広がるのかも? 新潟市の海岸は100年で350m海岸が後退して有名です。逆に土砂の堆積や隆起など諸般の要因が重なったら100年で350m平野が広がる??
雪解け季には林道は荒れている
崩れるのは良いことだ
崩れるのは良いことだ

↓ 大沢崩れ (富士山) みたいです。写真では恐くみえませんけど、実物ははるかに急峻で迫力があります。足が震えてきます。たぶん、バンジージャンプ直前はこんな感じなのでしょうかね? 見ていると目まいがして吸い込まれるかもしれません。のぞかないように‥。
斜面崩壊

砥石権現の登山口です。林道入り口から約4キロのところで、標高は1120mぐらい。看板に 「地球温暖化防止に貢献できる森づくり」 などという阿呆な文言があります。地球温暖化のバカ騒ぎはもう終わっています。もう、だれも、マスゴミも温暖化をほとんど言わなくなりましたよね! この言わなくなったことが地球温暖化問題の正体をあらわしています。結局、フロンやダイオキシン騒動と同じです。フロン問題では代替フロンを売りまくった化学メーカーが大儲けしました。あれほど騒いだ南極オゾンホールはなんだったのか? 単純な季節変化でしかありませんでした。ダイオキシンでは焼却炉メーカーが暗躍して日本全国の自治体のゴミ焼却炉を設備更新させたら、問題は沈静化しました。さて、次はどんな問題を創作して利権にするのでしょうかね? 理科系の分野の人どもにも詐欺師が大勢いることがよく分かりました。
砥石権現登山口

標高1200mの日陰部分で雪が現れました。ここまでは林道路面には全く雪がありませんでした。雪面に砥石権現に棲む小さな動物と大きな動物の足跡があります。
標高1200mで雪が出てきた
大きな動物と小さな動物の足跡


地下足袋王子さまは越冬していなかったね!
ファガスの森に到着です。標高はちょうど1300m。時刻は15時11分。林道入り口ゲートを13時52分に出発しましたから、所要時間は1時間19分です。約7キロを79分で歩いているから1時間あたり約5.3キロです。平地での1時間に歩く標準は4キロとされ、標高差500m近くあることを考慮にいれると、かなり早めに歩いています。 ところで、地下足袋王子さまが、南極越冬隊みたいにここで越冬しているんかと思っておりましたが、おれへんやないか。4月1日から新年度の営業開始でしょうかね?? 一番乗りの客に記念品でもくれるのならば、また来てもいいけどなあ‥。
ファガスの森に到着
誰もいない
前の庭に雪がない
雪が降っています


ファガスの森から2キロあまり先まで行ってみましたが、来るのが遅すぎました。徳島のへその少し手前で断念であります。ファガスの森から先は高城山の北側斜面にあたるので残雪が多いです。林道路面で20~30センチぐらい、吹き溜まりでは70~80センチの積雪であります。4月1日から通行禁止解除するには除雪が要るのではないか? 解除延期? あるいは部分解除? 除雪する? どうするんでしょうかね?
一面の積雪

その3に続く



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